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2025.11.14 UP

免疫力が気になる冬到来。いま話題の酢酸菌を含む「にごり酢」の健康パワーを取材!

日本の食卓では昔からお馴染みの、発酵食品。健康食として知られていますが、中でもいま注目されているのが「酢酸菌」を含む発酵食品です。

この酢酸菌を手軽に摂ることができるのが、にごり酢。近年にごり酢市場も盛り上がりを見せています。

来たる11月25日は「いいにごり酢の日」ということで、酢酸菌の健康効果とにごり酢文化の広がりに関するメディアセミナーが実施されました。

これからの季節に、感染症対策としても気になる酢酸菌のパワー。にごり酢を摂ることでどんなメリットが得られるのか、早速ご紹介します!

この冬の免疫対策の鍵は「TLR」

石原クリニック副院長の石原新菜先生は、「冬本番目前、今こそ知っておきたい 免疫対策2025」というテーマで講演を行いました。

今年は例年以上に感染症の流行が早く、インフルエンザ、百日咳、マイコプラズマ感染症、感染性胃腸炎などが同時に流行している状況なのだとか。

感染症への対策には、免疫対策が重要だと言われています。石原先生は免疫対策として発酵食品を摂取することの重要性を強調し、特に「TLR」という免疫の第一関門について解説。

TLRは体内に侵入したウイルスや細菌が敵か味方かを見分け、必要な免疫反応を起こすスイッチの役割を果たします。このスイッチを押す働きを持つのが、発酵食品に含まれる発酵菌。

TLRは約10種類あり、発酵菌の中でも乳酸菌やビフィズス菌、納豆菌はTLR2のみを活性化できるのに対し、酢酸菌はTLR2とTLR4の両方を活性化できる希少な菌なのだそう!

さらに、酢酸菌と乳酸菌、または酢酸菌と納豆菌を併用することで、単体で摂取するよりも倍以上の免疫細胞活性が確認されているそうです。

捨てられていた菌が持つ知られざる健康パワー

キユーピー株式会社 免疫・認知プロジェクト 次長の奥山洋平さんは、酢酸菌に関する臨床研究の結果を発表。

酢酸菌の摂取によって花粉症対策、風邪予防、疲労・倦怠感の軽減、肌のかゆみ改善などに有効な結果が得られたといいます。

酢酸菌は発酵したお酢に元々含まれており、にごり酢は本来のお酢の姿なのだそう。

透明なお酢を作るために、酢酸菌は捨てられてきた背景があります。そんな菌に健康パワーが秘められていたとは驚きですね。

にごり酢は「美味しさ」もポイント

昔から、「にごったお酢の風味が良い」ということが知られていたそうです。今回のセミナーでは実際ににごり酢を試食することもできました。

通常の酢と比べて酸味がまろやかで、風味が良い味わいを実感! 美味しい上に料理のコクを引き出してくれる、ポテンシャルが高い調味料だと感じました。

健康効果とともに食卓を豊かにしてくれるにごり酢、ぜひ一度手に取り、味わってみてはいかがでしょうか。

森田文菜

Ayana Morita

スタイリスト/ライター

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