ライフスタイル

2013.10.21 UP

【第5回】オンナの華が咲くとき・散るとき ~チヤホヤと世の中のウソ~


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今回の特集は、何人かの女性に対する取材をもとに書いてみました。1,000文字ちょっとでダイジェスト的に書いたので、書ききれなかったことは、別の項でお伝えしたいと思います(いっぱいある)。

一般的には、第1回にも書いたように、女性の華は、10代半ばくらいから20代半ばくらいまでであると言われています。でも、それって本当の「華」ではなくて、「男がチヤホヤしてくれるだけの時期」なんだろうなと、ぼくは何人かの女性のお話を聞きながら思いました。

30歳くらいを過ぎて「華」がなくなって、男がチヤホヤしてくれない。

こういう考え方って「男たるもの、若くてピチピチした女性が好きである」という、ステレオタイプの軽薄なかんじがして、ぼくは全然好きな考え方ではないのですが、男女ともに、恋愛をする意味を煎じ詰めて、それをいやらしい方向から眺めたら「よりステキな異性と最高のセックスをしたい」ということでしょうから、こういうステレオタイプな考え方が世の中にあってもちっともおかしいことではないと思うのですが。

 

華のお「手入れ」

でもまあ、そもそも「華(花)」というものは、手入れをするから咲く。水をあげ、雑草をむしり、日差しが強すぎるときは、少し日陰を作ってあげる。こんなふうに、めんどうだけど「手入れ」をするから咲くわけで、ぼ~っとしていても咲くものではない。

ということは、何歳になっても(世間の男に“この女性には華がない”と言われたとしても)じぶんの「手入れ」を怠っていないと、華は生涯にわたって、何回でも咲くのだろうと思うのです。

美の大輪を咲かせてこの世の春を謳歌している(特集の1回目に登場した)M治大学のキャバ嬢は、「手入れ」のしかたがまだよくわかっていない。ゆえに、華が散るときを怯えている。

 

惚れてしまったじゃね~か

35歳の子宮頸がんを宣告された女性は、手術が成功したら、別の華を咲かせるべく、きっとなにか努力をすると思う。48歳の週末小料理屋の女性は、週末のたった8時間とか10時間という短い時間をフル活用して、みずからを真剣に「手入れ」している。

やがて訪れる「枯れるとき」に怯えている少女の目も美しいとぼくは感じるけれど、常にみずからを手入れしている、なにかを黙って感じ取ろうとしている48歳の注意深いまなざしも美しい。静謐という言葉がとてもよく似合う。

「手入れ」の方法は、誰も教えてくれない。やがて咲き誇る大輪を夢見て、日々、試行錯誤する姿にこそ、男は恋するのかもしれない。こう考えたら、男に「惚れてしまったじゃね~か」と言わせることって、意外と簡単なことなのかもしれないと思う。そうでもない?

 

【画像】

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ひとみ しょう

ひとみしょう

(小説家/作詞家/ANGIEシニアライター)

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