2015.07.01 UP
2千円と2万円のワインの違いは?正しいボルドーワインの選び方
ワインにそれほど興味がなくても、ボジョレーやボルドーワインはご存知の方も多いのでは?
ボジョレーは飲みやすくてお手頃、ボルドーは濃厚でちょっぴり高級なイメージでしょうか。
ワインの生産・消費量ともに、世界トップクラスのフランスには、驚くほど多くのワインが存在します。
ブドウの種類が同じであっても、土壌や日照時間によって味が変わってくるので、ひとくちに「フランスワイン」と言っても、本当にさまざま。
そこで、フレンチレストランのワインリストに確実に載っている、国内でも手に入りやすいボルドーワインの魅力をボルドーより現地レポートします!
ボルドーってどんなところ?
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フランス南西部に位置するボルドーは、古くからワインの産地として名高く、ヨーロッパのワイン貿易で栄華を極めたそうです。
今から200年前には「プチ・パリ」と呼ばれていたという、華やかな街並みは今でも健在。
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ボルドー市内を歩くと、建物や雰囲気がパリっぽいことに驚くはず。
「月の港ボルドー」としてユネスコの世界遺産に登録されており、フランス国内では、パリに次いで歴史的な建物が多いそうですよ。
街中で小さなブドウ畑を発見!©sweetsholic
一番気になる「なぜボルドーワインが、名実ともに世界一なのか?」の理由は、ブドウを栽培する土壌と日照時間の条件が素晴らしいためだそうです。
テイスティング付き! ワイン博物館
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世界一、フランス一のワイン産地ということもあり、ボルドー市内にはワイン博物館がいくつかあります。
ワイン博物館のうちのひとつ「Musée du Vin et du Négoce」ではボルドーにおけるワインの歴史を、ワイン造りに使われていた器具や樽、ワインボトルやワインラベルなどの展示物と共に紹介しています。
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ボトルにコルクを詰めるための器具。昔はすべて、手作業で行っていました。
日本からのビジターも多いそうで、日本語で書かれた館内ガイドを借りることができます。
訪れる際には、受付で頼んでみてくださいね。
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このワイン博物館「Musée du Vin et du Négoce」は、最後にワインの試飲ができるという嬉しい特典付きです。
訪れたときには、赤・白4種類のワインを試飲しました。テイスティング込みで入館料は10ユーロです。
デイリーワインの選び方
赤ワインで有名な「サン・テミリオン」に「メドック」、貴腐ワインと呼ばれる甘口の白ワイン「ソーテルヌ」など、ボルドーワインは高級なものと思われがちです。
でも実は、値段も手頃でデイリーに飲める美味しいものもたくさんあるんですよ。
ボルドーでワインクルーズの案内人をしているワインの専門家に「2万円と2,000円のボルドーワインは、どこが違うのですか?」と尋ねてみたところ、「味の違いは多少あるけれど、ボルドーのワインはどれを飲んでもハズレがない」とのこと。
それもそのはず、ボルドーのワインはほぼ100%、政府の機関によりトップクラスのワイン(※AOCと呼びます)として認められているのです。
Image by フランスワイン事典
まずはスーパーやデパ地下で、1,000〜2,000円台で買えるボルドーの赤ワインを試してみてはいかがでしょう。
レストランなら、ボトルで5,000円前後のものなら安心です。
またボルドーの赤ワインはそのまま飲むのではなく、お食事と合わせて楽しむのがよさそうです。
濃厚な味わいのものが多いので、肉料理またはクリーミーなタイプのチーズと合わせてみてくださいね。
堅苦しいことは考えず、いろいろ試していくうちに好みのワインが分かってくるはずです。
ワインの造詣を少し深めて、知性と魅力アップを図りましょう!
鈴木 香穂里
ライター/編集者/パティシエ/レシピクリエイター