2020.03.13 UP
SNSで個人情報流出、架空請求…あなたの親御さんは大丈夫?
「機械はよく分からない…」なんていうシニアのイメージは、今は昔。
昨今のシニア世代はスマホなどのデジタル機器にも慣れ、インターネットも思う存分楽しんでいるという親御さんをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
筆者も、いつの間にか親が動画配信サービスを契約して映画を楽しんでいたり、SNSを楽しんでいたりして驚かされた経験があります。
しかし、便利で楽しいインターネットには多くの落とし穴も存在します。
あなたの親御さんも、ネットトラブルに巻き込まれているかもしれません……!
SNSから顔写真を慌てて削除!
NTTドコモが日本全国の60~79歳までのスマートフォンを所有する男女300名を対象に実施した、「シニアのスマートフォン事情」に関する調査結果によると、「SNSを使用したことがある」と回答した219名のうち、約6人に1人(17%)が、「自分や友人の顔写真をSNSに投稿したことがある」と答えているそうです。
筆者も、親がSNSに顔写真と名前を投稿してヒヤリとしたことが。
まだSNSの使い方がわかっておらず、友達だけが見るものという感覚だったようで、慌てて削除してもらったことを覚えています。
シニアの4人に1人が「フィッシングメール」の受信経験アリ!
また、同調査では過去に「ネット詐欺」と思われるものにあったことがあるかを聞くと、4人に1人(25%)が「フィッシングメール(銀行、カード会社、オンラインサービス、芸能人などの名を騙った詐欺メール)を受け取ったことがある」、約5人に1人(21%)が「フィッシングSMS(銀行、カード会社、オンラインサービス、芸能人などの名を騙ったショートメール)を受け取ったことがある」と回答しています。
さらに、「利用した覚えのないサイト・サービスからの請求を受けたことがある」人も約7人に1人(15%)にのぼりました。
シニア世代でなくとも、身に覚えのない請求のメールや、ハガキが届いたことがあるという人も多いのでは。
きっとどこかでネットショッピングやユーザー登録をした際に入力した情報が流出してしまっているんですね……。
多くのシニアはトラブルが起きたとき子どもを頼らない!
さらに、実際に「インターネット上のトラブルに巻き込まれたときの行動」についても聞いたところ、「インターネットで調べる」が最多(76%)となり、ついで、消費生活センターなど「無料の相談窓口に相談する」が73%となりました。
その一方で、「娘・息子に相談する」は43%、「友達に相談する」は32%にとどまっています。
余計な心配をかけたくないという思いからか、親御さんたちはトラブルが起きても子どもには相談しにくいようです。
被害にあっても対処できず、隠し続けてさらに被害が大きくなってしまったという事例もよくあるそうですよ。
子どもにはなかなか相談しにくい親御さんのためにも、携帯キャリアが用意しているネットトラブルのサポートサービスを使うのもおすすめです。
万が一の事態に専門家や弁護士に電話相談できるサポートもありますので、携帯キャリアのサービスをチェックしてみてくださいね。
春は新生活で一人暮らしを始めて、実家を離れるという方も多いシーズン。
既に家を離れている人も、これから実家を出るという人も、この機会に親御さんとインターネットの使い方についてよく話し合ってみてはいかがでしょうか。
参考:ドコモ