2016.03.19 UP
【おすすめキッチンツール】料理上手な女になれる料理道具とは?
料理ビギナーさんに質問です。料理上手になるためには、何が必要だと思いますか? 設備の整ったキッチン、新鮮な食材、人気のレシピ……。もちろん、それらも大切なことかもしれません。でも、まずは次の2つのことを心がけましょう。
1つ目は”気持ち”です。「美味しいと喜んで食べてもらいたい!」「あの人の笑顔が見たい!」と思いながら作ると、不思議と丁寧な料理に仕上がります。気持ちのこもった料理は、その気持ちの分だけ美味しさが増します。
そして2つ目は……本当にいいキッチンツールをそろえること! 機能・使い心地のいい道具は、あなたの調理をサポートし、料理の仕上がりをグンと上げてくれます。
そこで料理道具コンサルタントとして大活躍中の荒井康成先生に、料理上手になれるキッチンツール5点を教えてもらいました。
どれも末長く愛用できるものばかりだから、結婚後も使えます。あなたも”料理上手なイイ女”にきっとなれるはず!
「包丁工房タダフサ 三徳包丁」
Photo by 荒井康成
最もお金をかけてもらいたいキッチンツールは、使用頻度の高い包丁とまな板。
包丁にはいろいろな種類があるけれど、まず料理ビギナーに選んでもらいたいのが、魚・野菜・肉などをオールラウンドに切れる”三徳包丁”です。
数あるブランドの中でもおすすめなのが、新潟の職人の手で丁寧に作られている「包丁工房タダフサ」の逸品。一時期入手困難な時期があり、予約13ヶ月待ちだったことも!!
女性デザイナーが考案しただけあって、女性に使いやすいアイデアが込められています。
まず他メーカーのものに比べても刃が薄いため、軽量な点が特徴。長時間使用していても手首が疲れないだけでなく、トマトなどのつぶれやすい食材もきれいに切れます。押して、引いて切っても断面が美しく、美味しく仕上がりますよ。
また丸っこいフォルムのナチュラルな雰囲気の持ち手は、栗の木で作られたもの。見た目だけでなく、水をはじき、油を吸うため臭い移りも少なくなります。
刃への名入れや包丁研ぎのサービスもあるので、愛着を持って一生付き合えるはず!
「STAUB ピコ・ココット ラウンド20cm」
Photo by 荒井康成
フランスが誇る巨匠・三ツ星シェフ、ポール・ボキューズ氏と共同開発された鋳物ホーロー鍋「STAUB ピコ・ココット ラウンド20cm(写真左)」。
これひとつで煮物から蒸し野菜、炒め物、揚げ物まで美味しく作れますよ。ビギナーに注目してもらいたい特徴をご紹介します。
密閉性の高い蓋
美味しく調理できる秘密は、本体と同じくらいの重さがある”蓋”です。しっかり密閉されるため、食材から出る水分と旨みを逃しません。その密閉性はスモーク料理ができるほど!
さらに蓋の裏についている丸い突起が、食材から出た旨味と水分の湯気をキャッチ。それが水滴となって食材にまんべんなく降らすことで味がアップします。
鉄製のためフライパンのように使える
本体外側は保温性の高いホーロー加工を施しているのですが、内側は独自のザラザラとした凹凸加工のため、ステーキや炒め物も作れるのも魅力。蓄熱性が高いから、弱火でゆっくり調理するのがコツですよ。
逆に強火にかけてしまうと食材だけでなく、鍋本体も痛めてしまうので注意して!
熱がまんべんなく伝わるラウンド型
日本のほとんどのキッチンのガスコンロ・IHは丸型です。その形にぴったり合うラウンド型の鍋は、熱がまんべんなく伝わるから相性抜群。さらに蓋の重さも相まって、お米・玄米も美味しく炊けますよ!
また、鍋を選ぶときはサイズも大事。大きすぎる鍋で一人分の料理を作ると、焦げやすくなるため美味しくなくなります。
今回選んだ直径20cmは一人暮らしの女性にぴったり。お米なら3合まで、カレーなら4人分程度作れます。彼と同棲することになっても十分なサイズです。
写真右の「STAUB ピコ・ココット オーバル 27cm」は鶏肉を丸ごと一羽そのまま入れやすい、フランス伝統の型。チキンの丸焼きなどオーブン料理に適したタイプだから、「もっと凝った料理を作りたい!」と思うようになったら購入を検討してみては?
「貝印 SELECT100 計量スプーン」
Photo by 荒井康成
料理という漢字は、「理を料(はか)る」という意味を持ちます。つまり、料理はきちんと正確に量るということが大切なのです。
そこでおすすめなのが、「貝印 SELECT100 計量スプーン」。「SELECT100」はプロの料理家と共同開発し、本当に必要なものだけ厳選されたシリーズです。
この計量スプーンは和食の料理人も愛用者多数!
Photo by 荒井康成
他の計量スプーンとの最大の違いは底が平らになっていること。安定して置くことができるから、正確に量れます。
また、使わないときは、スタッキングしてコンパクトに収納できるのも◎。
「大さじ1」、「小さじ1」に加えて、お菓子作りに役立つ「小さじ1/2」と「小さじ1/4」がついているのも魅力です。
「チェリーテラス オールラウンドボウルズ」
Photo by 荒井康成
ボウル類は、さまざまなブランド・サイズで買ってしまうとスタッキングできなくなり、後々収納に困る事態になってしまいます。だから最初にまとめて同じシリーズのものを購入するのがおすすめです。
「チェリーテラス オールラウンドボウルズ」の最大の魅力は、コンパクトに収納できること。S・M・LLのステンレスボウル、S・M・LLのステンレスザル、ガラスボウル、スピナーザル、スピナー用蓋の9点すべてを入れ子にすることができます。
一人暮らしの狭いキッチンでも、収納場所に困らなくて◎。これだけそろっていれば段取りよく、慌てずに調理できますよ。
Photo by 荒井康成
ザルの網目が細かいのもポイント。網目に米など小さなものが詰まらないし、小麦粉などをきめ細かくふるえる、水気を一気にきれるなどのメリットがあります。また強度が高いため、へこむ心配も少ないです。
ザルとボウルのフチは平らになっているため、力が入りやすく持ちやすいのもGood。ガラスボウルにサラダスピナーをセットすれば、野菜の水切りもできます。野菜の水切りをしっかりすればドレッシングやソースが絡まりやすくなり、美味しいサラダ・野菜料理に!
「OXO タテ型ピーラー」
Photo by 荒井康成
「OXO タテ型ピーラー」はブランド第一号の商品。創業者が、関節炎の妻のために開発し、包丁の代わりになる誰でも簡単に使えるものとして、世界中でヒットしたアイテムです。
包丁のように使えるから、丸い形状のリンゴの皮むきなどもスイスイと剥け、棒状のゴボウも簡単にささがきができるのが魅力。料理の見た目も美しく仕上がり、下ごしらえの負担も減ります。
さらに右利き・左利き、老若男女問わず、様々な方に使いやすい構造になっており、まさにブランドがポリシーにしている”ユニバーサルデザイン”を表現した逸品です。
いかがでしたか? これさえ揃えたら、男性の胃袋を掴める美味しい料理が作れるはず!
【荒井康成】
日本初の料理道具コンサルタント。料理学校での講師、料理道具メーカーのフードスタイリング・デモンストレーション、食情報誌での執筆・監修などで幅広く活躍している。
『ELLE a table』ではツールハンターYASUとしてコラム連載中。著書『ずっと使いたい世界の料理道具』(産業編集センター)がある。
三神さやか
ビューティー&ヘルシー料理研究家
フードアナリスト/フードコーディネーター/食育インストラクター 身体の内側から健やかで美しくをテーマに、ビューティー&ヘルシー料理のレシピや、食の情報をお伝えします。