2021.01.25 UP
冷え性改善の救世主に!? 「温活カレー」がコロナ禍の健康食におすすめ
コロナ禍により、これまで以上に高まった人々の健康意識。自宅で過ごす機会が増え、健康的な食生活に関心を持つようになった方も多いのではないでしょうか。
冬は体温が下がり、体調を崩しやすい季節。体を温めて、病気に負けない体づくりを心掛けたいもの。
体を温める食品として、寒い季節にこそおすすめしたいのが、カレーです。実はカレーは女性の冷え性を改善する効果も期待できるのだとか。
健康に役立つカレーの働きについてお伝えします。
冬に食べたいメニューにカレーを挙げる人が多い
カレーといえば夏のイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実は冬でもカレー人気は健在です。
株式会社カレー総合研究所の検証では、夕食時のカレーの登場率は1月に増加傾向があることがわかりました。
実際に、1月はルウカレーの販売数も伸びています。
カレーで温まると考えている人は9割以上
体を温めるための「温活」。コロナ禍の健康管理対策として、温活への関心も高まっています。
温活と聞いて、思い浮かべることについては、入浴や運動・ストレッチに次いで、食事が3位という結果に。
中でも、体を温める食品として注目されているのがカレーです。
カレーを食べると体が温まると思っている人は、実に9割以上。
温活でカレーを食べてみたい人もおよそ98%という高い結果でした。
カレーはさまざまなスパイスを使っているので、健康食としてのイメージも定着しつつあるのかもしれませんね。
カレーが体を温める理由
カレーは、女性に多い冷え性の改善にも効果が期待できます。
東洋医学センター医長の吉田章先生が「第5回カレー再発見フォーラム」で発表した、興味深い検証結果をご紹介しましょう。
冷えの自覚症状があり、他に病気を持たない20~30代の女性に、市販のカレールウを使用して作ったカレーを食べてもらったところ、足や指先の温度が2~3℃も上昇することがわかりました。抹消の温度が2~3℃上昇すれば、冷えはかなり解消されます。
これはカレーが自律神経を刺激し、末梢神経の血行不良が解消したことで、足や指先の温度の上昇につながったと考えられるのだとか。
吉田先生はカレーにブレンドされた多種多様なスパイスの組み合わせが、相乗効果をもたらして冷えを改善したのではないかと推察されています。
冬の手足の冷えは、不眠の原因にもなるやっかいな症状。カレーで手足の冷えが改善するなら、食べてみたくなりますよね。
おすすめ温活カレーレシピ
カレーが食べたくなってきたところで、温活におすすめのカレーレシピをご紹介します。
牛すじカレーうどん
■調理時間:約120分
■材 料:2人分
牛すじ肉 250g
しょうゆ 大さじ2
砂糖 大さじ1
酒 100ml
水 300ml
関西風の出汁の素(粒) 大さじ1
カレールウ(固形のカレールウを刻む) 2皿分
長ネギ 1/3本
冷凍うどん 2人分
作り方:
①牛すじ肉は、一口大に切ってから、鍋にたっぷり水を入れて、沸騰させる。ざるにあけて水でよく洗う。もう1度この工程を繰り返す。
②鍋に水と酒を入れ、①を入れて蓋をして1時間、中火で煮ていく。
③牛すじが柔らかくなったら、しょうゆと砂糖を入れて、蓋をして15分くらい煮込み、蓋を取って少しだけ水分を飛ばす。(ここで1度、鍋のまま冷ますと味がしみてよい)
④③に、500mlの水、出汁の素を加えて、沸騰したらカレールウを加え、溶かす。
⑤冷凍うどん2玉を加えて、蓋をして、沸騰して、うどんが柔らかくなるまで煮る。
⑥長ネギは、薄く輪ぎりにして、水にさらして水気を切り、⑤にのせる。
POINT:
牛すじが柔らかくなるまで、よく煮ましょう!
お好みで玉ねぎや肉を加えるのもOK。
体ぽっかぽかの野菜たっぷりチキンと海老スープカレー
■調理時間:約60分
■材料:2人分
カレールウ 2皿分
手羽元肉 4本
玉ねぎ 中1/2個
海老 2尾
じゃがいも 小1個
にんじん 1/2個
にんにく 1片
トマトピューレ 30g
白ワイン 大さじ2
オリーブオイル 大さじ1
鶏ガラスープ 800ml
塩・コショウ 各小さじ1杯(5g) 、揚げ油 適量
具材野菜:なす 中1本、アスパラ1本、パプリカ
(赤、黄) 各40g、かぼちゃ 30g、まいたけ 20g
作り方:
(下準備)
◎手羽元は切り込みを入れて塩・コショウをまぶし、玉ねぎは薄切りにする。
◎海老は殻をとって背わたを抜く。じゃがいもとにんじんは皮をむいて縦半分に切る。
◎なすは縦2等分、アスパラは半分に切り、パプリカは縦切り、かぼちゃは薄切り、まいたけはそのままの形で、すべてを素揚げしておく。
①鶏ガラスープ、トマトピューレ、じゃがいも、にんじんを入れて蓋をし、弱火で20分煮込む。
②フライパンにオリーブオイル大さじ1をひき、手羽元と海老を焼き付け、白ワインを加えてアルコール分を飛ばす。
③②を汁ごと鍋に入れ、なす、アスパラ、パプリカ、かぼちゃ、まいたけを加え、さらに10分弱火で煮込み、いったん止め、カレールウを加えて中火で3分煮込み、塩コショウ(分量外)で味を整える。
POINT:
具を大きめにカットして、具材感を楽しんで!
盛り付けは、具材を先に器によそってからカレースープを注ぐときれいに仕上がりますよ。
バターチキンの焼きカレー
■調理時間:約45分
■材料:2人分
鶏もも肉 300g
バター 30g
カルダモン 2個
水 200ml
カレールウ 2皿分
ガラムマサラ 小さじ1/2
生クリーム 大さじ3
(お好みの量)
ごはん 約1.5合分
お好みのチーズ 約100g
(A) ~鶏もも肉のマリネ用~
ヨーグルト 大さじ3
ショウガ(すりおろし) 小さじ1
ガラムマサラ 小さじ1※カレー粉でも可。
カイエンヌペッパー 小さじ1/4
作り方:
①フライパンにバターを加えて熱し、カルダモンを加えて中火で炒める。十分香りが出てきたら鶏肉をマリネ液ごと加えて炒める。
②鶏肉にふんわりと火が入ってきたら水とルウを加え、絶えずかき混ぜて溶かしながら煮る。ルウが溶けたらガラムマサラとホールトマトを加え、トマトをつぶしながら煮込む。
③全体にとろみと艶が出てきたら仕上げに生クリームを加えてバターチキンカレーの完成。
④耐熱皿にごはんを1cmくらいの高さに敷き詰め、上から③のバターチキンカレー、チーズの順でそれぞれたっぷりとかける。
⑤250度のオーブンで20~25分。焼き色がついたら完成。ところどころ焦げ目がある方がおいしい。
POINT:
たっぷりチーズとしっかり焦げ目で風味豊かな味わいに!
カレーで寒さとコロナに負けない体づくりを!
多種多様なスパイスで「食べる漢方」とも呼ばれるカレー。
定番のカレーライスはもちろん、紹介したうどんやスープカレー、焼きカレーなどバリエーションをつけるとさらに美味しさの幅が広がります。
今年の冬は寒さが厳しく、コロナの収束も見えない不安な日々が続いていますが、カレーで寒さにもコロナにも負けない体づくりを心掛けましょう。
参考/調査画像引用:株式会社カレー総合研究所
平 理以子
美容ライター/恋愛コラムライター/海外(バリ島)ライター