恋愛

2013.08.12 UP

危険な好奇心にひそむ罠―恋人のケータイというパンドラボックス―


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ダメだと分かっていてもつい見てしまうもの。

恋人のケータイが、まさにそれだという人も多いのではないでしょうか。

 

「プライベートの侵害だ」?

ええ、もちろんそれは正論です。でも、それが分かっているのに、やめられない女性がこの世の中にはたくさんいるから、ここではそんな説教はあえてしません。

 

きっと彼女たちもそこまでの悪気はないのでしょうが、好奇心がうずいて、理性で抑えられないのでしょう。でもそれは、危険な好奇心です。

 

ついつい恋人のケータイを見てしまった彼女たちが、幸せになれた事例を、わたしはあまり知りません。

 

恋人のケータイはまさにパンドラの箱。そう、それは禁忌なのです。

神話によると、あわててしめたパンドラの箱の底に残っていたのは、希望だとか未来だとか諸説あり、なぜ災厄しか入っていない箱に希望が入っているのかといった論争もありますが、

おそらく、入っていたものに関しては、さほど問題ではなかったのでしょう。

少なくともここで重要なのは、パンドラの箱は、開けてしまった本人の身を苦しめる可能性が高い、ということなのです。

箱をあけた女性はパンドーラー。結婚して娘もいたようですが、自分のせいで不幸がまかれた世界で、幸せに生きたとは思えないのです。

 

ここで結論を言いましょう。ケータイは、決して『好奇心』で見るものではありません。

どんな男にだって、隠し事のひとつやふたつあります。ひょっとするとほかに女の影があるかもしれませんが、それを知ってしまうことは、あなたの身や心に強いダメージをあたえます。

 

「ほかに女がいたら別れてやる!」などと決意を固めているようであれば止めませんが、「そこらへんにケータイが転がっていたのでついつい見てしまった」、これがいけないのです。

 

「ほかに女がいるならサヨナラ」。そんな風に割り切れる女性ならいいですが、少なからず自分の好きだった人。すぐにあきらめるのはなかなか難しいはずで、まずは「ほかに興味が向いている彼の心を自分へ戻す」ことを考えるのではないでしょうか。

 

「ぶっころす!」なんて怒ってみたり

「ひどいわ……」なんて泣いてみたり

「怒ってないわ。そんなこともあるわよね」なんていい子ちゃんになってみたり。

 

たとえその時に仲直りしても、一度見てしまったものは、ずっと心につきまといます。

 

ちょっとでもメールの返事が遅いと、「あの時の女と切れていなかったのかなあ」とか「ひょっとしてあっちが本命!?」などと不信が募り、どんどん悪い方向に考えが向きます。

そんな不安を消すために、いちいちケータイをチェックする関係などになってしまった日には、なんのために付き合っているのかわからなくなってしまいます。

 

ケータイを見てしまって「ああ、真実が分かってよかった。せいせいした」と思える人って案外少ないもので、「見なければ幸せだったのになあ」と思ってしまう人が大半なのです。

 

恋人のケータイを転がっていても、そっぽを向きましょう。

ぐっと好奇心を抑えることで、守れる幸せの形もあるのです。

パンドラの伝説は、現代のわたしたちにそんなことを教えてくれているのかもしれません。

 

Photo By katiaromanova

メルヘン 可憐子

メルヘン可憐子

(コラムニスト/エッセイスト)

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