恋愛

2014.07.30 UP

あなたの彼ヤバイかも!キャバ嬢激白「キャバクラとマジな恋愛」


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キャバクラは、「偽りに偽りを重ねることで完成している世界」です。

キャバ嬢はじぶんの世界を理解し、合わせて演じているのですが、ときどき境界線を見失うことがあります。原因は様々です。

 

前回の記事に書いたように、最初からキャバ嬢ではなくひとりの人間として接したことでお付き合いするようになったりもします。しかし、偽りの世界での出会ったせいか、大抵の場合「この人、本当に信じられるのかな?」という気持ちが拭いされずに、関係は終わりを迎えます。

 

ところが、境界線を見失って、本当によかったと思うような例外も存在するのです。

 

強者として知られていた、彼。

初めて出会ったのは、仲良くしていただいているお姉さんの席でした。お姉さん目当てで来ている方のお連れさんで、今まで何度もお店に来られているけれど、「1度も指名したことがない」という強者。

年齢は32歳で強面風、第2子が生まれたばかりのパパさんで、工場勤務されてるんだよと紹介していただきました。

 

私は正直、イカつい人にものすごく苦手意識があるので、もうガチガチ。すでに説明してくださっているのに、「お仕事は?」「結婚は?」と同じ質問を繰り返しまくりでした。

そして会話がなくなり、沈黙が……。

 

ほぼ会話がないまま席を離れる時間になり、私はひと安心したのですが、席を立とうとしたら思いがけないひと言が!

指名するから、もうちょっといなよ

私のみならず、お姉さんも、お姉さんのお客さんも目をまん丸くして耳を疑いました。

 

今まで誰も指名してこなかったのに、なんで私なんですか? と思わず、聞いてしまったほど。「なんとなく落ち着くからだよ」と頭を撫でながら、私に言ってきた彼。

しかも指名した途端に、自分から話しかけてくれるようになったんです。

 

最近生まれたお子さんの話だったり、これまでの恋愛の話だったり、私に質問まで投げかけたりも! 気づいたら3時間経っていました。私は不思議となんでも話すことができ、お兄ちゃんと接しているような気分でした。

エレベーターまで見送るのが名残惜しかったのを今でも覚えています。

 

気づいた時には、もう始まっていた・・・

それからは、いつも通りに営業メールを送る日々。たまに返信が来ましたが、普通のお客さんと変わりはありません。

 

でも2回目に会った時、直感的に思ったんです。「私、この人のこと好きだな」と。

実は、それまで本気で人を好きになったことはありませんでした。それこそ好きとか愛おしいとか、そんな感情が分からず、恋人関係はとりあえず身体から始めればいいと思っていました。

 

そんな感情に乏しい私が、唐突に好きだと思ってしまったんです。だからかもしれません。席に着いた瞬間、本人に言ってしまいました。

「私、あなたのこと好きかもしれないんですけど、どうしたらいいですか?」

 

その後の勤務中の記憶は全然なくって、仕事終わりに唯一覚えていたのは、彼の「お店終わった後、アフターに付き合ってほしい」と、やけに真剣な目つきだけ。

何されるんだろう? と若干の不安を抱きつつ、すぐ待ち合わせ場所に向かいました。

 

待っていたのは、大きな花束を抱えた彼。

まるでマンガのように跪いて告白をされ、不倫という形ではありますがお付き合いをすることにしました。

そこからお別れするまでの1年間は、愛されるしあわせと愛するしあわせを実感し、何も言わなくても魂で通じ合っているんだなという感覚も味わいました。

 

彼も、私と同様に好きという感情が分からず、32年間生きてきたそうです。ただの付き合いで行ったキャバクラで、まさかの出会いをしたもんだ、とよく言っていました。キャバクラは、いろんな人と出会える場で、相見えることがなさそうな2人が幸せになるパターンもあるんだなって。

 

お互いのこれからを真剣に考えて別れるという選択をしましたが、今でも断言出来ることがあります。彼は運命の人でした。

 

別れる日、その辛さにふたりで1時間程泣き続けたのもイイ想い出です。別れてから会っていませんし、キャバクラにももう来ていないと聞きました。

もう一生顔を合わさないと思いますが、ココロの中ではしあわせていてくれたらなと願っています。

 

Photo by Pinterest

まみ。

辰巳 まみ。

おうちワーカー/Lifeライター

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