2017.01.31 UP
【30代女性】今すぐガラっと職業を変えるには?プロが教える「転職ノウハウ」
「今の環境がすべてじゃない。外に目を向けてみれば、選択肢はたくさんあります」
そう話すのは、正社員・契約社員での転職を支援する人材紹介サービス会社・パソナキャリア(株式会社パソナ パソナキャリアカンパニー)のキャリアアドバイザー・岩下純子さん。
30代転職の門戸も広くなった現在、自分の市場価値や強みを知ることで、思ってもみないキャリアの道が開けるかもしれません。
キャリアの専門家として、これまで女性の転職を数多くサポートしてきた岩下さんに、30代からの転職のコツを教えてもらいました。
30代からの転職は「経験をどう活かすか」
20代半ばまでの転職と違い、即戦力人材として企業からの期待が高まる30代。
転職先企業で自分はどんな強みを発揮できるのか、業務上のスキルはもちろん、ポータブルスキル(パーソナリティ)を整理して、企業にアピールしていきましょう。
「未経験からのジョブチェンジがしやすいのは、25~27歳くらいまで。30代の転職では、やってきたことをどう活かせるかがポイントになります。
当社には、異業種からキャリアアドバイザーに転職してきた、30代のメンバーがいます。ウエディングプランナーや塾運営者など、業界はまったく違いますが、個人に対する1対1のコミュニケーションという強みを活かしてもらおうと、期待されての採用でした。
同業界でスキルや知識をそのまま活用するのもひとつのやり方ですし、得意領域を活かすことができる、異業種の仕事を探すのもいいと思います」(岩下さん)
実際に、パソナキャリアにキャリア相談にいらした30代前半の女性は、ネット系企業のマーケティング経験者で、ECサイトなどの同業界への転職を考えていました。
しかし、話を聞いていくと「長く安定して働ける環境」を強く求めていることがわかったため、年収が高く安定した業界として、金融業界を勧めたといいます。
「ちょうどその会社が、ネット系の事業のマーケティングポジションを募集していたんです。
紹介した当初は、『自分には金融業界は向いていないのでは……』と言っていたのですが、面接でのフランクな雰囲気に惹かれて転職を決意。今では管理職として活躍されています」(岩下さん)
視野を広く持って!!
可能性を増やせるように。
30代のキャリアを考える際、自分がいる環境を俯瞰することが大事だと、岩下さんは話します。
社内で与えられた役割をまっとうしようと視野が狭くなっている方が多く、「今の職場がすべてじゃない! もっと外を広く見てみて」という思いを、強く感じるそうです。
「30代の女性は、転職や昇格、結婚、出産など、さまざまなライフイベントがあり、道がいくつにも枝分かれしていきます。だからこそ、仕事について同じレイヤーで話すことのできる友人が見つけにくく、悩みを共有する機会が少ないのでは……と感じています。
社内外の意見を聞くことができれば、『隣の芝は青い』と思っていたことが解消されて、新たな視点に気付くこともあるはず。
そのためにも、企業が開催する無料のキャリアセミナーや、キャリア相談に参加するなど、ほんの少しでも、行動してみてはいかがでしょうか」(岩下さん)
転職サイトに掲載されている求人情報を眺めるだけでも、自分が求める仕事がどれくらいあるのか、自分の市場価値はどれほどなのかを測ることはできます。キャリアアドバイザーと話をして『そんなキャリアの道があったんだ』と可能性が広がることだって、たくさんあるでしょう。
すぐに転職する予定はなくても、まずは視野を広げることが、今の生活全体の満足度を上げるきっかけになるかもしれません。
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rumi
ライター・編集者