2025.11.27 UP
【2025年秋】モロッコの「青い街」シャウエンの魅力 〜世界女子旅レポート〜

建物も階段も、全てが柔らかいブルーで塗られた幻想的な街、シャウエン。モロッコ随一の観光スポットです。
2025年の秋にシャウエンを訪れた筆者が、モロッコ旅やシャウエンの魅力を伝えます。
モロッコはどこにある?日本から直行便は?

Photo by Rie Kanno
モロッコがあるのは、アフリカ大陸の北西。地中海と大西洋に面しています。
アフリカと言っても北アフリカはアラブ人の国なので、中東の雰囲気があり、かつてはフランスの植民地だったことから、アラビア語のほかにフランス語が公用語として話されています。
気候は温暖。筆者が訪れた10月後半は、少々陽射しがきついものの爽やかな青空が広がり、昼間は半袖で歩ける気温。夜はカーディガンやパーカーなど羽織るものがほしいと感じました。
日本からモロッコへの直行便はないため、ヨーロッパや中東で乗り継いでアクセスします。
例えば、東京からドーハやアブダビ、ドバイを経由してカサブランカ(モロッコの大都市)や、東京からパリ、ロンドンを経由しカサブランカなどといったルートがあります。
観光大国モロッコ

Photo by Rie Kanno
モロッコと聞いてまず思い浮かぶのが「青い街」と言われるシャウエンですが、シャウエン以外にもたくさんの魅力的な街があります。
シャウエン
モロッコの内陸にある小さな街。旧市街地の壁面や階段、扉は青く塗られ、非常に美しい観光地として知られています。
ラバト
モロッコの首都、文教都市。街並みは美しく洗練されており、安全な都市だと言われています。
カサブランカ
モロッコ最大の商業都市。モロッコで最も利用者が多いムハンマド5世国際空港があります。
マラケシュ
丘陵地帯にある都市で、世界遺産となった旧市街(メディナ)があります。
フェズ
内陸にある都市で、迷路に例えられる旧市街は世界遺産に登録されています。
タンジェ
スペインの対岸にあり、スペインからフェリーで行き来できる立地。小規模な旧市街があります。
「青い街」シャウエンには空港がないため、フェズやラバトからバスでアクセスするのが一般的です。また、モロッコ国内は鉄道が発達しているため、大都市間は鉄道でリーズナブルに移動できます。
ぶらぶら歩くだけで楽しいシャウエン

Photo by Rie Kanno
シャウエンは山間の小さな街で、1日もあれば街中をくまなく歩ける規模です。
けれど、細かく路地が入り組んでいるので、散策する度に「あれ、この通りはまだ歩いてない」「こんなところに魅力的な路地が!」という新たな発見があります!

Photo by Rie Kanno
また、静かで治安も良いのでのんびり過ごすにも最適。私はシャウエンに2泊しましたが、もう1泊あっても良いかも、と感じました。
シャウエンの青い町並みは世界的にも有名で、昼間はあちこちにたくさんの観光客がいます。そのため、写真が撮りにくいの難点。
おすすめは早朝。朝7時や8時から動き出すと、人のいない街の風景をカメラに収められますよ!
シャウエンでのんびりコーヒータイム
モロッコはいたるところにカフェがあり、非常に安い金額でコーヒーを飲めます。観光地の旧市街地の中は少し高額ですが、それでも1杯170円程度。旧市街地を一歩出てローカルの人々が集うカフェに入れば、もう少し安くなります。
モロッコのコーヒーは濃く底にコーヒーの粉が沈むアラビアコーヒー。日本ではなかなかお目にかかれません。
また、モロッコではミントの葉っぱをたくさん入れたミントティーも一般的です。ミントティーもコーヒーも、小さなカップで提供されます。

Photo by Rie Kanno
街中にはクッキーを売るお店もたくさんあり、クッキーは1枚単位で購入できます。どのカフェも基本的に持ち込み自由なので、街角のお菓子屋さんで買ったクッキーとカフェのドリンクで一息つきましょう。
シャウエンへのアクセス
シャウエンには空港がないため、フェズやラバト、カサブランカからバスで移動することになります。フェズからは約4時間。料金は1500円ほどでした。
モロッコ国営のCMTバスのほか、民間のバス会社のバスがあり、料金が異なります。
シャウエンは人気の観光地なので、バスのチケットは事前にネットから予約しておくことをおすすめします。
モロッコのお土産

Photo by Rie Kanno
モロッコで有名なのが、アルガンオイルです。アルガンはモロッコ原産なので、モロッコを訪れたらぜひ購入したいもの。
品質の確かなアルガンオイルを見分けるポイントは、「遮光のガラス瓶に入っていること」。50ml前後で約1,000円でした。
モロッコ旅の注意点

有名な観光地であり、観光客も多いモロッコ。
基本的に街の人々は親切で、私の体感では危険を感じることはありませんでしたが、日本とは常識が違うところもいくつかありました。
いくつかご紹介します。
ガイド料を請求される
旧市街地など迷路のような道を歩いていると、人々が次々と声をかけ「そっちが出口だよ」「モスクはこっちだよ」と教えてくれます。けれど中には、頼んでいないのに、こちらの目的地まで案内しようとする人も。
本当に親切で連れて行ってくれる人もいますが、中にはガイド料を請求する人もいるため、道に迷っているわけではない時は「自分で行けます、わかります」とはっきり伝えましょう。
トイレが有料
日本では施設内のトイレや公衆トイレが無料ですが、海外では有料のことが多いです。モロッコもしかり。
ところがこの料金が曖昧で、観光客からは高く取ることも。2ディルハム(2025年時点で40円弱)なら許容範囲ですが、「高すぎる(ぼられてる)」と感じたら近くにいる現地人に声をかけて。
モロッコ人に間に入ってもらうと、無料になることがあります。
レストランでは絶対にGoogleMAPのレビューと明細を確認

Photo by Rie Kanno
筆者はフェズのランドマークである青い門の近くにあるレストランで、メニュー価格の2倍近い料金を請求されました。通貨の単位に慣れていなかったこともあり、うっかり支払ってしまってから「高すぎる!」と自覚。
英語の堪能な同行者が抗議して一部を取り返すことができましたが、こういうトラブルは避けたいもの。支払いの前に必ず明細を求め、正しい料金か確認しましょう。
また、GoogleMAPのレビューを見ると、不誠実な店には多くの人が注意を促すレビューを載せています(上記のレストランにも、ぼったくり注意のレビューが多数ありました)。店に入る前にGoogleMAPに店名を打ち込んで評価を確認すると安心です。
魅力的な街並みと食事を楽しめるモロッコ

Photo by Rie Kanno
小さな金銭トラブルがありつつも、モロッコは見どころの多い楽しい国。
クスクスやタジンなどの料理はおいしく、迷路のような旧市街を彷徨うのもまたとない体験となりました。
次の旅の行先に迷ったら、モロッコも候補に入れて考えてみては。
※料金については、2025年11月の1MAD=16.5円で計算
※安全性については筆者の体感に基づくもの。





