ライフスタイル

2020.03.30 UP

シニアならではの特性を仕事に活かす!親たちのこれからのライフデザインを考えよう


30~40代のANGIE世代にとって、親の「老い」は切実な問題です。

いつまでも元気だと思っていた親が気づけば60~70代。自分たちの親が「高齢者」であることに改めて気づく方もいるのではないでしょうか。

「定年退職を迎え、残りの老後は悠々自適に楽しんでほしい」と思うものの、超高齢化社会の日本では「老後」の時間は長いし、「まだまだ働きたい!」「経済的にも定期収入がほしい!」という声もあるでしょう。

では、働く意欲のある高齢者がぶつかる壁や抱える不安、それを乗り越えて仕事をいきいきと続けるコツには何があるのでしょう。

高齢者採用のマーケットに詳しい、リクルートジョブズ ジョブズリサーチセンターの宇佐川邦子さんに、親のライフデザインを考えるヒントをいただきました。

 

「ためしにやってみよう!」で動くいいチャンス


労働人口が減少する中、アクティブシニアは日本経済を支える重要な戦力です。

リクルートジョブズリサーチセンターが行った「何歳まで働きたいか?」という意識調査では、約7割が70代いっぱいまで働きたいと答えています
(※リクルートジョブズ「シニア層の就業実態・意識調査2018(60~74歳)」約4000人を対象)

経済的な理由のほかに、「健康のためにも社会との接点を保ちたい」「必要とされることが生きがいになる」といった声が寄せられています。

一方で、漠然とした「体力・健康への不安」「作業スピードが遅い」などを理由に尻込みしてしまう方も多く、時短勤務の選択肢を知らずに「体力が落ちたから長くは働けない」と就業を諦めてしまう方もいます。

 

リクルートは、東京2020オリンピック、パラリンピックのオフィシャルパートナーとしても雇用領域を支援。

求人誌「タウンワーク」では2019年9月より定期的に「東京2020オリンピック・パラリンピックを支える仕事特集」を組んでおり、そこではシニア層を対象とした求人が、約4割以上※とニーズは多くあります。(※タウンワーク2020年1月6日・2月3日掲載号)

内容は、接客サービス、受付・施設内誘導、選手村の宿泊施設清掃、リネン交換等など期間限定・時短で入れる仕事も多岐にわたっています。

「どれくらい働けるか、ためしにやってみようかな」と動くには、いいタイミングなのではないでしょうか。

 

酸いも甘いも経験してきたシニアだからこそ、できる仕事がある


人生経験が豊富なシニアには、若者にはない力があります。それは「自己管理能力」です。

日本企業では「求められる役割を察して動く」「周りとうまくやる」など、職場環境にうまく適合しているかが、雇用契約の更新につながる大きな要因になります。

この「周りに上手に溶け込む」力こそ、自己管理能力です。自己管理能力が高いシニアは、相手の立場を配慮し、メンツをつぶさずにうまく場を丸めることに長けています。

またシニア層は社会経験が豊富で多様な考え方を持ち、「人には自分とは違う価値観がある」という前提があるので、人に譲ったり、相手のペースに合わせたりすることができるのも特徴です。

 

日本は高齢化しているので、サービスの受け手もシニアがますます増えています。

シニアに対応する際の寄り添い方は、シニアだからこそ活かされることが多い。

多様な人生経験、多様な人のかかわり方から「自分はこう思うけれど、感じ方は人それぞれ」「自分だけでは決められない」と思える経験値は、シニア層の最大の強みだと思います。

 

子どもからの背中押しが、親のアクションにつながる


リクルートジョブズでは、リクルートと連携し、シニア層の雇用促進を進める一環として、公民館やショッピングモールなどの場を活用し、「からだ測定」というコンテンツを提供しています。

「からだ測定」では「体力」「処理力」「個性」を測定。筋力やバランス感覚などの基礎体力を測るほか、性格特性まで見ることで「こんな仕事がおすすめ」とアドバイスも行います。

面白いのは、30~40代の娘さんが60~70代の両親をつれてくるケースが多いこと。どんな理由で連れてきたのかを聞くと、

「定年退職してから家にこもりがち。社会との接点を持った方がいいと思って連れてきた」

「何らかの仕事を持った方が認知症予防にもなる。娘からいうと角が立つので、第三者に『仕事をしてみたら?』と提案してほしかった」

など、親の健康を気にする声が多くを占めます。

「性格特性」で、「こんな特徴があるので、こういう仕事が合っているのでは」とアドバイスすると、子どもが一緒になって「確かに、お母さんってこんな強みがあるよね」と一緒に背中を押してくれる。

子どもと親がライフデザインを一緒に考えることで、シニア層がアクションに移す率も上がります。

 

このほか、リクルートでは無料の就職応援プログラム「WORKFIT for Senior」を開催するなど、同じシニア層同士キャリアについて意見交換する場も設けています。

家族でコミュニケーションをとって、一緒に求人を見てはいかがでしょうか。

宇佐川さん

【宇佐川邦子さん(リクルートジョブズ ジョブズリサーチセンター センター長)】

リクルートグループ入社後、一貫して求人領域を担当。2014年4月より現職。全国求人情報協会常任委員。

厚生労働省、経済産業省、国土交通省、東京商工会議所においても検討会委員等を務める。

(※本記事は、3月12日取材時の内容です)


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