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2020.12.17 UP

withコロナ時代の注目技術!高い除菌力と安全性を両立する「MA-T」って?

未だ収束の兆しが見えない新型コロナウイルス。感染症対策も今や私たちの日常に当たり前のものとなってきました。

様々な対策がある中でもアルコールをはじめとする除菌剤は、お出かけ先はもちろん、自宅でも使用しているという人も多いですよね。

しかし今までの除菌剤は可燃性があったり、肌への刺激が強いなど、除菌効果と安全性の両立が難しいものがほとんどでした。

そんな今までの常識を覆すのが、日本発の新しい除菌システム「MA-T」です!

一体どんな画期的なシステムを持ったものなのか? コロナ対策としても使えるのか? などなど、詳しくご紹介します!

 

強い除菌力と安全性を両立!日本発の革新的除菌システム「MA-T」

「MA-T」はMatching Transformation Systemの略。革新的な酸化制御技術で、有機化合物に対して優れた分解・組換能力を持つシステムのことです。

様々な分野において活用が期待されているのですが、ここでは私たちの生活に関わる、除菌・消臭分野を例に具体的に説明します。

MA-Tは通常ほぼ水に近い状態でありながら、反応するべきウイルスや菌が存在するときだけ姿を変えて攻撃・分解するメカニズムを持っています。

MA-Tの抗ウイルス活性評価では、新型コロナウイルスも99.98%阻害するということがわかっており、感染対策としても期待できるそう。

無色・無臭・ガス化もせず、可燃性もないので保存性も高く、安全性も高いと言われています。高い除菌力と安全性を両立し、今までの除菌剤の課題を解決する画期的な除菌システムなんです!

この素晴らしいMA-Tの普及と価値向上を目的とする「一般社団法人 日本MA-T工業会」も、このほど設立。コロナ対策と、来年開催される予定の東京オリンピックパラリンピックでの活用も目指すとのこと。

今回MA-Tのコロナに関する最新の研究成果など、興味深いお話を記者発表会で聞くことができたので、その内容もご紹介します!

 

MA-Tのウイルス対策への活用にも期待

大阪大学大学院薬学研究科の井上豪教授によると、MA-Tによって、最新の電子顕微鏡を使った原子レベルの解析が効率的にできるそうです。

この解析が進めば、コロナウイルスの変異や感染のメカニズムを可視化することができるそう。可視化ができれば、抗体やワクチンをどのようにつくればいいかの戦略が立てやすくなるのだそうです。

またMA-Tのマウスウォッシュはウイルスの不活性化に有効だそうです。

新型コロナウイルスは唾液の中のウイルスを不活化すれば重症化を防げるのではないかという説があり、MA-Tの新型コロナウイルスに対する効果も期待したいですね。

 

刺激なし!災害時の備蓄用としても最適なMA-T製品も発売

記者発表会では、日本MA-T工業会の会員企業であるアース製薬株式会社から、MA-Tシステムを採用した業務用製品が2020年12月24日に発売されるとの発表がありました。

アース製薬は蚊媒介感染症をはじめとする感染症のトータルカンパニーとして、世界に寄与できるのではないかという想いをきっかけにMA-Tに出会い、今回の新製品発売につながったとのこと。

発売されるのは手指の他全身に使用でき、清潔に保つ化粧水と、拭き取り不要な除菌・消臭スプレー。MA-Tには長期的な安定性もあるとのことで備蓄用の商品も。

またMA-Tの主原料は国産であるため、災害時やパンデミックなどの備えとしても最適なんだとか!

実際に化粧水を手につけてみたところ、アルコールのようなスーッとした刺激なし! 臭いもなし! 手荒れの心配もなさそうな使い心地でした。

口に触れるものにも安心して使えるので、食器や調理器具などの除菌剤としても使える点もうれしい限りです。

 

業務用だけではなく、今後は一般消費者用の商品も発売されるかもしれないそうです。

感染症予防の新たな救世主となりそうなMA-T。日本で生まれたこの革新的技術の情報を逃さぬよう、今後も注目していきたいと思います!

森田文菜

Ayana Morita

スタイリスト/ライター

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