2016.12.07 UP
コワすぎ……。美に取り憑かれた女性を描いた映画3選
“いつまでも美しくありたい”という女性の思いはいくつになっても同じですよね。でも、みなさんは”美”に執着しすぎていて、他のことをおろそかにしていないでしょうか?
今回は、「美しくありたい」という思いに取り憑かれ、狂気の道に進んでしまう”怖い女性”をテーマにした映画を厳選してご紹介。
3作品ともちょっと怖い内容だけど、美よりも大切なことを気づかせてくれますよ。
内面を鍛えることの大切さを考えさせられる「ヘルタースケルター」
Photo by amazon
全身整形によって誰もがうらやむ美しさとスタイルを手にし、トップモデルへと上り詰めた主人公リリコ。欲望が渦巻く芸能界や、周囲の期待や羨望にさらされ、さらに美を追求しようとしますが……徐々に自身の顔が崩れていき、転落していきます。
沢尻エリカ主演、豪華な出演者と過激な演出、そして写真家・蜷川実花が監督したことで注目を集めた作品です。
印象的だったのは、リリコの”美しくあることで強い自分を手に入れる”というポリシー。
女性にとっての美しさは、仕事やプライベートでも武器になります。しかし、リリコのように一つのこと(外見)のみに注力した場合、それがダメになってしまうと、一気に自信が崩れ落ちてしまいます。時間が経っても衰えない知識やスキルを蓄えて、内面を鍛えることも大事なのでは、と考えさせられました。
依存心の恐ろしさに気づかされる「絶対の愛」
Photo by amazon
交際2年目を迎えたセヒとジウ。セヒは「もしかして自分は飽きられているのでは?」と不安にかられ、ジウを執拗に詮索し、情緒不安定になってしまいます。「もっと愛されたい」という思いがやがて狂気へと変わり、”整形”という選択肢へ……。
セヒは、解決策として”自分の見た目を変えること”を選びましたが、相手へ依存してしまう自分の弱さに向き合うべきではなかったでしょうか。整形までいかなくても、外見を変えることはメイクなどにお金をかければ簡単にできますが、「その先に得られるものは何か」と考えてしまいました。
自分に自信を持つのは難しく、私はもちろん、みなさんも悩んでいるはず。しかし、自信という軸があれば依存による心の消耗も少なくなるだけでなく、仕事や恋愛以外の人間関係など人生の様々な悩みを乗り越えられるのだと思いませんか?
「外見に執着せず、少しでも自信を持てるようにがんばらなきゃ」と考えさせる一作でした。
自分の美への姿勢を客観視できるかも!?「永遠に美しく・・・」
Photo by amazon
学生時代からライバル関係にあったマデリーンとヘレン。若返りに執着する彼女たちは、あることがきっかけで、不変の若さと美貌を実現できる秘薬を手に入れます。
しかし、それは不死の薬であり、いくら傷ついても、皮膚などが回復しない負の側面も持っていたことに気づいてしまい……。女性の”いつまでも美しくありたい”という思いをブラックコメディに仕立てた一作です。
物語は、マデリーンとヘレンが自身の美をメンテナンスすべく、美容外科医の男性を手中に収めようと奮闘していきますが、その必死な姿から”美しさ”は微塵も感じられません。そんな美に執着しすぎるシーンが数多く登場しますが、「自分に通じるものがあり、笑えない!」と思ってしまうかも。
あなたも、美に気を取られすぎてしまい、ふだんの生活や態度を”醜く”してしまっていないでしょうか? 電車の中で人目を気にせずメイクをしてしまったり、高価な美容器具を買うために生活費をきりつめたり……。その追求する自身の姿を客観的に見て、「”美しい”と言えるのか……」と考えてしまいます。
美しくあることは、時として自身を必要以上に追い込んでしまう呪文にもなってしまいます。
この3本の映画を観れば、”何事もバランスが大事”ということに気づけるはず! ぜひ週末に鑑賞してみてくださいね。