美容

2022.11.24 UP

肌のハリは内側から作る時代!美肌成分を生み出す「プロテオグリカン」に注目!

年齢を重ねるごとに気になる肌の衰え。さらにマスク生活によって表情筋の動きが減り、ハリがなくなったり、たるみが発生しやすくなったりしているのだとか!

こうした肌の老化には、スキンケアや美顔器など外側からのケアを行う人が多いと思いますが、近年注目されているのが、”肌の細胞に働きかけて根本から解決する”という内側からのケア

中でも肌のハリ・弾力を改善できると言われている成分が「プロテオグリカン」です。

一体どんな働きをしてくれるのか、専門家が解説するオンラインセミナーに参加してきました。

 

老化のペースはコントロール可能?!インナーケアでたるみを根本解決!

まずインナーケアとエイジングの最新研究について、ウォブクリニック中目黒 総院長 髙瀬 聡子先生から解説が始まりました。

今、エイジングにおける新しい概念として、老化のペースには個人差があり、見た目が若い人は体内も若いという「PACE OF AGING (ペース・オブ・エイジング)」が話題となっているそう。

同じ年齢でもPOAの違いで見た目も体も違ってくるのだとか!

運動・睡眠・食生活などの生活習慣や、美容医療・エステ・スキンケアなどで環境を整え、細胞を活性化することで、老化のペースを遅くすることができるそうです。

 

また、ハリやツヤを失うといった肌のエイジングで見られる症状は、皮膚の深いところ、すなわち真皮細胞の衰えによって肌内部の弾力が失われているから起こるそう。

肌の弾力を生み出している真皮層内のECM(細胞外マトリクス)にはコラーゲンやヒアルロン酸、注目のプロテオグリカンをはじめとする美肌成分があります。

加齢によって美肌成分が減り、美肌成分を産生する線維芽細胞も加齢と共に減少して、エイジングが進んでしまうんだとか。

そこでこれら肌の細胞に働きかけて肌本来の機能をキープする、「根本からの解決」が今のエイジングケアのトレンド!

高周波などの機器照射や成分の注入などのプロケア、スキンケアや美容機器のセルフケアなど。カラダの外側から細胞に働きかける方法に加えて、睡眠・運動・食品によるインナーケアに注目が集まっているそうです。

中でも真皮の線維芽細胞を増やしECMの産生を高め、肌の弾力を改善することが明らかになってきているのが「プロテオグリカン」なのだそう!

 

シミの予防や改善にも関わる線維芽細胞の役割

次に登壇したのは、シミを予防・改善するための基礎研究を行う、岡山理科大学 生命科学部 生物科学科 教授 安藤 秀哉先生。美肌成分を生み出す真皮と線維芽細胞の詳しい説明をしてくれました。

今、化粧品業界では真皮をターゲットとした美白戦略がトレンドで、真皮の中にある線維芽細胞が美白に重要な役割を担っていることが明らかとなってきているのだとか。

線維芽細胞はメラニンの色素生成を抑える役割があり、線維芽細胞が減少するとシミが増えることが確認されているそうです。

線維芽細胞は美肌に欠かせない細胞外マトリクスをつくり、肌の弾力を支える役割も担っているため、肌のハリに欠かせない細胞です。

プロテオグリカンを摂取することで、線維芽細胞のコラーゲンやヒアルロン酸産生が促進され、結果として細胞内に美肌成分が満たされるので、ハリのある肌へと繋がるそうです。

 

効率良く肌のハリ・弾力をアップするプロテオグリカン

最後に、化粧品原料メーカーである一丸ファルコス株式会社 開発部 開発3課のワイズ 里沙さんより、「プロテオグリカン」についての詳しい説明がなされました。

プロテオグリカンはコラーゲンやヒアルロン酸と並ぶ生体成分の一種で、主に真皮層に存在する美肌成分。

肌の弾力に関わることがわかっているそうで、一丸ファルコス株式会社ではプロテオグリカンを摂取することにより、たるみが本当に改善されるのかどうかを調査したそうです。

1日5mgのプロテオグリカンを2週間摂取してもらったところ、肌のたるみ・シワ・弾力全てにおいて改善が認められたそう…!

また、プロテオグリカンはブラシのような構造であることから取り出すことが難しく、製造が困難な成分だったそうですが、同社ではプロテオグリカンを安価に抽出することに成功し、現在様々な美容ドリンクやサプリメントなどに採用されているそうです。

 

肌のハリに大きく影響を与えそうな、プロテオグリカン。今すぐにでも取り入れたい成分ということがわかりました。

乱れのない、生活習慣にも気をつけつつ、ぜひサプリなどでインナーケアの習慣にしてみてはいかがでしょうか。

取材/出典:一丸ファルコス株式会社

森田文菜

Ayana Morita

スタイリスト/ライター

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