2016.05.06 UP
【自転車LOVE!なお国柄】スウェーデンの自転車女子スナップ
スウェーデンでは環境問題に関心の高い国民性もあり、エコフレンドリーな自転車が大人気! 私の住むスウェーデン第二の都市ヨーテボリでも、手軽で便利、そして健康的な自転車は老若男女問わず多くの人々の生活に欠かせない存在です。
そこで今回は、現地の自転車事情、そしてスウェーデン女子の愛用自転車を徹底取材してきました!
自転車ユーザーに優しい国、スウェーデンの自転車事情
第二の都市といってもそれほど大きな街ではなく、公共の交通機関が割高なヨーテボリでは、多くの人々が自転車をメインの移動手段として利用しています。
そんな市民に応えるかのように、行政も自転車ユーザーを応援! 街中のいたるところで自転車を利用する人々に配慮した、様々な光景を目にすることができます。
Photo by Jaden
例えばこの自転車専用レーン。自転車ユーザーだけが走行できるレーンは、ヨーテボリ市内のほとんどの道路で取り入れられています。
このように歩道と車道、そして自転車専用としっかりレーンが分かれていることで、それぞれが安心して快適に通行できるのはとても魅力的ですよね。
Photo by Jaden
そしてこれは、街のところどころにある自転車の空気入れステーション。無料でいつでも誰でも使うことができるとは、なんて親切な! と、初めて見たときは驚きました。
Photo by Jaden
基本的に自転車はどこに駐輪してもOK。
街中にはたくさんの駐輪用ポールが設けられており、自転車ユーザーも安心して外出できる環境が整えられています。
Photo by Jaden
レンタサイクルのシステムも充実したもの。このレンタサイクル、市の運営であることもあってか、とってもお手頃価格なんです。
3日間有効のレンタサイクルカードを25SEK(2016年4月現在のレートで約350円)を購入すると、1回30分以内なら何回でもレンタル可能(30分以上の利用は追加料金が発生)。
市内のあらゆるところにレンタサイクルステーションがあるため、どこかで借りて目的地近くのステーションで返却し、用事が終わったらまたそこのステーションでレンタル、といった具合に、街全体を自転車で楽しめるような仕組みになっています。
スウェディッシュガールの自転車スナップ
このように自転車ライフを思い切り楽しむことができるスウェーデンですが、そこに暮らす女性たちはどのような自転車に乗っているのでしょうか?
街行く素敵な自転車女子たちにインタビューしてきました!
Photo by Jaden
アン(34歳 心理学者)
―自転車歴は?
幼い頃から乗っているけど、定期的に乗り始めたのは高校生の頃からかな。
―自転車のブランドは?
NISHIKI(ニシキ)よ。
―自転車のお気に入りポイントは?
軽いところね。駐輪したり動かしたりするのに便利なの。スタンドがついていないところも気に入ってるわ。
―あなたにとって自転車の魅力って?
たくさんあるわね。トラム(路面電車)と違って乗り換えなしで行きたい場所へ自由にアクセスできるところや、移動するだけでエクササイズになるところ、早く移動できるところ。
あとは……子どもの頃を思い出して楽しい気分になるところかな(笑)。
―主な活用方法は?
通勤や、遊びに行くときに使ってるわ。
―毎日の走行距離は?
毎日の通勤は、往復でだいたい10kmくらいね。
―自転車を通じて得た最高の思い出は?
去年の夏、サマーハウス(スウェーデンの人々が夏の休暇を過ごす別荘)に行ったときにこの自転車を持って行って、自然の中をサイクリングしたの。途中でピクニックしたりして、とてもリラックスできて楽しかったわ。
Photo by Jaden
アンナ(33歳 ファッションデザイナー/ショップ経営)
―自転車歴は?
子どもの頃から今までずっと乗ってるわ!
―自転車のブランドは?
Monark(モナーク)、スウェーデンのブランドよ。
―自転車のお気に入りポイントは?
古いところかな。50年代のヴィンテージなの。そろそろ買い換えた方がいいかもね(笑)。
―あなたにとっての自転車の魅力って?
移動とエクササイズが同時にできるところね。あとヨーテボリは主要なエリア同士が近いから、トラムを使うと余計に時間がかかるの。自転車が一番便利な交通手段だと思うわ。
―主な活用方法は?
毎日の通勤に使ってるわ。
―かわいいワンちゃんですね!
トシュテンっていうのよ。いつも一緒に通勤してるの(笑)。
―毎日の走行距離は?
毎日10km以上は走ってるんじゃないかな。
―自転車を通じて得た最高の思い出は?
んー……わからないわ(笑)! 毎日乗ってるから、自転車に乗ることは私にとって生活の一部になっているの。
Photo by Jaden
カーリン(27歳 学生)
―自転車歴は?
幼い頃からずっとよ。
―自転車のブランドは?
PEUGEOT(プジョー)を使ってるわ。ロンドンで買ったの。
―自転車のお気に入りポイントは?
軽いところね! この自転車はとても気に入ってて、ロンドン、デンマーク、ヨーテボリと引っ越しをしながらもずっと使ってるのよ。
―あなたにとっての自転車の魅力って?
自由で早いところね!
―主な活用方法は?
学校や遊びに行くとき、友達の家に行くとき……ほとんどいつもね。
冬や雨の日、自転車に乗るような服装じゃないときはトラムを使うけど、基本的にはいつも自転車を使ってるわ。
―毎日の走行距離は?
わからないけど……だいたい10~15kmくらいかな。
―自転車を通じて得た最高の思い出は?
この自転車に初めて乗った日よ。ロンドンに住んでいたんだけど、朝7時までに仕事に行かなくちゃいけなくて、6時半頃に家を出たの。
途中、大きな公園を抜けて近道しようと思ったんだけど、いざ公園の出口に着いたら門が閉まってたの! 入り口の門は開いてたのに……。
ここからは出られないし、入り口に戻ってたら仕事に遅れちゃうし、結局私、自転車を持ち上げて公園のフェンスを乗り越えたのよ(笑)!
でも本当にラッキーだったわ。もしあのとき前の自転車を使ってたら、重くて絶対に持ち上げられなかったもの(笑)。
Photo by Jaden
カミラ(29歳 学生)
―自転車歴は?
子どもの頃から乗り続けてるわ。
―自転車のブランドは?
NISHIKI(ニシキ)よ。
―自転車のお気に入りポイントは?
性能がいいところね。とても使いやすいのよ。
―あなたにとっての自転車の魅力って?
この街では自転車が一番早い交通手段だっていうのもあるけど、 何よりも自転車に乗ったときの自由な感覚が好きなの!
―主な活用方法は?
学校に行くときとか、基本的にはどこにでも乗って行くわ。移動の半分くらいは自転車を使ってると思う。
―毎日の走行距離は?
日によって違うからなんとも言えないけど、長い日で10kmくらいかな。
―自転車を通じて得た最高の思い出は?
あるとき、自転車を停めていたら一人の女性が近づいてきて、「とっても素晴らしい色の自転車ね! その色のセーターがあったらいいのに!」って言われたの(笑)。
実を言うとこの自転車の見た目はあまり気に入ってなかったんだけど、そう言ってもらえてとても嬉しかったわ!
いかがでしたか? 街の女性達に自転車のお話を聞いてみると、幼い頃からずっと乗り続けているという人ばかり! それほどここ、スウェーデンで自転車は生活に密着した乗り物なんですね。
エクササイズを兼ねて乗っている人も多いようで、こってりとした食べ物が多いにも関わらず、皆さんスリムなのも納得です……。
自転車で颯爽と街を走る女性たちは凛としていて、とてもスタイリッシュ。スウェーデンの自転車女子を参考に、この春、自転車デビューしてみませんか?
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