ハピネス

2017.01.20 UP

仕事「熱心」と「依存」の違いって? セーフとアウトの境目は〇〇

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イマドキの働く女子たるもの、ステップアップも考えなければなりませんし、仕事にやりがいを見いだす必要もあります。しかし、仕事熱心なあまり、仕事依存に陥っているかも……なんて不安を持った経験はありませんか?

ワーカホリック……つまり仕事中毒、仕事依存になってしまうと、そのガンバリはずっとは続けていられません。いつか自分が壊れてしまう可能性も!

楽しく、やりがいを持ちながら仕事をし続けるには一体どうしたらいいの? 今回のシリーズでは「仕事依存」を取り上げます。

 

仕事熱心なのはいいけれど・・・ワーカホリックはビョーキです!

ワーカホリックという言葉を聞いたことがありませんか? これ、仕事中毒・仕事依存ということです。

もともと日本では、男性が社会に出て働き、女性は家庭を守るというかたちで家族が成り立ってきました。そのためワーカホリックは男性の病気と考えられている部分もあるかもしれません。

けれども、女性の社会進出により、結婚後も働き続け、出産後もすぐ仕事に復帰する女性が増えてきました。そのため現代では、女性でも仕事依存になる方が少なくありません。いわば、ワーカホリックは現代女性の病ともいえるかもしれませんね。

特になりやすいのは、若い世代よりも30代以降。もともと仕事依存というもの自体が、すぐになるものではなく、日々の積み重ねによって依存傾向が高まっていくという性質がまずひとつ。それから、30代も半ばになってくると、女性でも管理職に就くなどして「部下を育てなければならない」「大きなノルマを達成しなければならない」などと、責任やプレッシャーが大きくなっていく傾向があるのもひとつです。

このような理由から、アラサー以降は仕事依存になる危険性がより高まるといえるでしょう。

 

仕事熱心と仕事依存の違いとは!?

さて、ワーカホリックと一言でいっても、どこまでが「仕事熱心」でどこからが「仕事依存」なのか? 見分けるのが難しいところです。仕事依存の人と、仕事熱心な人との違いは、ライフプランやビジネスプランをきちんと持っているかどうかに大きな関係があります。

仕事依存の人は、やみくもに働いているイメージ。例えば、同じように寝る間を少し惜しんで残業をするにしても、何か目標があってライフプランを叶えるために残業しているのと、残業しないと不安だからと残業するのでは大きな違いがあります。仕事に対する楽しさや達成感、目標があってそれに向かって仕事をしているうちは依存とはいいません。

また、体調が悪くても仕事をするのもひとつの特徴。それがヨシとされている職場もありますが、熱があるのに仕事をしてもパフォーマンスの質が高まることはありません。1回しっかり休んで回復してから頑張ったほうが能率も上がるでしょう。

しかし、「熱があるのに仕事をしている自分」というものに陶酔感を覚えているという人もいるかもしれません。これは黄色信号です。

 

仕事依存が進むとウツ病を併発することも!

実は私のカウンセリングオフィスに来る方は、仕事依存が進んでうつ病を併発している人もいらっしゃいます。

「うつ病かもしれない」と来られるのですが、話を聞いていると仕事依存からうつ病を発症したケースが少なくないのです。

どんな人でも大学を卒業して、入社したばかりの頃は、覚えることもたくさんあり、やる気にみちています。やりがいも見いだしやすく楽しさを感じやすいのですが、次第に仕事におわれるような感覚になっていく場合があります。ここまでくると仕事依存に一歩足を踏み入れている状態。

仕事依存に陥っている人の中には、仕事が好きで楽しんでやっているように見える人もいますが、実は焦燥感や追いつめられている感覚を抱えているのです。これがさらに進んでいくと、仕事以外では満足感を得られないようになっていってしまいます。

「もっと営業成績を上げなければ」「もっと短時間で業務をこなさなければ」と、評価されることや給料を上げることなどが目的になってきてしまうと、いつの間にか、楽しさや満足感を得るといった内発的なモチベーションを失っていってしまうのです。仕事によって出てきた不安感を、仕事をすることで掻き消そうとするようになってくると、依存の傾向が更に高まってしまいます
それに加えて「昇進しなきゃ」「売り上げを出してランキングを上げなきゃ」と強い競争心が生まれてくると危険です。競争心が悪いわけではありませんが、競争心の強い人の方が、仕事に依存する傾向が高いと言えるでしょう。
女性が出世競争に入れなかった時代もありますが、今は女性も役職につく時代。仕事依存に陥らないよう注意が必要です。

特に、仕事で昇進しなきゃ、売り上げをあげてランキングを上げなきゃと競争心が生まれてくると危険です。競争心のすべてが悪いわけではありませんが、競争心の強い人のほうがなりやすい傾向があります。これまで女性は出世競争に入れなかった時代もありますが、今は女性も管理職になる時代。背景的にも今後女性も注意が必要です。

 

転職を機に依存になる場合も

同じ職場で同じように仕事をしていても、考え方や感じ方は人それぞれ。やりがいを見いだして活き活きと輝く人もいれば、プレッシャーを感じてつらくなる人もいます。
仕事依存も同じで、依存しやすい人としにくい人がいます。同じ人でも、転職や異動によって職場環境が変わることで、依存するようになる場合もあります。上司が変わることで仕事依存になってしまうケースもあります。

特に、結果ばかりを見て、経過やその人の背景を見てくれない上司の場合は危険です。日本は挑戦したこと自体に注目して褒めるという文化があまりありません。そのため失敗することを過度に恐れて不安を抱える人が少なくないのです。
それから、性格的に依存になりやすい人の場合は短期間で仕事依存に陥るケースもあります。

情報があふれているために挑戦しない若者が増えているように感じます。情報だけを多く持ち、頭でっかちの人っていないですか? さまざまなマイナスな情報に着目して「〇〇って聞いたんだけど…」「〇〇ってよくないらしいよ」と挑戦せずに保守的になってしまう。リスクを除外する安定志向。
挑戦しないから成功体験も得られず、自信が持てない…そしてより失敗を恐れるようになってしまう……。このように常に不安を抱えている人は依存する傾向が高いので要注意です。
仕事に依存する原因は、さまざまです。環境もあれば、その人の性質や行動パターンである場合もあります。
次回から仕事依存についてより深く解説していきたいと思います。

山名裕子

メンタルオフィス「やまなmental care office」代表臨床心理士。

大学にて心理療法の心得と技術を学び、2013年に臨床心理士の資格を取得する。主に認知行動療法によってカウンセリングをすすめ、心の専門家としてメディア出演をはじめ幅広く活動中。

nakayama
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