恋愛

2014.02.02 UP

エゴの中にも幸せがある?バレンタインに分かる、本当の自分


Young happy couple kissing in restaurant, celebrating

日本ではクリスマスもバレンタインもカップルのための日、という認識が一般的で、この日に恋人がいないと、「ケッ、なんだよ」とイヤ~な感じがまとわりつく1日になりがちですが……。

しかしこのバレンタイン、クリスマスと大きく違うのは、チョコレートをあげる相手が、恋人である必要はないという点なんですよね。意外とこれ、盲点じゃありませんか?

 

私は最近、バレンタインというのは、「大事な人のことを、本当に大事な人だと改めて認識する日」なんだなあ、ということをつくづく実感しています。いつもお世話になっている友達や仕事関係の人など、あげる人たちのことを考えながら「う~ん、どれにしようかな」と、チョコレートを選ぶのは、すごくワクワク作業です。

 

……なんて言うと、「ええ? 仕事関係の人にあげるのとか、面倒くさいじゃん!」なんて、友たちに言われたりします。

それは、普段からあなたにとって、そこまで大事ではない、と思っている相手だからでしょう。「仕事で絡むし」、「きらいな人でも、関係の構築が必要だから」などと自分に言い聞かせ、仕方なく接していませんか。

あなたの心の中で、優先順位が低い人たちに対しては、たしかにバレンタインも楽しくなくなると思います。

 

決してそれが悪いわけではなく、むしろ仕事が絡む相手の優先順位が低いのは、日本人としては一般的な感覚でしょう。しかし面白いのは、バレンタインでそれが露見することです。

面倒くさい……でもあげなきゃいけない……。義理チョコ文化も厄介ですね。モチベーションはだだ下がりすることでしょう。

しかし、それが仕事関係の人ならともかく、かつての私ときたら、ほかでもない、付き合っていた彼氏に対して「なんか面倒くさいな~」なんて思っているうちに、とうとうチョコを買うのも作るのも逃して、結局あげなかった、という事件をおこしました。

 

彼とは結局、その半年後ぐらいに別の原因で別れることになるのですが、今思えば、その時すでに私の中ではもうその彼氏は「大事な人」ではなかったのかもしれません。

その時のバチがあたったのでしょうか、それからもう何年も花のない私ですから、「彼氏にチョコを」というエピソードが語れず……残念ですが、他のエピソードを。あれは去年のことです。

 

仕事帰りに某ブランドチョコレート店の前を通ると、ふと、なぜか親友のことを思い出しました。急に、その人にチョコレートをあげてみたくなったんですよね。そういう経験って、ありませんか? それも、すごく高級なやつです。

喜ぶかどうかはわかりません。甘いものは苦手だったような気もするし、その人の性格柄、私のことを気味悪がるかもしれない。それでも、あげてみたくなりました。

私はあなたのこと、実はとても大切に思っているんですよの気持ちを、伝えたかったのです。ケチな私が、なぜか大金をはたいてまで、その気持ちを形にしてみたくなったんですよね。

 

その人からは、一応お返しをもらいましたが、案外それはどうでもよかったりして。

そのときに、バレンタインっていうのは、こんなにも自己満足のイベントなんだなあと思いました。そもそも、相手が必ずしも好きかどうかわからない、チョコをあげるというバレンタインそのものが、押し付けがましい慣習のような気もしますしね。

 

でも、時にはこういう一方的な押し付けのイベントがあっても良いんじゃないかなあと思います。

両思いで幸せそうに見えるカップルの恋愛関係だって、いわば『押し付け合い』が上手く形になっているだけだったりしますから、この果てしなく一方的に見える行為の延長線上に、もしかすると「長く愛される人生」もあるかもしれませんね。

 

まあ、そんなややこしい話を抜きにしても、立派な紙袋に包まれたチョコレートを眺めながら、早くコレあの人にあげたいなあ、とワクワクしている自分のことは、自分でも悪くないな、なんて思います。

少なくとも「お返し目当て」で、何の感情の起伏もなく、バレンタインというイベントをこなすだけの女性よりは、ずっと幸せなんじゃないかなあ?

 

Photo by Vive la Palestina

メルヘン 可憐子

メルヘン可憐子

(コラムニスト/エッセイスト)

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