恋愛

2013.09.18 UP

守ってもらいたい願望がこじれたら・・・「俺様帝国」の崩壊とドM女性の悲哀とは?


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女友達と話しているときに、よく彼女たちの口から出てくるのが、「どこかに私を守ってくれるような男はいないかしら?」というセリフ。

別にそこらへんにモンスターがうようよしているわけではないこの世界で、いったい彼女たちは何から守ってもらいたいというのでしょうか?

 

働いていれば上司や取引先から詰められることもあるでしょうし、友人と衝突することもあるでしょう。

つまり、生きている限り、どんな形であれ、多少のダメージは受けます。でもそれは仕方のないこと。

 

でも彼女たちは、それでも守ってもらいたがっている。

……というよりも、「キミをそんな目に合わせるなんて、許せないよ!」と言ってくれるヒーローを待ち望んでいるのです。

 

大事にされたい。

大切にされたい。

 

その気持ちはとてもよくわかります。

でもその願望がこじれると、おかしな方向にいってしまうからこそ、注意が必要なのです。

 

「守られている」安心感と自己陶酔

ある友人Aちゃんは、彼氏の許可がないと外出することができないと言います。

飲み会はおろか、ティッシュを切らしたときに、彼氏が良いと言わないと、コンビニにすらいけないと言うのです。

 

「えー!? あなたの人生なんでしょ、彼の人生じゃないんだよ? そんなんでいいワケ?」

思わず私がそう言うと、

 

「でも、私をひとりで外に出すのは心配だって彼が言うんだもん」

と、少し不満そうに答えるAちゃんでしたが、内心とても嬉しそうなのは、彼女を見ていればわかります。守られている自分に、酔っているのかもしれません。

 

確かにね。外の世界は危険がいっぱいよ。でも、何度も言うけどモンスターが出るわけじゃあないんですよ。

それなのに、そこまで束縛することを、愛と捉えるのかの判断が、難しいところです。

 

俺様帝国の繁栄と崩壊・・・そのときオンナは

それよりもどちらかというと、単に彼氏の支配欲が強いだけに思える。

自分しか知らない空間に彼女を閉じ込めて、彼女の中に、自分の世界を築きあげている。

俺様帝国ってやつですね。

 

彼女はその帝国の従順な住人になり、彼は彼女を管理下に置く。

それを「愛されている」と受け止めることができるなら、とても幸せなことだと、私も確かに思うのです。

でも私にはどうしてもそんな風には思えないのです。

 

しかし、驚いたことに、そんなAちゃんの話を聞いて、別の友人Bちゃんが

「いいなあ~愛されてるんだね」と言ったことです。

 

「私もそうやって守ってくれる彼氏がほしいな~。私の彼なんて、もう私がどこで何してようが関係ないって感じだもん。この間も仕事でへこんだときに電話したらさあ、今日は眠いからって電話切られちゃって……」

などと、今度はBちゃんの愚痴が続きます。

決してBちゃんの彼氏の愛が薄いわけではないと思うのですが、昔と違って女性も社会進出するようになった今、「女も男と同じように働けるし生きていけるでしょ」という風潮があるような気がします。それは個人的にはすごくいいことだと思っているのです。

 

しかし、ホルモンバランスの関係もあって、どうしても女性には情緒不安定なときが多いのも事実。「自分が守られている感の薄い恋愛」というのは、不安になるのかもしれません。

 

だからでしょう。

「守られたい、大事にされたい」がこじれて、「束縛されたい、支配されたい」にすり替わってしまう。

 

俺様帝国の住人になった彼女たちが、ずっとその中で幸せであればいいのですが、その帝国が崩壊したときのことを考えると、私は余計なお世話だと思いつつも、よぎる不安を消し去ることができないのです。

 

Photo By mjranum-stock

メルヘン 可憐子

メルヘン可憐子

(コラムニスト/エッセイスト)

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