2015.09.14 UP
「お祓い」をして運気アップ!鏡を磨いてしあわせを呼ぶ方法
「お祓い(おはらい)」と聞くと、みなさんはどんなことを思い浮かべますか? 神社の厄払いをイメージする方が多いでしょう。中には映画やドラマの世界のように、幽霊のお祓いのシーンを思い浮かべる方もいるのでは。
実は、お祓いとは部屋の掃除のようなもの。掃除をしないとホコリが溜まり、汚れた部屋はエネルギーダウンの原因になります。お祓いとは、ホコリという人生の不浄を祓う行為なのです。
今回は、女磨きや運気をアップさせる、日常でできるお祓いについてご紹介します!
「入浴」も立派なお祓い
いにしえの人たちは気が枯れること「気枯れ・きがれ」が「穢れ・けがれ」につながると考えていました。修行などで行われる沐浴(もくよく)は、水で体を洗い清める儀式です。
また神社を参拝する際、手水舎(てみずしゃ)で手を洗いますよね。これはもともと、川や海につかって全身を清めるというのが本来の姿でした。そのため、入浴も立派な禊(みそぎ)、つまりお祓いになるのです。
入浴には、体内の老廃物や疲労物質を排出するデトックス効果があります。ひどく疲れたときは、お清めとして用いられる塩を入れて入浴してみましょう。神社などで授与される清め塩がなければ、ミネラルを多く含む粗塩でも◎。
発汗作用が高まり、心も体もすっきりしますよ。湯船につかって、ストレス、涙、不浄を、吐く息とともに手放しましょう。
鏡を磨いてしあわせを呼ぼう
昔の人たちは、祭具として鏡を用いていました。そのため鏡は、真実や未来、魂を映し出すものと信じられていたんだとか。
磨かれた鏡には、悪い気を跳ね返す力があります。逆にくもった鏡は美しさを奪い、エネルギーをダウンさせます。部屋にある鏡、持ち歩いている化粧ポーチのコンパクト鏡をキレイにしましょう。
元気がないときや悲しい気分のときは、首を伸ばして上を向き、キレイに磨いた鏡の前でとびっきりの笑顔をつくります! しあわせが笑顔を運ぶのではなく、笑顔がしあわせを運んでくれるのです。
アクセサリーで身を守り、願いを叶えて
ここ数年、人気を集めているパワーストーン。太古の昔から、華やかに身を飾るアクセサリーは、災いを祓う強力なお守りでした。
「良きご縁は、自分をキレイに飾る心がけが運んでくる」という言葉があります。引き出しの中に眠ったままのアクセサリーはありませんか? 縁あって手にした石たちは、身につけてこそのもの。
たとえば、耳は情報が入ってくる入口。仕事などで有益な情報を得たいときは、ピアスやイヤリングを身につけるといいでしょう。
願いごとがあるときは、願いが叶った様子をリアルにイメージして、指輪を身につけましょう。そうすれば、指輪はあなたの願いを守護する強力なサポーターになってくれますよ。
食事で魂を磨く
私たちの体は、食べたものでつくられています。悪いものを食べれば体を壊しますし、良いものを食べれば体も喜びます。
ものを食べるということは、新たな命をいただくこと。食事をいただくときは「ありがとう」という感謝の心でいただきましょう。すると自然と食材を味わおうという気持ちが強くなり、ゆっくりよく噛んで食べるようになります。
農林水産省によると、戦前は一回の食事での咀嚼回数は1,420回だったのに対し、現代では620回。およそ半分に減少しています。全てのものに命があると考えていた昔の人たちは、感謝の心で食事をしていたのでしょう。
よく噛んで食べると、少量でも満腹のサインが脳に伝わりやすく、食欲が抑えられてダイエットにも◎。
食事は、新たな命で魂を磨く祓いの儀式。食をいつくしみ、食と真摯に向き合う時間こそが、心と体を美しく健やかに育ててくれるのです。
心身を美しく磨いて開運!
いかがでしたか? 今回ご紹介したお祓いは、どれも日常ですぐに実践できる簡単なものばかりだと思います。
お風呂に入ること、身をきれいに飾ること、食べること。当たり前のことが、実は心身を清めるお祓いになるのです。
大人の女性にとって大切なのは、当たり前のことに意識を持って、日々を丁寧に生きる心構えではないでしょうか。
日常のお祓いで心も体もすっきりさっぱり、女を磨いて運気を高めましょう!
【参考】
『お祓い日和 その作法と実践』加門七海/ 文庫ダ・ヴィンチ
『お家で楽しむデイリーおみくじ 「福を呼ぶ 四季みくじ」』三浦 奈々依、 観瀾斎/プレスアート
三浦奈々依(みうらななえ)
神社仏閣ライター・フリーアナウンサー・カラーセラピスト