仕事

2016.06.08 UP

【アラサー女性のお悩み相談室】出産したら、キャリアは「犠牲」になる!?


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ライフステージに大きな変化が出る30代。結婚にも増してタイミングに悩むのが「妊娠・出産」です。

今回ANGIEでは、恋愛、結婚、出産、仕事……幾通りにも枝分かれする30代女性の生き方について「お悩み相談室」を開設。

育児とキャリアの切実な両立問題に答えてくれるのは、オールハンド施術で骨格や筋肉を整え、心理の面からも女性の美しい心と体を追求してきたプロボディデザイナーの益本香織さん。

一児の母として、仕事に育児に邁進している益本さんに、アラサー女子の切実な悩みをぶつけてみました。

 

今回のお悩み:出産とキャリアの両立

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現在、結婚2年目の33歳。「そろそろ子どもがほしい!」と思っています。でも、妊娠・出産・子育ては計画的に進まないもの。やはり時間的にも精神的にも仕事に集中できなくなりますよね?

私は某女性誌の編集をしているのですが、自分で一から企画・取材・執筆などすべて自由に進められるようになり、今やっと仕事が楽しくなってきたところです。担当するページ数も増えてきました。

そんな頑張り時に子どもを産んで育てるとなったら、何かしら障害になるのではと心配です。子どもがいるからという理由で、任せられる仕事が減り、担当したかった案件も他の人に取られることがあるかもしれません。

また、働くママに対する職場での理解が浅いのではという不安もあります。キャリア形成と育児の両立をどう考えればいいでしょうか。

 

益本さんの回答

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おっしゃる通り、計画通りに妊娠・出産・子育てをできる方は多くないと思います。また、産まれてきた子どもが体の弱いタイプで、職場復帰したけれどしょっちゅう保育園から「発熱した」「咳がひどいですよ」などと呼び出されて、仕事がいちいち中断される……。そんなケースもたくさんあります。

でも考えてみてください。これまでの人生はすべて計画的でしたか?

まず、高校や大学進学を“計画通りに”できたという方はどれくらいいるのでしょう。計画通りだと思っていても、それって本当にあなたの意思でしたか? 自分で決めた!と思っていても、実は決めてもらってきたかもしれません。

さらに会社に入って「この部署でこんな仕事をするつもりではなかった」と思っている方ってたくさんいると思います。それでも、与えられた仕事を一生懸命やっているうちに、仕事の面白さが分かってきて「この道でステップアップしていきたい」「スキルがついた」「経験がいきてきた」と思うようになった方も少なくないはず。

 

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妊娠、出産、子育ては、命を育てるという大きな責任を伴うライフイベント。不安から「職場の理解が浅いかも……」などと先回りして考えてしまうのはすごくよく分かります。

でも、やってみないと分からない。今は理解が浅くても、理解を得ようと奮闘するなかで、職場でのコミュニケーションが密になり、サポートしてくれる仲間がたくさんできるかもしれません。逆に、思った以上に理解があるかもしれません。

これも、計画されたものではなく、自分が切り拓いていくものです。

 

子育ては「究極のキャリアアップ」!?

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キャリアアップ志向の方にありがちなのが、「家事」という偉大な仕事を、今の「仕事」より下に見てしまうことです。私も、20代の頃は、仕事優先で自分の生活はぐちゃぐちゃでした。でも家事ってやってみると、何よりも「段取り力」が必要とされる仕事なんです。

子育てが加わると、何と何を並行させて多数のタスクをこなすか頭の中はフル回転。朝起きたら洗濯機を回している間に朝食を作って、天気予報をチェックしてベランダに干して、身支度してから子どもを起こして、食べさせながら、ささっと掃除機をかけて……。

私は、結婚して子育てをしながら仕事をしている今の方が、仕事の進め方がとても上手になったと思うし、人間として日々バージョンアップしているとも思います。

子育ては、今の「仕事」のことを考えれば、時間的にも体力的にも“犠牲”になることはあるかもしれません。前述した朝のスケジュールも、その通りにいくことのほうが稀です。

子どもがグズったり、ご飯をひっくり返したり、着替えさせた洋服がまた汚れたり、片づけたと思ったらまた散らかっていたりと、まるでコントのようで(笑)。その都度、中断が入ることのほうが通常と言ったほうがよいと思います。スムーズにいけたらラッキー!みたいな。

 

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仕事では思い通りに描ける世界を知っている相談者様にとって、子どもとの生活は初めて思い通りにならない真逆の世界かもしれません。

でもそれって、自分を毎日毎日育てること。臨機応変さをつけたり優先順位を見極めたりすることはもちろん、責任を持つこと、環境を受容する心を育てること、他者を信頼すること、頼ること、忍耐力などその能力は多岐にわたります。

ガチンコで、成人するまで20年も能力を育てていくんです。そう考えると“犠牲”よりも“得る”もののほうが多いのではないでしょうか。そもそも子育てとは、子育て未経験者という新入社員が命を育てるという一大プロジェクトを任されてしまうような、責任あること。

だから私は、子育てってもっと広い意味で「究極のキャリアアップ」になると思っています。

 

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ちょっと偉そうに答えてしまいましたが、私はもともと、子ども好きなタイプではありませんでした。昔から、子どもを前にすると「かわいい」というよりも、自分の弱い部分を見透かされているような気持ちになって、「こわい」という感覚の方が強くあったんです。

子どもと日々向き合う今、「子どもが苦手だったのは、自分に自信がなかったからだ」と気づく毎日。ストレートに感情をぶつけてくる子どもに対峙しながら、成長させられているなとつくづく感じています。

人生って面白いものなんですよね。私は子どもが苦手で、娘が0歳児のころには思い通りにならない状況と至らない自分にイライラしすぎて虐待でもするんじゃないか?と思ってしまったこともありますが(笑)、今となっては「もしかして、私ってそもそも子ども好きだったのかも?」と真逆のことに気づかされる調子です。

子育てに限らず、今までのとらえ方や意味付けなんて、自分の成長とともに日々ひっくり返っていくもの。ですので、子育てかキャリアかと悩むかもしれませんが、産みたいと思ったのなら、どん!と飛び込んでしまえば自分の新しい可能性と喜びが見えてきますよ。

 

益本 香織(ますもと かおり)

プロボディデザイナー ・アフェクティブバストセラピスト。パートナーに選ばれ続ける、愛されボディづくりの専門家。 女性らしい曲線美とやわらかな質感をオールハンドでうみだし、愛される大人の女性のボディづくりを応援している。

田中 瑠子

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