ハピネス

2013.10.19 UP

【第3回】オンナの華が咲くとき・散るとき ~子宮頸がんを宣告された35歳~


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先日、知人の女性が、医師から子宮頸がんを宣告された。35歳だ。

子宮頸がんは、予防できるとも言われているし、すぐに故人になってしまうような「ヤバイ」病気ではないらしいものの、多くの人がおそらくそうであるように、ガンと宣告されたらオロオロするし、過ぎ去った時間を思い出して「ああしておけばよかった。こうしておけばよかった」と、いろいろなことを思ったと、彼女は言っていた。

アンジェリーナ・ジョリーほどの美貌ではないものの、20代後半と言っても通用するルックスとスタイルを持っていて、都内でひとり暮らしにして預貯金は500万円以上あって、彼氏は1人か2人いて、それなりの会社に勤務している女性。

こういう「わりと恵まれているように見える」女性が、35歳にして、なにをひどく後悔したのか?

 

がんばって生きてきたことに後悔した

「貯金がないと不安だから、20代のときは、Wワークをしてがんばってきた。200万円の貯金ができたら、250万円を目指し、250万円貯まったら300万円を目指した。こうやって生きてきた私に、貯金は少しばかりの精神的な安定を与えてくれた。

でも数字を追い求めるってキリがないでしょう? 真剣に貯金を追えば追うほど、生きている意味がわからなくなってきて、それに追い討ちをかけるかのように、今回のガンでしょう?」

こう言ったあと、彼女はしくしくと泣き始めたので、彼女の話はここまでしかない。

 

お金ではない別の価値観

貯金は人に精神的安定を与えてくれる(と思う)。でもお金はなにかをやるための「手段」であり、「結果」だから、あまり執拗に追い求めると、心が疲弊する。テストの点数という「結果」を執拗に追い求める者がときにカンニングをするように。

現在35歳の女性は、20歳くらいのときは、まだまだ世の中にバブルの残り香が漂っていたから、Wワークをすれば、いとも簡単にひと晩のアルバイト代だけで3万円とか5万円を稼げていた。

お金ではないなにか別の価値観を持つとき、彼女はふたたび華咲く種を手にするのかもしれない。

 

【画像】  gatag

ひとみ しょう

ひとみしょう

(小説家/作詞家/ANGIEシニアライター)

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