2016.10.11 UP
【もう疲れた】あした会社に行きたくない…!急に不安になるときの対処法
特に仕事が忙しいわけでも、職場の人間関係に悩んでいるわけでもないのに、「明日会社に行きたくない」と思うときはありませんか?
かくいう私も同じように感じることが時々あるのですが、それは遅くまで飲んだ翌日だったり、睡眠不足のときなどです。
このような場合は単に疲れているだけなので、体を休ませればやる気は復活します。
ところが、あまりにも頻繁に会社拒否症状が勃発するようなら、単なる疲労ではないのかもしれませんよ。
なぜなの?無気力感や不安な気持ち
なぜか急に不安になったり、やる気が起きなかったり。精神的な不安定さを感じやすいのは、ホルモンバランスや、それに伴う自律神経の乱れなどから起こる更年期と関係があります。
40代に入ると、心身の状態をコントロールしている女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」が急激に減少します。エストロゲンの分泌量が減るとストレスに弱くなり、感情のコントロールがしにくくなります。この結果、精神的な不調を感じやすくなるのです。
自律神経のバランスが崩れると睡眠にも影響がでるため、ぐっすり眠るのが難しくなることも。なるべくストレスを溜めない生活を送りたいものですね。
今日から始めよう!エストロゲンが増えるライフスタイル
エストロゲンは美容にはたらきかける成分でもあるため、激減すると肌荒れが起こったり、太りやすくなったりします。逆にエストロゲンを増やせば、精神的な不安感から解放されると共に、美しさもアップするのです。
エストロゲンを増やすための心がけとしては「体を動かしたり、暴飲暴食を控えるなどして、食生活を整える」「体を温めて代謝をよくする」といったことが挙げられます。こうすることで、腸内環境もよくなり、ストレスに強い体をつくることができます。
食事の面では、野菜を中心に脂っこいものは控え目に、乳製品や良質なタンパク質を摂るようにしてみましょう。特に大豆製品は良質なタンパク質の元でもあり、大豆イソフラボンは女性ホルモンに似たはたらきをする成分として知られていますよね。
不安な気持ちは「エクオール」で解消
また、更年期の症状を緩和してくれる「エクオール」を活用するのも方法のひとつです。エクオールは、ホルモン治療にも匹敵する女性ホルモンを活性化させる成分として、話題を集めています。
エクオールは、女性ホルモンの分泌を促す「大豆イソフラボン」と密接に関係している成分です。最近の研究により、大豆イソフラボンが体内に入り、エクオール産生菌と呼ばれる腸内細菌と結びついて、その効力を発揮することが分かりました。
大豆イソフラボンには主にダイゼイン・ゲニステイン・グリシテインの3種類があり、そのなかのダイゼインがエクオール産生菌によって変換されると、女性ホルモンに似たはたらきをする「エクオール」という成分になります。
ところが全ての人の腸内にエクオール産生菌がいるわけではなく、その割合は日本人女性の約50%だそうです。
更年期特有の心身の悩み解決の糸口となりそうな「エクオール」。ご自身がつくり出せるかどうかは簡単な検査でチェックできるため、気になる方は調べてみてもよいかもしれませんね。
もしも作り出せない場合でも、エクオール配合のサプリなども出回っているようなので、取り入れてみてはいかがでしょう?
ホルモンのバランスが整うと、自律神経の乱れも自然とおさまります。そうすれば、心も穏やかになり、安眠を得やすくなります。体にとって、プラスのサイクルといえそうですね。
朝晩、冷え込む日も増えてくるこれからの季節。安定した体内サイクルを保つためにも、体を温める工夫をしながら、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。
※参考:ホルモンケア推進プロジェクト
鈴木 香穂里
ライター/編集者/パティシエ/レシピクリエイター