2020.02.17 UP
結婚を、もっと幸せにするために。「#結婚はこのままでいいのか」プロジェクト始動
幸せな結婚をしたい、けれどいろいろなものが足枷になって結婚に踏み切れない、結婚をしなくてもいいと思っている、という人が少なくありません。
周りを見渡してみても、長年付き合っているけれど結婚をしないカップルや、シングルを貫いている人が珍しくないのではないでしょうか。
また、制度的な問題で本人たちは結婚をしたいのに、結婚できないというカップルもいます。
株式会社ウエディングパークは、「結婚を、もっと幸せにしよう。」という経営理念のもと、今の結婚に関する課題や問題を取り上げて考え、解決への糸口を探っていくプロジェクト「#結婚はこのままでいいのか」プロジェクトを発足。
YouTube動画「結婚はこのままでいいのか!?TV」の配信を開始しました。
結婚したいのに、しない人が増えている
かつては「することが当たり前」だった結婚も、今は「する・しないを個人で選択するもの」と考えられる時代になりました。
国立青少年教育振興機構による若者の結婚観・子育て観等に関する調査(平成27年12月)によると、20代~30代の男女の74.9%が「結婚したい」という結果が出ているにもかかわらず、「結婚しない人が増えている」というメディアの報道も見られます。
皆さんも「結婚をしない人が多い」という実感があるかもしれません。
そこでウェディングパークでは、「何が結婚、そして結婚生活のハードルになっているのか」を探るため、日本全国の皆さんと一緒に結婚について本気で考え、誰より幸せな結婚を追求する「#結婚はこのままでいいのか」プロジェクトを始動しました。
第1弾として、キャイ〜ン天野ひろゆきさん、SHELLYさんがMCを務めるYouTube動画「結婚はこのままでいいのか!?TV」を2月13日より配信開始。
「苗字制定の日」である2月13日は「結婚制度って、古くない?」をテーマに、「選択的夫婦別姓」について配信されました。
YouTube動画「結婚はこのままでいいのか!?TV」
キャイ〜ン天野ひろゆきさんとSHELLYさんがMCを務める同番組では、結婚情報に詳しい有識者や、さまざまな結婚の価値観を持っているゲストの方々と一緒に、結婚にまつわる課題や問題を本音で熱く、そして楽しくトークします。
第1回の配信「結婚制度って、古くない?~選択的夫婦別姓編~」では、「なぜ苗字を変えなくてはいけないのか」というテーマでトークが行われました。
そもそも江戸時代までは日本人のほとんどが姓を持っていませんでした。明治8年に国民全員に姓をもつことが義務づけられてから明治31年の民法制定までは、「夫婦別姓」を前提とした制度だったことがトークの中で判明。
さらに、「夫婦同姓」を法律で義務付けているのは、世界中で日本だけという事実も明らかになりました。
ヨーロッパやタイなど「夫婦同姓」だった国もあったのですが、世界の流れは「夫婦別姓」で、ここ10~20年で各国の法律がどんどん変わったそう。
「夫婦別姓でも不便はない」当事者の声
実際に夫婦別姓のために事実婚を選んだ出演者からは、「これまでに別姓で不便を感じたことはこれまでにない」「子どもたちも不便はないと言っている」という話が。
唯一のデメリットは「どちらかが他界したとき、相続の税控除が受けられないこと」。さまざまな立場から率直な意見が飛び交いました。
アメリカ国籍で国際結婚のため別姓を選択できたSHERRYさんは、苗字が違っても、子どもも周りも自分と夫の子どもだと分かるという経験談を披露。
天野さんは、結婚を機に苗字が「鬼龍院」に変わった場合、「全然“鬼龍院感”が出ない」と笑いを交えて語り、苗字が変わることに違和感があることを感じさせました。
ウエディングパーク・結婚あした研究所編集長の菊地亜希さんは、結婚の法律に不満を感じている人の43%が「苗字を変えることが不満」と回答していることに触れ、特に苗字を変えることに対して、女性の64%が不満を感じていて、デメリットの当事者になりやすいのは女性であることが紹介されました。
また、ウエディングパークの調査によると、婚姻制度の法律への不満として、「どちらかが苗字を変える必要があること(43%)」のほか、「離婚した場合、女性にのみ再婚禁止期間が設けられていること(44%)」「婚姻時に証人の記入が必要であること(37%)」「同性同士の結婚が認められていないこと(20%)」などもあげられています。
「結婚はこのままでいいのか!?TV」では、「好きって、つづくの?」、「ふつうの結婚って、何?~出会い編~」、「結婚制度って、古くない?~同性婚編~」、「家族のルールって、いる?」をテーマに順次動画を公開する予定です。
結婚しやすく、結婚によって不都合が生じない制度作りが必要
現時点での日本の法律では、「結婚した」というだけで、住民票、銀行口座、クレジットカード、免許証、パスポートなどあらゆるものを「名義変更」しなくてはいけません。
多くの場合それは女性のみで、名義変更をすることで数百円~数千円の手数料を取られることも珍しくありません。
本来おめでたいはずの結婚で祝福されてしかるべきなのに、さまざまな手続のために時間もお金も労力もかかります。
そしてそれが女性にばかり偏っていることに疑問を抱いている人は少なくないでしょう。
少子化が大きな問題となり、結婚したい人が多いけれど結婚しない人が増えている今。少しでも結婚に伴う不都合が減り、結婚への障壁が低くなるよう制度を整える必要があるのかもしれません。