2016.01.22 UP
家族に「愛している」と言葉で伝えていない日本人は何%?
私たち日本人には、まだまだ馴染みの薄い「愛している」という言葉。家族に「愛している」と言葉で伝えていない日本人は、84.7%に上るという調査結果が示すように、対象が家族となると、余計に照れくさくて口にできない人が多いのでは?
そんな私も、ここ数年は口にしたことすらありません。だって「愛している」って、こうして文字に起こすだけでも、ちょっと恥ずかしいでしょう? とても声になどできる気がしません。
「愛している」が家族を救う?
日本には、相手の気持ちを「察する」という文化が根付いています。察することは、他者への思いやりがあってこその行為。確かに美しいですよね。
しかし自分の気持ちを言葉にせずに、相手に察してくれと求めるのは、単なる傲慢でしょう。言わなくても分かるはずというのは、幻想でしかありません。
それはきっと、愛情表現にも当てはまること。
毎日一緒にいるのだから伝わっているはずと、忙しさを理由に業務連絡みたいな会話ばかりしてはいませんか?
業務連絡だけの会話には、潤いも温かさもありません。潤いも温かさもない家族は、ちょっと寂しいですよね。
たった一言の「愛している」に、人は救われることがあります。誰かに大切に思われているという事実が、生きる支えになるからです。
大切な誰かの救いになるとわかりながらも、愛情表現を出し惜しみする理由なんて、ありません。
実験!初めて「愛している」と伝えてみると・・・?
今回、パナソニックが行ったこちらの実験は、6組の家族を対象に、家族の片方が仕掛け人になり、もう一方に「愛している」と伝えたらどうなるか実験したもの。
そこには年代の異なる夫婦や親子が登場します。
取り出した手紙を、おもむろに読み始める仕掛け人。最初は驚きを隠せない被験者ですが、手紙に綴られた感謝や愛の言葉を聞くうちに、最後は涙を流し笑顔になっていく様子が感動的です。
生の表情の変化に、見ているこちらも心が温かさで満たされます。
愛を伝えるって難しいけれど、とても尊いということを感じさせてくれる必見の動画です。
あなたが愛を伝えるのも、今!
私たちは、明日も今日と変わらぬ日が訪れることを、当たり前と思っています。でも、そんな保証はどこにもないんですよね。
大切な人たちに、愛情や感謝を伝えるのに、早すぎることなどありません。
動画を観て、「明日には伝えられなくなるかもしれないのに、どうして愛情をしっかり伝えなかったのか」、「『愛している』と声にするだけで大切な人の心を温められるのに……」と、反省しきりだった私です。
そして夫や家族にも、この動画を見て欲しいと思いました。私も「愛している」って、言われたいですからね。
愛と言葉とカラダの関係
今回の実験では、「愛している」と言われると体温が上昇することもわかりました。平均で0.8度も体温が上昇するという結果に!
体温の上昇は血行が促進した証拠。勇気を出して声にするだけで、誰かをハッピーで健康にできるなんて、「愛している」ってすごい言葉です。
一年でもっとも寒くなるこの時期、みなさんも大切な家族に気持ちを伝えてみませんか?
平 理以子
美容ライター/恋愛コラムライター/海外(バリ島)ライター