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2021.12.24 UP

栄養・ビタミン不足は将来に影響!手軽に栄養バランスを整える方法をご紹介

健康的に生きるために意識したい、食事の栄養バランス。

しかし、長引く自粛生活や食の欧米化など、ライフスタイルの変化によって栄養やビタミンが偏りがちな人が増えているのが現状です。

そんな中、『長引く自粛生活がもたらした食生活の変化による令和の栄養・ビタミン摂取状況と課題感』と題して、ハウスウェルネスフーズ株式会社によるオンラインセミナーが行われました。

今回はその模様をレポート。食生活の変化による栄養バランスの現状や、管理栄養士による手軽に栄養を整える方法をご紹介します。

 

現代人は栄養不足!病気や生活習慣病加速の原因にも

ビタミンの中でも最近注目されている葉酸研究の第一人者でもある女子栄養大学副学長の香川靖雄教授は、現在の日本人の栄養摂取状況について、「20〜60代の男女ともに栄養摂取量は不足しがちです」と語りました。

「戦後50年、食の欧米化によって動物性たんぱく質や脂質の摂取量が増加したり、忙しさやストレスなどから偏った食生活をする人が増えたりして、栄養バランスが崩れる要因になっている」と言います。

さらにその一方で、がんや心疾患などの生活習慣病は増加傾向に。この背景にバランスの崩れた食事や偏った食生活があると指摘しました。

 

香川教授によると、とくに摂取量が減っているのが、野菜。1日あたりの野菜必要量に届いている年代は無く、20~40代は男女ともに充足者が4人に1人未満であることが分かっているのだそう!

その他にも、果物や魚類も摂取量が減少しており、これらはビタミン摂取量の低下にもつながっていると言います。

 

見えにくい栄養・ビタミン不足改善には可視化アプリが便利

栄養やビタミン不足の影響は、じわじわと迫ってくるので見えにくく、意識しにくいもの。

しかし人生100年時代と言われる今、「その影響は将来必ず現れるので、今から意識を改善してほしい」と促す香川教授。

具体的な方法のひとつとして、手軽に使える「在宅での運動習慣や良好な食習慣に活用できるアプリ」の使用をおすすめしてくださいました。

例えば、「食べポン」というアプリでは、スマホで食習慣のチェックが可能。

10の食品群(肉類、魚介類、卵、大豆製品、牛乳、海藻類、緑黄色野菜、果物類、いも類、油脂類)のうち、1日に摂取した食品群を記録することができます。

また、何品目を食べたかを得点化し(1食品群で1点)、その得点を家族や友人らと共有・競争することができたり、足りていない食品の摂取をおすすめしてくれたりする機能も。

ゲーム感覚で楽しみながら栄養バランスを整えるために役立ちそうですね!

 

栄養バランスも見た目もアップ!「カラフル栄養バランス法」

続いて登壇したのは、管理栄養士の浅野まみこ先生。

コンビニや外食を使った実践型栄養アドバイスに定評のある、「コンビニ外食研究家」でもある浅野先生からは、様々な生活スタイルの人でも簡単に生活に取り入れやすい、栄養・ビタミン意識UPのヒントと実践方法が紹介されました。

忙しい毎日の中、栄養バランスを考えながら食事を摂るのは簡単ではありません。また、何の食材にどんな栄養が含まれているのかを把握するのも大変なことですよね。

そこで浅野先生がおすすめするのが、「カラフル栄養バランス法」。食材を色で分けることで簡単に栄養バランスを整えることができるのだと言います。

ポイントは、「色をできるだけ多く揃えてカラフルにするよう意識すること」。こうすることで食材ごとの栄養やビタミンを調べたりする手間をかけなくても、自然と栄養バランスの整った食事をすることが可能になるのです。

彩り豊かな食事は栄養バランスが整うだけでなく、気持ちもアップして一石二鳥!「まずは3色揃える」などと、できるところから意識していくと良さそうですね。

 

忙しい毎日の中、ついおろそかになりがちな栄養バランスを意識すること。

今回ご紹介した方法は手軽にできるものばかりなので、ぜひ生活に取り入れて健康な毎日を送りましょう!

大西 マリコ

大西 マリコ

美容ライター/西洋占星術家

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