ライフスタイル

2022.06.20 UP

日常生活でのCO2排出量がわかる!カーボンニュートラルを身近に感じられる『becoz wallet』

「カーボンニュートラル」という言葉を最近よく耳にします。

これは二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量と植林や森林管理などによる吸収量を均衡させ、全体としてゼロにするという意味なのですが、こう聞いてもなんだか壮大で遠くに感じる方は多いと思います。

そんなカーボンニュートラルを自分ごととして、身近に感じられるサービスが『becoz wallet』。自分が普段の生活でどのくらいのCO2を排出しているのかがわかり、それをオフセット(相殺)する行動も取れる画期的なもの!

先日サービスの発表会が開かれましたので、その内容を詳しくご紹介します!

 

これからは個人レベルで脱炭素を目指す時代!

「環境問題や脱炭素への関心の高まりを感じ、企業ではそうした取り組みをしているところも増えてきたが、個人レベルでは何をしたらいいのかわからないという人が多い」と語るのは『becoz wallet』サービスを提供する株式会社 DATAFLUCTの代表取締役 久米村 隼人さん。

またどうすれば脱炭素できるか、具体的に数値として見られる“ものさし”がないことも問題だと感じていたそう。

こうした現状を打破し、企業ではなく、個人がカーボンニュートラルに向けた取り組みに参加できるよう、後押しするサービスとして開発されたのが『becoz wallet』。

 

CO2の排出量を算出してくれるサービスは無料で使うことができ、さらにその先の行動を取りたいという人には削除しきれない分の排出を好きな支援先の中から選んで支援することで、カーボンニュートラルを達成するためのオフセットができるサブスクリプションプランも用意されています。

 

アンケートに答えるだけで自分のCO2排出量がわかる『becoz wallet』

『becoz wallet』のサービスを実際に利用してみました。

まずwebサイトにアクセスし、日用品やファッション用品、美容、食品など買い物や飛行機などの移動、水道光熱費に関するアンケートに回答。

すると1ヶ月あたりの自分のCO2排出量が算出され、具体的な数値で示されます。

どんな行動がどのくらいCO2を排出しているのかということも詳しくわかるようになっているので日々の生活を見直すきっかけにもなります。

「これをオフセットしたい!」という人は、森林保全・省エネルギー・再生可能エネルギーの中から選んで月額料金を支払うことで、自分のCO2排出量を相殺することができます

さらにより詳しいCO2を知りたいという人にはクレディセゾンが発行するクレジットカード「SAISON CARD Digital for becoz」を申し込み、『becoz wallet』と連携させ、日々のお買い物などをこのカードで決済することでより詳細なCO2排出量を算定することが可能になるそう!

カーボンニュートラルがぐっと近く、普段の生活で意識できるようなサービスになっています。

 

環境にいいことをかっこいいことに!

サービス発表会では久米村代表と今回のサービスの賛同企業である株式会社クレディセゾン 代表取締役(兼)社長執行役員COO 水野克己さんと、株式会社ウェイストボックス 代表取締役の鈴木修一郎さんによるトークショーが行われました。

テーマは「環境価値」について。環境価値とは太陽光パネルや脱プラスチック、化石燃料を使わない靴や衣類を身につけるなど、地球にいいことをしている価値のこと。

やはりまだ一部の意識の高い人しか環境価値に繋がる行動できていないと久米村代表。

飛行機に乗る、お肉を食べる、旅行をするとCO2排出量が増えてしまうなど、ネガティブなムードになってしまうことも多いのが課題だといいます。

 

排出してしまったらその分をオフセットすればいい。前向きな行動にしていって、環境価値をより身近に、日常に感じられるようにしていきたい」(久米村代表)

また、クレジットカードの紙の明細やそれを届ける物流にもお客様が増えれば増えるほどCO2の排出量が増えてしまうと水野さん。

できるだけweb明細にしてもらうなど、今の環境問題を知ってもらって、賛同してもらう必要があると語っていました。

さらに日本と海外の環境価値の捉え方の違いに関して、特に北欧などでは自然がすぐ側にあり、子どもの頃から環境にいいことが当たり前で、身近に感じられるような教育も進んでいるそう。

日本では企業は環境に対してかなり頑張ってきていると鈴木さん。しかしまだまだ一般の人には自分ごととして感じてもらえていない現状があります。

久米村代表は、

「特に若者に環境にいいことをするとかっこいい!と思ってもらう文化をつくりたい。積極的にSNSでシェアしてもらうなど、これからも働きかけていければ」と今後の意気込みを伝えました。

 

最も身近な環境価値に繋がる行動として、エコバッグの利用はかなり一般的になってきました。

さらに次のステージとして、環境にいいことを何かしたいけれど、何をしたらいいのかわからないという人にぜひ利用してほしいサービスです。

 

 

森田文菜

Ayana Morita

スタイリスト/ライター

Related 関連記事