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2017.05.21 UP

会社を辞めるその前に…「私、フリーランスになれますか?」先輩自由業者による辛口チェック!

ノマドやリモートワークなど、時間や場所にとらわれない働き方が浸透してきた昨今。とくに結婚や妊娠を考えている女性にとっては、働き方の選択肢が増えることで、さまざまな可能性が広がりますよね。

そんななか今回取り上げたいのが、「フリーランス」という働き方。フリーランスとは、ひとつの会社に属するのではなく案件単位で仕事を請け負う、いわば個人経営の会社とでも言うべき働き方です。

 

自分らしい人生のために!フリーランスという働き方を視野に


今回は、フリーランスに興味がある女性たちと先輩フリーランサーである筆者との座談会を開催。

「会社を辞めて稼げるの?」「どうやって仕事をもらうの?」などストレートな質問に真摯にお答えいたしました。

そこで分かったのが、4人に共通しているのは「今の働き方に不満や疑問がある」ということ。より良い人生をめざすべく、僭越ながらアドバイスさせていただきます。

フリーランスになれるかどうか、みなさんの「フリーランスに向いている度」をチェックしました!

 

IT企業でエンジニア職に就いているFさん(33歳)

組織の不自由さを感じていて、フリーランスに興味があります。プライベートでフリーペーパーをつくる仕事を手伝っているのですが、エンジニア以外の仕事をするのを認めてくれない会社なのでこっそりとやっているんです。

フリーになって、やりたいことをやっていると胸を張って言える環境に身を置きたいです」

フリーランスに向いている度:45%

やや辛口な度数になった理由は、組織の不自由さに不満を感じている、という部分から。風通しがよく、副業OKの会社ならFさんの不満は解消されるのかもしれないと思ったからです。

会社にいると気付きにくいですが、安定した収入や保険加入、有給があったり年末調整を行ってくれたりといった恩恵は、全て自分で行わないといけないフリーランスから見ると、魅力的な部分。

会社という大きな柱を残しつつ好きなこともできる環境作りを、模索してみてからでも決断するのは遅くないかもしれないと感じました!

 

新聞社に5年務めた後、フリーライターとして独立したTさん(30歳)

毎日同じ時間に会社に行くのが苦手で、仕事があってもなくても会社に絶対行かないといけないのは効率が悪いと感じています。

リスクを自分で背負えたほうがヤル気に繋がるので、ひとりで責任を負いたいと思ってフリーランスという働き方を選びました」

フリーランスに向いている度:100%

100%の決め手は、「リスクを背負う覚悟」があること。

すでにフリーランスとして働いていらっしゃるということで、私が色々言うのも恐縮ものなのですが、フリーランスは理想郷でも夢物語でもなく、苦労のほうが多いです。収入に波はあるし、連休は取りにくいし、細かいところで言えば家を借りたり買ったりするのも一苦労なんです。

ただ、その分全てが自分次第。努力しただけ目標に近付くし、行動や選択の全てが自分に返ってきます。それを面白いと思えるか、自分の力で運命を切り開いていく自信があるかどうかが、フリーランス向きの決め手になると思います。

 

マーケティング会社でWEB編集アシスタントをしているIさん(37歳)

「職業柄、残業が多く終電帰りが続くこともあって、前の会社では体調を崩して退職しました。通勤時間ももったいないので、フリーになって働く時間を自分で管理したいです。

また、将来はUターンもしくはIターンを検討していることもあり、会社に属さない働き方に興味があります」

フリーランスに向いている度:75%

フリーランスの向き不向きを見極めるポイントとなるのが、不満の原因が会社にあるのか働き方にあるのかという点。Iさんは働く時間や場所を自分で決めたいという理由から、フリーになっても理想と現実のギャップに悩むことは少ないのではないかと思います。

ただし、土日が休みと思ってもらえる会社務めとは違いオンオフがつけにくいので、その点を受け入れられるかどうかが継続の鍵になるかと思います。

 

WEBメディアで記事のライティングチェックをしているSさん(43歳)

実力が違うのに給料が同じという点が不満です。取材をせずに記事を書くという体制も気になっていて、実際に取材をして書いたほうがいいと感じています」

フリーランスに向いている度:30%

最初にご紹介したFさんと同じく、不満の原因が会社の体制にあるという点からフリーランス向き度を低めにつけさせていただきました。フリーになっても、会社勤めと同様に自分のやりたいようにできる範囲はそれほど広くないのが現実なので、柔軟性が必要になってきます。

能力は高い方だと思いますので、相手の思いを汲みつつより良い案を提案するなど柔らかいコミュニケーションを心掛けると、フリー街道を爆走できるかと思います! フリーランスは横の繋がりが生命線です!

 

色々と偉そうなことを言いましたが、そんな私は「フリーランスになる!」と強い決意のもとに今の働き方になったわけではありません。仕事の依頼があるからフリーランスを続けていられるし、やりたい仕事やワクワクすることが会社という所にあるのならいつでも就職させていただく所存です(キリッ)。

つまり、そのくらい軽やかな心持ちでいられる人がフリーランス向きだと、私は思っています!

大西 マリコ

大西 マリコ

美容ライター/西洋占星術家

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