2021.08.10 UP
ストレスケアに乳酸菌!? コロナ禍を乗り切る公開講座「STAY HOMEで考える食生活と腸内環境」
自粛生活が続き、食生活の乱れを自覚している人も多いはず。コロナ太りやコロナ痩せなど、栄養バランスの偏りによる健康課題が気になりますよね。
日本栄養士会では「栄養の日(8月4日)・栄養週間(8月1日~7日)」を制定し、2017年から“たのしく食べる、カラダよろこぶ”をキーメッセージに、国民の食・栄養の課題を解決するための活動を展開しています。
今回は、栄養の日に合わせて開催された「【市民公開講座】STAY HOMEで考える食生活と腸内環境 | 第42回健康づくり提唱のつどい」を取材しました。
【市民公開講座】「STAY HOMEで考える食生活と腸内環境」リポート
今回、取材したのはスペシャルゲストにタレントのJOYさんを迎えた8月4日の回。
日本栄養士会副会長の鈴木志保子さんとフリーアナウンサーの長野美郷さんをナビゲーターに、ヤクルト本社の有馬直美さんもゲストに迎え、「STAY HOMEで考える、食生活と腸内環境」をテーマに行われました。
生まれてから死ぬまで、栄養との関わりは一生
私たちの生活は食事とは切っても切り離せません。生まれてから死ぬまで、栄養との関わりは一生続くので、食べることはとても重要です。
一生で一番自分に問いかける質問は「今日何食べようかな」。
1日3回、1年で千回以上、10年では1万回以上も、私たちはこの問いを繰り返しています。それだけに栄養の知識があるとないとでは、人生が変わると鈴木さんは言います。
JOYさん自身、お子さんが生まれて、自分のこと以上に子どもの食事には気遣うようになったのだとか。
離乳食の栄養について学ぶことが、いかに自分の食事が適当だったかを気づくきっかけになり、子どものために健康で長生きするためにも、きちんとした食事を摂ることを夫婦で意識するようになったそうです。
腸年齢で腸内環境が分かる!?
後半は、今回のテーマである「STAY HOMEで考える、食生活と腸内環境」について深堀りしていく内容に。
ヤクルトの有馬さんによる、腸内環境についてのお話を伺いました。
ヤクルトでは「ストレス・睡眠と腸の健康意識調査」を実施するにあたり、腸内環境が良好かどうかを測る腸年齢という指標を使用しているそう。
食事・生活習慣・トイレ習慣に関する全24問の質問に回答し、「はい」と答えた数で腸年齢が分かるというもの。
ちなみにJOYさんは「はい」が7個だったそう。少な目に思える数ですが、腸年齢は実際の年齢よりも10歳ほど高めという結果に、JOYさんも驚かれていました。
お腹の中の菌には「良い菌」と「悪い菌」、さらにどちらにも属さない「どちらでもない菌」があるそう。
腸内環境を良くするためには、乳酸菌などを摂って良い菌が減らないよう維持することが大切と、有馬さんは語ります。
腸内環境とメンタルの関係
ヤクルトには独自に強化培養した乳酸菌シロタ株が含まれていますが、高密度の乳酸菌シロタ株の摂取は、一時的な精神的ストレスがかかる状況での「ストレス緩和」「睡眠の質向上」に役立つという研究結果が出ています。
有馬さんによれば、最近の研究で脳と腸はお互いの情報を交換しあうことが分かり、乳酸菌のストレス緩和機能が見いだされたとのことでした。
コロナ禍で先の見えない不安とストレスから、つい気持ちが後ろ向きになってしまう方も多いのではないでしょうか?
JOYさんも気づいたらため息が出ることが多くなり、メンタルもネガティブになることが増えたと言います。それだけに、乳酸菌でストレスが緩和したり睡眠の質が向上することに興味を持たれていました。
全体を通して、乳酸菌についての意識に変化があったというJOYさん。
家族にも知識を共有しながら、体や心、睡眠の改善に役立てたいとおっしゃっていました。
日本栄養士会では「免疫機能を低下させないで感染症の予防に役立つ管理栄養士・栄養士の日々ごはん」をテーマに、実際の管理栄養士・栄養士の日々の食事をインスタグラムで公開する取り組みも実施しています。その名も「予防めし」。
さまざまな疾患などの予防に役立つ食事として、日本栄養士会が2020年度から進めている事業です。
栄養の日・栄養習慣の特設サイト内では、今回取材した公開講座の他、2021年度「予防めし」受賞レシピもチェックできますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
参考:栄養の日特設サイト
平 理以子
美容ライター/恋愛コラムライター/海外(バリ島)ライター