2016.03.16 UP
よく食べてる食品の添加物が「どれくらい危険」か調べてみた!
どこでも買えて、すぐに食べられる。それがコンビニやスーパーであつかわれる加工食品の良いところですよね。おにぎりや菓子パン、お菓子など、お気に入りのアイテムがある人も多いと思います。
でもパッケージ裏の原材料表示を読んでみると、お米や小麦粉だけでなく見たところでよく理解できないさまざまな食品添加物が入っていることがわかります。
食品添加物は食品を加工したり保存したりするために使われていますが、中には「これってどうなの?」と心配してしまうような化学物質も……。何も知らずに安易に口にしてしまうのは、本当はとても怖いことなのかもしれません。
よく買うアイテムの食品添加物をチェックしてみた!
私たちは日ごろ、知らないうちにどれほどの食品添加物を口にしているのでしょう? 今回、私が実際によく購入している商品の食品添加物について調査してみることにしました!
調査対象は、以下の4つ。それぞれのアイテムで、コンビニやスーパーなどで手に入る代表的な商品をひとつずつピックアップしました。
食パン
ヨーグルト(いちご味)
チョコレート
アイスクリーム
では、じっくり原材料表記をチェックしていきたいと思います!
【食パン】人工の化学物質「イーストフード」が恐ろしすぎる
今回ピックアップした食パンには、ショートニングやマーガリン、植物油脂、乳化剤、イーストフード、香料など私の知らない表記がいくつかありました。
「香料」は、食品の香り付けを目的に使用されるもの。そして「乳化剤」は、本来混ざらないものを均一に混せるために使用されます。
どちらも人体に影響を及ぼすほどの害はないと言われていますが、乳化剤「グリセリン脂肪酸エステル」は腎臓の石灰化や肝臓肥大につながるなどの意見もあり、使い方によって身体への影響が異なるケースも。
「イーストフード」は自然に生成される自然酵母とは異なり、人間の手によって作られた人工的な酵母です。リン酸や窒素など化学物質が含まれていることをご存じの方は少ないのでは?
イーストフードを含んだ食品を大量に摂取すると、吐き気をもよおしたり嘔吐を引き起こす可能性があるようです。
【ヨーグルト】本物のいちごのように見せかける「着色」と「香料」のコンボ
ヨーグルト(いちご味)で気になったのは、ベニコウジ色素、香料、乳酸カルシウム、僧粘多糖類、加工デンプン、甘味料(ステビア、アセスルファムK)。
この7種類の食品添加物において、特に気になるのは「加工デンプン」。ヨーロッパでは使用が制限されているにもかかわらず、日本では無規制なのだそう。
実はこれ、発がん性が疑われる成分が含まれているという疑惑があります。ねばりやとろみ付けが目的で使われているそうですが、嫌な疑惑があると心配になってしまいますね。
【チョコレート】植物油脂は「食べるプラスチック」?
チョコレートの原材料で気になったのは、植物油脂、乳化剤(大豆由来)、香料です。
「植物油脂」は、別名「食べるプラスチック」とも呼ばれているのをご存じですか? チョコレートだけでなく、加工食品全般に含まれることが多いものです。
植物油脂は、自然界には存在しない「トランス脂肪酸」を含んでいます。トランス脂肪酸は、心臓発作や脳卒中の原因となる動脈硬化を引き起こし、悪玉コレステロールを増加させるなど健康を害してしまう恐れがあるそうです。
【アイス】口当たりのなめらかさは人工物
最後はアイスクリーム。今回は、バニラ味のカップアイスを選びました。
私たちが通常「アイス」と呼ぶ商品は、正式には4つに分類されます。乳固形分15.0%以上、うち乳脂肪分8.0以上のものが「アイスクリーム」、乳固形分10.0%以上、うち乳脂肪分3.0%以上のものが「アイスミルク」、乳固形分3.0%以上のものが「ラクトアイス」、上記以外のもので乳固形分がほとんどないものが「氷菓」だそう。
今回購入したカップアイスは、上記の中でも乳脂肪分の少ないラクトアイスでした。気になった原材料表記は、植物油脂、香料、乳化剤、安定剤(増粘多糖類)、着色料。
「安定剤」と「乳化剤」は舌触りの良い食感にするために使用され、香料は香りを強めるために使われます。乳脂肪分の低いラクトアイスは、味を良く感じさせるためにこうした食品添加物が多く使われます。
原材料名は多いものから順に表示されますから、チョコレートでご紹介した「植物油脂」が2番目に表示されているのも気になりますね……。
じゃあ一体どうすればいいの!?
食品添加物は保存性を高めて品質を良くするだけでなく、食中毒を減らしたり、食品を安定供給させたりする目的でも使われますので、すべてが悪いものではありません。だから食品添加物すべてを敵視する必要はないと思います。
ただし、 「ちょっと心配な食品添加物」があることも事実。これから先、気になる添加物とどう向き合うべきか私なりに考えてみました。
私たちは一般消費者ですし、化学物質について何でも知っているプロではありませんから、原材料表記をしっかり確認したところで判断がつかない場合が多いと思います。
ですから初心者の方は「原材料の数が少ないものを選ぶ」という方法がおすすめ。表記されてる原材料の実態がわからずとも、含まれる成分の数が少なければ、自然と余計な化学物質を口にする機会も減るはず。
まずは原材料に目を通す習慣を身に付けることから始めましょう。そして、原材料がシンプルで明解なものを選んでください。
今回調査した食品にかぎって言えば、比較的安全であると私が判断した商品は以下です。
食パン
Pasco「超熟」がイーストフード、乳化剤不使用でした。
チョコレート
明治「ミルクチョコレート」が植物油脂不使用です。
ヨーグルト
明治「ブルガリアヨーグルト」のプレーン味は原材料は生乳、乳製品のみ。とてもシンプルで安全です。
アイス
ラクトアイスではなく、乳脂肪分の多い「アイスクリーム」に分類されるものは比較的安心できそう。
スーパーやコンビニの加工食品は完成形しか目にできないからこそ、どんなものでつくられているかの確認が大切です。きちんとした知識を持って、不安のない楽しい食生活を送りましょう!
参考:日本アイスクリーム協会・厚生労働省
すだ あゆみ
コスメコンシェルジュ