2018.02.22 UP
【新事実】花粉症のストレスは満員電車よりも大きかった!? 衝撃の調査結果が判明!
立春を過ぎる頃になると、毎年、花粉が気になり出す人は少なくないと思います。花粉症関連のテレビコマーシャルで花粉が飛び散る映像を見ただけで、いえ、花粉を想像しただけで、目がかゆくなる方もいるのでは?
花粉症対策の定番といえば目薬ですが、みなさんは正しい目薬を選べている自信はありますか。実は目薬選びも含めて、間違った花粉症対策をすることで、症状を長引かせてしまっている可能性があるのです。
どんなストレスよりも花粉症ストレスが最強だった
まずは、生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研が行った、花粉症に関する調査からご紹介したいと思います(対象:花粉症を発症したことがある20~40代有職者男女500名)。
「花粉シーズンは、ストレスを感じやすいと思いますか?」との質問に対して、96%が「そう思う」と回答。高い結果ですが、まあ、これは想定の範囲内ではないでしょうか。
興味深いのは、具体的な花粉症のストレスの度合いを、日常的なストレスと比較した結果です。なんと、暑さや寒さよりも、花粉によるストレスの方が圧倒的に高く、さらには満員電車や残業、長時間の会議によるストレスよりも、花粉によるストレスの方が高いことがわかりました。
質問)よりストレスを感じやすいのは、どちらだと思いますか?
回答)
「暑さによるストレス」・・・17%
<「花粉によるストレス」・・・57%
「寒さによるストレス」・・・10%
<「花粉によるストレス」・・・67%
「満員電車によるストレス」・・・30%
<「花粉によるストレス」・・・43%
「残業によるストレス」・・・24%
<「花粉によるストレス」・・・50%
「長時間の会議によるストレス」・・・30%
<「花粉によるストレス」・・・43%
花粉症のストレスの方が、残業のストレスの2倍とは、恐るべし花粉症……。
大きなストレスがかかるので、仕事の効率についても、下がると感じている人は約9割に上りました。また、通常時と比べて効率がどの程度下がっているかという質問には、平均で4割という結果になりました。
ストレスが大きい上に、仕事の効率が大幅に下がるなんて、花粉症が生活の質まで下げていることがわかります。
ほとんどの人が間違った花粉症対策をしている!?
代表的な花粉症の症状といえば、目のかゆみでしょう。調査でも、9割以上が花粉症で目のかゆみが発症すると回答していて、最もツラいと感じる花粉症の症状でも目のかゆみを挙げる人が最多でした。
それだけに、目薬を花粉症対策に使用する人は7割以上と高いのですが、その一方で、正しい目薬を選べている自信がある人は半数以下という結果に。
また、花粉シーズン時に目の対策としてやっていることを聞くと、以下のような結果になりました。
「目の花粉を洗い流すために、カップ型洗眼剤を使ったことがある」:52%
「目の花粉を水で洗い流したことがある」:61%
「花粉がツラいときに、目薬を1日10回以上使うことがある」:33%
「花粉シーズンも普段と同じ目薬(アレルギー用目薬、人工涙液以外)を使用している」:27%
さて、この対策は花粉症対策としては正しいのでしょうか。実は、全て正しいとは言えないのです。
発症前と発症後で目薬を使い分けるのがカギ
眼科医の杉本由佳先生によれば、花粉対策で重要なのは「花粉にできるだけ触れないようにすること」と「目薬を適切に活用すること」だそう。外出時はサングラスや眼鏡で目を花粉から守るように心がけ、花粉症発症の前後で目薬を使い分けることがポイントになると指摘しています。
具体的には、花粉が飛散する2週間前くらいから症状を抑えるために「アレルギー用目薬」を使い、発症後は目に付着した花粉を洗い流すために「人工涙液」を点眼するのが望ましいとのこと。
「人工涙液」とは、自然の「涙」に近い成分になるように作られた点眼薬のこと。涙には、もともと目に入った異物を洗い流す機能が備わっていますが、花粉の量が多かったり、涙の量が少なかったりすると、花粉が目に残ってかゆみや充血などの不快な症状となってあらわれます。人工涙液は涙不足を補って目に付着した花粉を洗い流す働きがあり、眼科でも使用を推奨しています。
アレルギー用目薬は安全性の観点から、決められた回数を守って点眼する必要がありますが、人工涙液は外出中や、帰ってきたときなど、1日に数回、タイミングを見ながら点眼できるので、かゆみが気になるときには人工涙液をさすのがおすすめです。
逆に水道水やカップ型洗眼剤で目を洗い流すのは、注意が必要なのだとか。先生曰く「水道水には、目によくない成分も含まれますし、カップ型洗眼剤は皮膚の汚れやメイクなどが目に入ってしまい、かえって不衛生になることがあります」とのこと。水で目を洗い流すと、ひんやりして一瞬気持ちよく感じますが、実は目を傷める原因になっているかもしれないとは、ちょっと驚きですよね。
花粉が飛んでいる期間だけとはいえ、長ければ数か月にも渡って、生活の質を下げる花粉症は、本当に厄介ですよね。そのうえ、間違った対策で、症状に苦しんでいるなんて、残念すぎます。
暖かい春をハッピーな気分で迎えるためにも、正しい花粉症対策を始めましょう。
参考:トレンド総研
平 理以子
美容ライター/恋愛コラムライター/海外(バリ島)ライター