2016.11.12 UP
数滴でレストランの味に! 欧米で人気の【トリュフオイル】の使い方って?
みなさんはトリュフオイルをご存知でしょうか? オリーブオイルに高級食材「トリュフ」の香りを移したもので、トリュフの本場・フランスやイタリアを中心に欧米諸国で人気の高いオイルです。
料理の仕上げに少量かけるだけで、とても華やかな一皿に変身します。例えるならば、すっぴんのビフォー(トリュフオイルをかける前)とメイク後のアフター(トリュフオイルをかけた後)といったところでしょうか。
普段の料理を高級レストランの味に格上げしてくれる、トリュフオイルの魅力をお伝えします。
黒トリュフvs.白トリュフ
トリュフオイルには、濃厚でリッチな黒トリュフと、華やかで香り高い白トリュフのオイルがあります(ヨーロッパには夏に採れるサマートリュフを使ったものもあります)。
調理されているとかなり力強い味わいの黒トリュフですが、オイルになると白トリュフよりもマイルドな印象です。逆に白トリュフの方は、非常に個性的な香りで「ニンニクを凝縮させたよう」と表現されることも。
トリュフとトリュフオイルはマツタケのように香りを楽しむものなので、実際に匂いを嗅いでみると、その違いがすぐに分かるはずです。
トリュフそのものを使う場合、黒と白では使用方法が異なりますが、オイルの場合はどちらも同じように使います。お好みの香りの方、もしくは料理に合わせて選んでみて!
トリュフオイル、どう選ぶ?
黒・白いずれのトリュフオイルにも、トリュフを漬け込んで香りを移した「インフュージョン」、トリュフのエキスを抽出した「エクストラクト」、トリュフの香料をオイルに添加した「フレーバー」などがあります。
香りの豊かさは、価格に比例します。トリュフそのものを漬け込んだ「インフュージョン」タイプが最も高価で香り高く、次にトリュフ抽出液をオリーブオイルに加えた「エクストラクト」。そして一番安価なのは「フレーバー」です。
使い方はとってもシンプル!
基本的に使い方は料理の仕上げに少量かけるだけ。
香りの強いトリュフオイルはシンプルな料理に使うと、その美味しさが引き立ちます。かけすぎると料理の味が「トリュフ一色」になってしまうので、数滴たらすイメージで使ってみましょう。
ベイクドポテトやマッシュポテトなどのジャガイモ料理、半熟卵やスクランブルエッグ、チーズ入りのオムレツなど卵料理の仕上げに数滴振りかけてみてください。マッシュルームやエリンギなどきのこを使ったパスタやリゾットとも好相性です。
スライスしたバゲットを小皿に盛りつけてトリュフオイルを数滴たらし、その上にパルメザンチーズをかければ、家飲みにぴったりのおしゃれなおつまみが即出来上がりますよ。ぜひ赤ワインとのマリアージュを楽しんで。
トリュフオイルは意外とリーズナブル
さて、気になるトリュフオイルのお値段は?
トリュフはマツタケ以上に値の張る食材ですが、インフュージョンタイプのトリュフオイルでも意外とお手頃。国内なら2,000円台で質の良いものが手に入ります。
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その一例が、黒・白両方揃う「Inaudi(イナウディ)」社のトリュフオイル。イタリア国内の食材店でもおなじみの商品で、同社はトリュフやポルチーニ茸を筆頭に、イタリア食材の瓶詰めや加工品に定評があります。
私自身は、世界中に店舗を構える南仏生まれのオリーブオイル専門店「Oliviers & Co.」のホワイトトリュフオイルを愛用しています。在仏日本人や旅行者の間でも人気のお店で、トリュフオイルもリーズナブル。「Oliviers & Co.」は国内には店舗がないようなのですが、近場では台湾にもあります。旅先で見つけたら、ぜひ手に取ってみて!
家飲みやおうちごはんを格上げしてくれそうなトリュフオイル。和食派の彼におうちごはんを振る舞うときには、冷奴やきのこの炊き込みごはんと合わせて、その豊かな香りを楽しんでみてはいかがでしょう?
鈴木 香穂里
ライター/編集者/パティシエ/レシピクリエイター