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2021.08.18 UP

防災用の飲食料品が期限切れ…プロがおすすめする「ロングライフ紙パック」って何?


今年も9月1日の防災の日がやってきます。防災用の食料や飲み物は備えていますか。それらの備えの賞味期限はまだ先でしょうか。

備えはしていても、賞味期限のことは忘れがち。料理研究家で防災士でもある島本美由紀先生に、防災用の飲食料品を備えるコツを教えていただきました。

 

防災用の飲食料品、備えの目安は人数×7日分

毎年「これまでに経験したことのない」大雨や台風に襲われている日本列島。地震のリスクも高いため、いざというときの飲食料品の備えは必須です。

けれど、どのくらいのボリュームで飲食料品を備えておけば良いのでしょうか

 

島本先生に聞いてみると、「家族の人数×7日分の飲食料品を準備しておくことをおすすめしています」という答えが。

確かに1週間持たせることができれば、ライフラインの復旧など状況の改善が期待できそうです。

また全てを乾パンや缶詰などの非常食で揃える必要はなく、レトルト食品でも良いそう。長期保存できるなら、食べ慣れたものも立派な非常食です。

「万が一災害が起こったときに、食べ慣れた味は心をリラックスさせてくれる効果もあります」と島本先生。慣れた味、好きな味のものがあると良さそうです。

 

賞味期限切れにしないための工夫は、ローリングストック

防災用の飲食品にありがちなのが、「気付いたら賞味期限切れ」という事態。

実際、日本テトラパック株式会社による調査では、自宅に非常用の飲食料品を備えている家庭の7割(69.3%)が、賞味期限切れにした経験があると回答しています。

賞味期限切れにしない方法を島本先生に尋ねると、このように回答してくれました。

「ある調査によると4人家族の家庭内でのフードロスは年間6万円にのぼるとの試算も出ています。食材をムダにせず、万が一に備えられる方法がローリングストックという食材管理方法です。

賞味期限が比較的長い食材を少し多めに買っておき、食べた分だけ買い足すことで、うっかり賞味期限を切らしてしまう心配もありません」(島本先生)

 

好きなレトルト食品を定期的に消費しながら食べた分を買い足して「日常の食事が非常用の備えにもなる」スタイル。

ムダをなくしつつ、いざというときもおいしく食事をしてストレスを減らせそうです。

 

飲み物は長期保存できる紙パック飲料を各部屋に

出典:日本テトラパック株式会社

日本テトラパック株式会社の調べによると、約半数の家庭が防災用に用意した飲食物をキッチン(36.5%)やリビング(28.3%)に保管しています。

出典:日本テトラパック株式会社

けれど収納スペースは限られているため、多くの人が「かさばって収納が大変」(54.5%)という悩みを抱えています。

非常用の飲食物は、どこに収納すると良いのでしょうか。

 

島本先生は、

「飲料の場合は調理が不要でそのまま飲めるので、キッチンに限らず各部屋に準備しておくと良いでしょう。万が一の際に部屋に閉じ込められてしまっても手元に飲料があると安心です」

と語ります。

島本先生のおすすめは、ロングライフ紙パックという、常温で長期保存ができる紙パックに入った飲料

レパートリーが豊富で、誰もが一度は買ったことがある馴染みの商品ばかりです。一度で飲みきれるサイズの商品も多いため、衛生面も安心できます。

 

さらに、飲料もローリングストックすることが大事。

各部屋に置いた飲料をちょっと一息つくときのお供にして、飲んだ分を買い足していけば賞味期限切ればかりになることもありません。

飲料は重さがあるので、スーパーやドラッグストアで買って運ぶのは大変です。島本先生のおすすめは、ネットショッピング。

配達してもらえるので、重いものを持ち運ばなくて済みます。

「ロングライフ紙パックの飲料は常温で自宅に届くので、届いた飲料をそのまま各部屋にストックするだけで手間なく防災対策ができます。

また、気に入った商品はネットショッピングの定期便を活用すれば、自然とローリングストックのくせが身につきますよ」(島本先生)

 

季節の変わり目に防災対策の見直しを

9月1日の「防災の日」は有名ですが、3月、6月、9月、12月の1日が「防災用品点検の日」に制定されていることはあまり知られていないでしょう。

季節の変わり目は、自宅の防災対策を見直すタイミング。

日常で使う食品や飲料をローリングストックしつつ、賞味期限が切れているものがないか、買ったけれど食べなかったものがないかを見直し、次に何をストックすれば食材をムダにせずに済むかを考えましょう。

 

ローリングストックする飲食料品は、なるべく食べ慣れたもの、好きな味を選ぶのがポイントです。

在庫を回し、ムダを減らしながら、「いざというときの備えのある環境」を作りましょう。


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