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2016.06.21 UP

100杯以上食べたプロが指南!話題の「シンガポールラクサ」レシピ

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近年、専門店が都内に続々とオープンするほど注目を集めている、シンガポール料理。多民族国家の中で独自の食文化が発達して生まれたシンガポール料理は、中華やマレーなどの要素がうまく融合していて、とても食のレベルが高いんです。

エスニックながらも日本人の舌にも合う料理も多いと、近年大人気! その中でも、最近特に人気なのがココナッツカレーヌードル「ラクサ」。いま、各食品メーカーからインスタント食品としてどんどん商品化され、コンビニでも取り扱いがあるほどの大注目っぷり。

3年間ほどシンガポールに在住していた私、これまでに食べてきたラクサの数は100杯以上! そんなラクサ通でもあり、フードコーディネーターでもある私が、自宅で簡単に再現できるラクサレシピを紹介します!

 

スーパーで手に入る食材でラクサを再現!

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Photo by Otonaka Sara

ひとえに「ラクサ」といっても色々なスタイルがあり、それぞれ味やトッピングが若干異なります。今回再現するレシピは、いろんなスタイルがある中でもラクサ激戦地区カトンが発祥の「カトンラクサ」。

カトンラクサの特徴は、エビのダシがしっかり溶け込んだ濃厚でクリーミーなスープ。具材はエビ、貝、揚げ豆腐、かまぼこ風の魚のすり身、茹で卵。麺は太くてつるんとした食感で、短めの米粉麺が主流です。

ラクサに必要不可欠な、スープの味に深みを出す「エビペースト」は、日本のスーパーではなかなか手に入りません……。そこで「レッドカレーペースト」「干しエビ」「有頭殻付きエビ」を使って本場の味を再現します。

お好みでレモンを絞ると酸味がプラスされて味の奥行きが出ますよ。そこにココナッツミルクの濃厚な甘さとスパイスが合わさって、本場のラクサに近い味に。さっそく作ってみましょう!

 

【材料】(1人前)

有頭殻付きエビ(大)・・・2尾(小さい場合は3~4尾)

サラダ油・・・大さじ4

干しエビ・・・大さじ2

水・・・150ml

鶏がらスープの素・・・小さじ1と1/2

ココナッツミルク・・・200ml

たまご麺(なければラーメン用の生打ち麺)・・・1人前分

もやし・・・ひと掴み程度(適宜)

卵・・・1個(適宜)

パクチー・・・1/2束(適宜)

レモン・・・1cmスライス1枚分

厚揚げ(厚さ5mm程度。なければ油揚げでもOK)・・・1/2枚

A 片栗粉・・・大さじ1

A 水・・・大さじ5

A 塩・・・大さじ1

B しょうが・・・1片

B にんにく・・・1片

B レッドカレーペースト・・・大さじ1

【作り方】

1.有頭殻付きエビをボウルに入れ、Aを入れてよくもみ、水が黒く濁ったら流水でしっかり洗います。こうすることで、エビの生臭さやアクを取り除けます。

2.しょうがは千切りに、にんにくはみじん切りに、パクチーは食べやすい大きさに切ります。

厚揚げは40度くらいのお湯でさっと洗って余分な油を流し、キッチンペーパーでしっかりと水分を取り除いてから8等分に切ります。

本場のラクサは厚揚げと油揚げの中間くらいの厚みで、大豆の味がしっかりした柔らかめの「揚げ豆腐」を使います。日本では手に入らないので、薄めの厚揚げを使うのがおすすめです。

3.小鍋でお湯を沸かし、もやしを1分ほど茹で、ざるに上げて水けを切ります。同じお湯に卵を入れて12分茹でたら火を止め、鍋のお湯を捨てて水を入れて卵を冷やしておきます。

4.3の卵を茹でている間に、スープを作ります。別の鍋でたまご麺を茹でるお湯も沸かし始めましょう。

鍋にサラダ油大さじ2を入れて有頭殻付きエビを入れて弱火にかけ、両面を焼いて色が変わったら水100mlを入れて煮ます。煮立ったら、いったん器に移します。

5.同じ鍋にサラダ油大さじ2、Bを入れて弱火で炒め、香りが立ったら干しエビを加えてヘラでつぶしながらさらに炒めます。つぶしながら炒めることでレッドカレーペーストと香味食材がよく絡み、スープの出汁になります。

焦げ付かないように注意し、油が足りないときは大さじ1ほど足して炒めましょう。

6.全体がよくなじんだら5に4を有頭殻付きエビごと加え、さらに水50ml、鶏がらスープの素を加えて中火で煮ます。煮立ったらココナッツミルク、厚揚げを加えて弱火で煮ます。厚揚げからも旨味が出て、スープがさらにおいしくなりますよ。

7.たまご麺を表示時間通りに茹でます。茹でている間に、3の卵の殻をむいて縦半分に切ります。

たまご麺を器に盛り、6を上からかけて、もやし、ゆで卵、パクチー、レモンを盛りつけます。

 

ちなみに本場では、「サンバルチリ」というスパイシーな辛みそを添えて、お好みの辛さに調整しながらいただきます。また、かまぼこのような魚のすり身の薄切りをトッピングする場合も。

カトンラクサの特徴でもある太くて短めの米粉麺も日本では手に入りにくいので、おなじくポピュラーでカトンラクサの濃厚なスープに相性の良い、たまご麺で再現しました。

本場では種類豊富な麺の中からお好みの麺をチョイスしていただきます。たまご麺と太めの米粉麺をハーフ&ハーフで提供するお店もありますよ。

スーパーで手に入る食材で、手軽にトレンドの「シンガポールラクサ」を味わってみて!

(レシピ制作・トップ画像/Otonaka Sara)

Otonaka Sara

音仲 紗良

フードコーディネーター&スタイリスト/エディター&ライター

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