2016.04.01 UP
フランスでも大人気!現地の豆腐事情あれこれ
「kawaii(可愛い)」や「karaoke(カラオケ)」のように、世界共通語として使われる日本語があります。今回ピックアプップする「tofu(豆腐)」もそのひとつ。
和食は海外でも人気が高く、なかでも「tofu」はどこの国でも手に入りやすい食品です。とはいえ、現地の食文化に沿った食べ方をするため、豆腐料理・加工品を目にするたびに「これが豆腐なの!?」と驚くことも。
そこで今回は「脱・豆腐料理のマンネリ」を目指すべく、フランスで見つけた豆腐のユニークな食べ方や製品をご紹介したいと思います。
フランスでの豆腐の食べ方
Photo by sweetsholic
豆腐は、フランスの大手スーパーでは健康食品コーナーに並びます。ご存知の通り豆腐には良質なタンパク質に加え、体内の酸化を防ぐ「サポニン」や骨を強くする「イソフラボン」といった成分などが含まれます。
おまけに低カロリーということもあり、フランスでは健康食品という位置づけ!
現地では木綿豆腐よりも固く水切りの必要がないタイプのものが主流で、冷蔵タイプと長期保存可能なものがあります。
冷奴のように滑らかな食感を楽しむということはなく、カットしてサラダに入れたり、野菜と一緒に炒めたりして食べます。
また、豆腐はデザートを作る際にも大活躍! フードプロセッサーにかけてクリーム状にした豆腐を、ケーキやムースの材料にします。生クリームやバターなどの乳製品の代替品として使うことで、カロリーをおさえるメリットも。
マリネにスプレッド、オシャレな豆腐の加工品の数々
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ビオ系のお店では豆腐の種類が豊富です。
例えばフランス国内に展開しているビオ専門の食品&美容ショップ「biocoop(ビオコープ)」や「Bio C’ Bon(ビオ・セ・ボン)」。店内で扱っているのは、すべて有機農産物を使った食品や化粧品ということで、健康志向の男女に人気の高いお店です。
「biocoop」には、ざっと30種類ぐらいの豆腐や加工品が並びます。バケットに塗って食べる豆腐スプレッド、豆腐と野菜のケークサレ(お惣菜ケーキ)、おつまみ豆腐などさまざま。「biocoop」で売られているものを一部ご紹介します。
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豆腐スプレッドは、チーズ感覚でバケットに塗って使います。「ガーリック&ハーブ」味のスプレッドは、フランスのポピュラーなスプレッドタイプのガーリックチーズ「ブルサン」を思わせる味。
また豆腐スプレッドは野菜にちょこんとのせたり、ハムで包むなどの一工夫をすれば、見栄えのするアペリティフ(おさけのおつまみ)に。
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なんと、カレー風味のスプレッドもあります!
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たまり醤油でマリネした豆腐というのもあります。
こちらは、カットしたものをミニトマトやオリーブと一緒にピックに刺して、おつまみのように楽しみます。たまり醤油なだけに和風なのかと思いきや、チーズのような食感と味わいです。
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ハンバーグのような豆腐パティは、濃厚な味わいのコンテチーズを加えた「コンテ風味」や、プロヴァンス地方の野菜やハーブをふんだんに使った「プロヴァンサル風味」、「マッシュルーム風味」に「シェーブルチーズ風味」など、驚くほどさまざまな種類があります。形状もさまざま。
トマトやオリーブ、それにチーズといった食材はクセのない豆腐と合うようです。
自宅でフランス流豆腐料理をマネするなら、水切りした木綿豆腐にとろけるチーズとトマトソースをかけてオーブン焼きにしてみては。エクストラバージンオリーブオイルと海塩をふりかけた洋風冷奴も手軽でおいしいですよ。
フレンチな豆腐、いかがでしたか? お馴染みの豆腐も食材の組み合わせ方次第で、目先の変わった料理が作れそうですよね。Bon repas!(楽しい食事の時間を!)
参考:日本豆腐協会
鈴木 香穂里
ライター/編集者/パティシエ/レシピクリエイター