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2022.03.04 UP

肌年齢のカギは「ミトコンドリア」!大正製薬が若々しさを保つメカニズムを解明

いつまでも若々しくいたい、できるだけ老化の速度を遅らせたい、と古今東西、今も昔も多くの女性が願っています。

その「若々しさ」を保つ秘訣が、細胞内に存在するミトコンドリアを活性化させる成分「マイトリガーゼ」にあることを、大正製薬が突き止めました。

このマイトリガーゼの働きについて、同社の専門家にお話をうかがいました。

 

「マイトリガーゼ」が細胞の若返りの鍵を握る

私たちを形作る細胞にはミトコンドリアが存在します。このミトコンドリアに存在する酵母がマイトリガーゼです。

2021年、大正製薬の研究チームが、マイトリガーゼと肌老化の関係を世界で初めて解明。年齢とともに気になる肌悩みの引き金となっているのが、「マイトリガーゼ」の減少による老化の加速である可能性を見出しました。

つまり「マイトリガーゼ」の減少を防ぐことができれば、若々しさを保つ重要なアプローチができるのです。

 

マイトリガーゼが減少すると、肌の老化が加速する

研究の中で、老化した肌はマイトリガーゼが少ないことが明らかになっています。そして、マイトリガーゼが少ない皮膚を作ると、老化した肌特有の分厚く粗い皮膚になることがわかりました。

健やかで若々しい皮膚を保つにはターンオーバーが正常に行われている必要がありますが、マイトリガーゼが少ない細胞ではターンオーバーが停滞します。その結果、角質が厚く、乾燥やシワが目立つ肌になってしまうのです。

 

年齢を重ねると、ミトコンドリア内のマイトリガーゼが減少します。するとミトコンドリアのネットワークが崩壊し、ミトコンドリアの機能が低下してしまいます。

マイトリガーゼが減少した皮膚では慢性的な炎症が生じ、老化が進みますが、マイトリガーゼが増えれば老化を食い止める効果が期待できます。

 

皮膚科医・美容皮膚科医に聞くマイトリガーゼの有用性

やさしい美容皮膚科・皮フ科秋葉原院の院長を務める皮膚科医・美容皮膚科医の宇井千穂先生に、マイトリガーゼについて話をお聞きしました。

「ここ数年は、医療分野だけでなく美容分野においても、ミトコンドリアの働きに注目が集まってきている印象があります」と宇井先生。

最近では年齢とともにミトコンドリアの質が落ちることがわかっており、肌の調子が悪いのはミトコンドリアの機能低下が原因として考えられるのだそうです。

 

「肌の若々しさを保つためには、正常なターンオーバーにより細胞の生まれ変わりを促すことが大切です。しかし、老化によってマイトリガーゼの量が減少し、細胞の機能が衰えると、細胞の生まれ変わりであるターンオーバーが停滞してしまいます」(宇井先生)

ターンオーバーが停滞した肌は角質が厚くなり、透明感が失われます。さらに、乾燥やシミ・シワが目立ちやすくなるため、女性にとっては死活問題です。

もしマイトリガーゼにアプローチできるケアが実現すれば、エイジングケアの常識が大きく変わるかもしれないと、宇井先生は期待を寄せます。

 

マイトリガーゼの減少を防ぎ、増やす研究がおこなわれている

なんと、大正製薬はマイトリガーゼの減少を防ぐ成分を多数発見しているのだそう。

その中でも、モモ、ハマメリスの葉、ボタンの根(ボタンピ)抽出物を組み合わせると、肌表面の美しさやバリア機能がアップする可能性があるそうです。

肌のバリア機能が高まれば、シミや乾燥のリスクが下がり、ハリや弾力が高まる効果も期待できます。

大正製薬では「マイトリガーゼ」を細胞の若返りの鍵と考え、幅広いエイジングケア商品の開発に成果を活用していく予定とのこと。製薬会社ならではのアンチエイジング研究に、これからも注目していきたいところですね!

 

取材/画像出典:大正製薬

Rie Kanno

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