2020.03.13 UP
日本の2人に1人は “花粉症” !? ドクターが教える簡単な「花粉症対策」
今年もいよいよ、本格的に「花粉症」の季節になりました。
花粉症の人は毎年増えているように感じられますが、日本の花粉症の実態はどうなっているのでしょうか?
今回は、アンファー株式会社が47都道府県(男女比50:50・20代~60代各10人・4700人)を対象に行った花粉症の調査結果をご紹介します!
日本人の2人に1人は花粉症、花粉症が多いのは群馬、山梨、静岡
調査結果によれば、「あなたは花粉症ですか?」という質問に対し、「花粉症ではない」と答えた人は50.4%。
2人に1人が花粉症であることが分かります。
会社やプライベートの集まりでも花粉症の人の多さを実感するだけに、納得の数字ではないでしょうか。
さらに都道府県別に、花粉症の可能性がある人の割合を調べたところ、同率1位は群馬県、山梨県、静岡県という結果だったそう。
反対に、花粉症が少なかったのが沖縄県です。
「花粉症の可能性がある」と回答した人は14%にとどまり、日本で最も花粉症が少ないことが判明しました。
温暖な気候、美しい海、そして花粉の飛散量も少ないとなると、春だけでも沖縄に移住したくなりますね…!
そのほか、宮崎県と鹿児島県(30~34%)に次いで、北海道、青森県、秋田県など(35~39%)も、花粉症の可能性がある人が比較的少ない地域であることがわかりました。
みんながやってる花粉症対策は?
調査では、どのような方法で花粉症対策をしているかも質問しています。
結果を見てみると、「マスクを装着する」が他に大差をつけて1位に。
また、最近では花粉症対策をうたった乳製品なども登場していることから、「ヨーグルトを食べて免疫をアップさせる」という方法が4位にランクイン。ヨーグルトは効果実感率でも2位となっており、効果を感じやすい方法としても人気があるようです。
注目したいのは、花粉症羅漢率が高い群馬県、山梨県、静岡県の回答結果。それぞれ、主な対策方法がきれいに分かれています。
・静岡県
マスクや目薬、点鼻薬などの対策を実施している人が全国平均より多い結果に。
花粉症かもしれないと感じたら、使用後すぐに効果を感じられるような方法でその場をしのいでいるようです。
・山梨県
「花粉症の時期になる前に病院で予防処置をしている」と答えた人が全国2位だったのが山梨県。事前に予防する人が多い傾向にあるようです。
・群馬県
全ての対策において平均的に実施。しかし、食生活だけは徹底して変えないということで、意地っ張りな面も見えました。
花粉症対策にも県民性が出ていると考えると、違いが面白いですね!
ドクターが教える「花粉症対策」
アンファーによれば、メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニックの院長であり、つなぐクリニック監修医師である知久正明先生は、花粉症対策について次のようにコメントしています。
「花粉症の対策としては、マスク以外にも花粉の多い日には外出を避けたり、洋服に付着したまま家に入ると脱いだ時に花粉に感作してしまうため、玄関先でよく花粉を落としたりしてから入室することをお勧めします」
また、近年では「アレルゲン免疫療法」をおこなっているクリニックもあるといいます。
クリニックでの対応としては、(中略)抗ヒスタミン薬・抗ロイコトリエン薬の内服と点鼻、点眼薬の併用や、症状がひどいと、ステロイド治療にて経過を診ることもあります。
最近では減感作療法という、アレルギーの原因である「アレルゲン」を少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らして治すアレルゲン免疫療法もありますので、試してみてください。
花粉症に悩まされているなら、数年かかるものの治療が終われば薬が不要となる「舌下免疫療法」なども、合わせてチェックしたいところですね。
しっかり花粉症対策をして、春を乗り切ろう!
これまで花粉症ではなかった人でも、花粉症デビューする可能性がある春先。
「最近くしゃみが出るけど、私は花粉症じゃない…!」なんて「気のせい」にしてしまう人も多そうですが、少しでも楽に過ごすには、医療機関で調べたり、適切な対策をしたりすることが必要です。
花粉症だと判明したら、マスクや目薬で対処するほか、空気清浄機や花粉眼鏡を使用するという方法もあります。
人気の花粉症対策でもある「ヨーグルト」を毎日のおやつにしても良いかもしれませんね!