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2017.05.15 UP

【イマドキ女子のパラキャリ準備室】vol.01~「起業」という生き方を選んだ理由~表参道「A.R.I」森岡梨さん

男女ともに平均寿命が向上し、「100年ライフ」という言葉もささやかれるようになった近年。幸せな老後を過ごすためには、今後は60代・70代まで働き続けることが理想的だと言われています。

しかし、「今の会社で50代以降も働き続けるイメージが持てない」という女性も多いのでは?

そんな悩める方々に知ってほしいのが『パラレル・キャリア』という生き方。一つの会社に勤務してお給料をもらうだけが、仕事ではないんです。

起業・副業・フリーランス・ボランティア……。そんな方法で自分の人生を切り拓くことだってできるはず。

 

東京都青山にあるカフェ・洋菓子店『A.R.I エー・アール・アイ』は、焼き菓子専門店として幅広い世代の人々に愛されている人気店。ビルの二階にあるかわいらしい店内には、看板メニューのマフィンをはじめとして、クッキーやスコーンなどさまざまな焼き菓子が並んでいます。

このお店を切り盛りするのは、焼き菓子関連の著書も発行している森岡梨さん。現在は4名のスタッフを抱え、店舗のみならずインターネットやイベント等でも商品の販売を行っています。

青山という人気エリアでお店を成功させた森岡さんですが、起業を決意した理由は何だったのでしょうか。

 

大学卒業後、お菓子の勉強をするために留学を決意

森岡「実は大学時代は織物の勉強をしていたのですが、それを生かした仕事に就くのが難しいと感じたので、就職活動はしませんでした。卒業後の進路を考えていたときに、織物と同じくらい大好きだったお菓子作りを仕事にしてみたいと思ったんです。

そして、どうしても海外でお菓子の勉強がしたいと思って、ニューヨークへの留学を決意しました。ニューヨークは母と何度か行ったことがあって、なじみのある場所でしたから」

ニューヨークの滞在期間は約2年。語学学校に通いながら、パン屋やレストランのインターンとしてお菓子作りを学んだそうです。

森岡「このときに教わったことは本当に良い経験で、今の私の仕事の糧になっています」

 

留学後、「このままでいいの?」と悩む日々

留学から戻ってきてからは、約1年間カフェでアルバイトをしていたという森岡さん。

森岡「カフェでアルバイトをしながら『私これでいいのかな?』ってすごく悩んでしまって」

カフェの仕事は楽しくてやりがいがあったものの、「留学までしてお菓子のことを勉強したのに、私がやりたいことは本当にカフェのアルバイトなのかな?」と葛藤し続けたそうです。

そんなとき、たまたま知り合いのレストランオーナーが「半年間」という期間限定でお店を借りてくれる人間を探していることを知ります。その話を聞いて、すぐに飛びついた森岡さん。

自身が大好きだった焼き菓子をメインにした店を、半年間運営してみることにしました。当時25歳でした。

 

森岡「20代で自分のお店を持つなんて、普通はなかなか決断できないですよね。居ぬきで半年間だけ借りられるというライトな形だったから、決断できたのかもしれません。

でもこの半年間で、自分一人でお店を運営できるというイメージもつかめましたし、お店をやることがすごく楽しいんだと実感もしました」

そして森岡さんは、本格的に自分のお店をオープンすることを決めました。

 

ようやくみつけた物件で、いよいよ自分のお店がスタート

お店を開くにあたって、まずやるべきことが物件探し。森岡さんは物件を探すためにいろいろな不動産屋をまわったものの、まともに相手にされなくて苦労したそうです。

森岡「私みたいな20代の女の子がお店をやりたいと言っても、信じてくれなかったんでしょうね。でも、たまたまある不動産屋さんがこの場所を紹介してくれて。

その空間を一目見て、自分がお店を開くイメージが沸いたので即決しました」

こうして、森岡さんの店舗経営が本格的にスタート。

半年間お店を運営できたという自信、そして自分でお店を経営する楽しさが、森岡さんの背中を大きく押してくれたそうです。

<vol.02に続く>

 

◆店舗情報◆

A.R.I エー・アール・アイ

TEL:03-5774-8847

住所:東京都港区南青山5-9-21 2F

営業時間:[火~土] 11:30~19:00 [日・祝] 12:00~18:00

定休日:月曜・第1と第3日曜

sakura

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