ダイエット

2023.05.30 UP

【コロナ禍で太った…】”カロリー負債”を何とかしたい!管理栄養士が教える「食べるダイエット」のコツ


新型コロナウイルスの騒動が始まってから約3年が経過し、感染症法上の位置づけが5類に移行したことで、ようやく日本も少しずつコロナ禍以前の生活に戻ろうとしています。

「マスクを外そう」「今年の夏はたくさん外出をしてレジャーを楽しもう」と考えている人も多いでしょう。

けれど、久々に薄着になって自分のボディラインを直視したところ、「以前のスカートが入らない…」「二の腕がパツパツ」などと危機感を覚える人も少なくないようです。

在宅期間の乱れた食生活で”カロリー負債”を抱えた人におすすめのダイエットを、専門家にうかがいました。

 

多くの人がコロナ禍で「不健康」「カロリー過多」を自覚

AI 食事管理アプリ『あすけん』を開発・運営する株式会社askenが、20代~60代の『あすけん』ユーザー18,420人に対して行った調査によると、コロナ禍を経てダイエットの必要性を感じている人が約9割に上ることが分かりました。

出典:あすけん

「コロナ禍で不健康な生活になった」とする回答は 61.9%。リモートワークが導入された人では、68.9%でした。

在宅なら出勤する必要がないので歩くこともしないし、ごはんや間食はいつでも食べて良い環境でもあるので、運動不足でカロリー過多になるのは当然とも言えます。

出典:あすけん

さらに、「コロナ禍の生活でカロリーを消費しきれないと感じることはあったか」という質問に対し、70.1%が「ある」と回答しました。

消費しきれなかった摂取カロリーの蓄積を「カロリー負債」と定義し、コロナ禍の生活におけるカロリー負債の増減についての実感を聞いた質問では、57.3%が「カロリー負債が増加したと思う」と答えています。

カロリー負債が増えたまま消費できなければ、それは脂肪として身体に蓄積してしまいます。

夏を控え「改めてダイエットをしたいか」という質問には89.1%が「ダイエットをしたい」と回答しており、カロリー負債を自覚しつつダイエットしたいと考えている人がとても多いことが分かりました。

 

管理栄養士の道江美貴子さんがすすめる「食べるダイエット」

株式会社askenの取締役であり管理栄養士でもある道江美貴子さんは、ダイエットについてこう語ります。

「単にカロリーを減らすだけでは、そもそもダイエット自体が長続きしなかったり、一度痩せてもリバウンドしやすくなったりします」(道江さん)

また、ダイエットによりビタミンB群やミネラル、食物繊維などの痩せるために必要な栄養素まで不足し、結果的に代謝の効率が悪くなることもあるのだそう。

そんな道江さんがすすめるのが。バランス良く多様な栄養素を摂ることを継続する「食べるダイエット」です。

そこで、ANGIE世代の女性に焦点を当てた「食べるダイエット」について話をうかがいました。

 

女性に不足しがちな栄養素や、ダイエットをすると不足することが多い栄養素はありますか?

道江さん:鉄とカルシウムが代表的です。ダイエット中は特に食事量が少なくなり、これらの微量栄養素は不足がちになります。

女性は鉄を男性よりも多く摂らないとならないこともあり、毎日の食事で意識したい栄養素です。

また、ダイエット中に意識してもらいたいのはたんぱく質です。意外にも40%程度の方が不足気味となっています。

たんぱく質は筋肉等の身体を作るだけでなく、幸せホルモンの「セロトニン」や美肌を作る「コラーゲン」の原料になるので不足しないようにしたいところです。

 

「食べるダイエット」で、特に食べたほうがいいというおすすめの料理や食材を教えてください。

道江さん:ダイエット中におすすめの料理は、鶏肉(皮をとったもの)や豆腐などの大豆製品を使ったものです。

例えば、「鶏肉とブロッコリーの炒め物」だと、鶏肉のたんぱく質とコラーゲン、ブロッコリーのビタミンCも合わせて摂れる上にヘルシーです。

カルシウムは牛乳に多く含まれるのはご存じと思いますが、豆腐(特に木綿豆腐)にも多く含まれます。豆腐はたんぱく質も豊富なので、野菜と合わせて料理するなど積極的に取り入れたいところです。

また鉄を補うなら、間食に豆乳を使ったソイラテやイチジクのドライフルーツなどを取り入れてみるのも良いでしょう。

 

食べ過ぎずに「食べるダイエット」をするコツはありますか?

道江さん:食べ過ぎないコツは2つあります。

1つ目は、自分の適量を知ることです。あすけんのようなアプリを利用して、まず自分に適切な食事量を確認します。どれだけ食べていいのか、自分が1日に食べて良い量を知ることが第一歩です。

2つ目は、食べ過ぎない食べ方を取り入れること。例えば、食事30分前に100%の野菜ジュースを飲んで食物繊維を摂ったり、炭酸水を飲んだりすると、食事の前に空腹が抑えられて食べ過ぎを防止できます。

そのほかにも、よく噛んで食べることで食事量が減らせますので、白いごはんを麦ごはんや玄米に変え、よく噛むよう意識するのもおすすめです。

 

道江さんのアドバイスを参考にすれば、ストレスを抑えて無理なくダイエットを継続できそう。
まずは食事内容を見直すところからスタートしましょう!

 

取材/出典:あすけん

Rie Kanno

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