ライフスタイル

2013.12.20 UP

「アラサー女性35歳。謙虚に生きる女性は美しい」【第1回】


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9.11の世界同時多発テロが起きたのは、今から12年前。2001年でした。現在35歳の女性は、01年に23歳。今回の特集は、9.11以降の世界(つまりあなたが23歳以降の世界)について、一緒に考えていきたいと思います。

 

9.11とはなんだったのか? については、多くの識者が語り尽くしている感があるので、ここでは述べませんが、簡単に言うと、人々が狭小になったのではないか? というのが、今回の特集のスタートです。

01年は、言わずと知れた小泉政権が発足した年でもあり、「勝ち組と負け組」という言葉がはやった時代です。

 

派遣社員と正社員の所得格差が生まれ、みずからの経歴に「傷」を負いたくない者が、こぞって大学卒業を延期し、大学院に行きだした頃。あるいは資格試験の勉強をしていた頃。

 

飛行機に、飲みかけのペットボトルのお茶や、瓶に入った使いかけの化粧水を持ち込めなくなったのもこの頃。

 

隣人が「あやしいやつ」ではないかと警戒しながら暮らし、友だちに「勝つ」ために、ひそかに他人を出し抜くべくSNSを通して「自己アピール」に必死になる女性が増え始めたのもこの頃か?(これはもうちょっと後かな)。

 

カリスマ知的戦略家ってなんだろね?

こういう世間の流れは、現在までずっと続いているようで、SNSを見ると「私は成功した人間」であるとか「セレブな**です」とか「カリスマ知的戦略家」であるとか、そういう「肩書き」で溢れかえっています。

 

なに? この世界。01年以前はどうだったかと言えば、もちろん、いまのようにSNSは一般的でなかったということですが、少なくともじぶんのことをじぶんで「成功者」などと言っている人はアホでした。白い目で見られていた。

 

もちろん「成功哲学の本」とか「自己啓発の教材やセミナー」というものは、いつの時代にもあるもので、そういう本や教材を売り買いしていた人はいましたが、一部の本当に精神的に疾患のある人は別にして、多くの人は我欲をむき出しにするこういった本や教材を、人目を偲んで読んでいたように記憶しています(だから100万円もする教材を買わされて、なんの効果がなくても泣き寝入りをした人も多かったと聞く)。

 

23歳までの世界では、謙虚であること、一歩引くこと、他人との競争になれば降りること、1つのパンを分けあうことなどが美徳とされていたのに、その後、あれよあれよと言う間に、「勝ち組」に入らないと、人生がオワッタかのように言われる2013年の35歳。

 

毎日、暮らしていてギスギスしたものを感じない? その気持ち、どう処理する? こんなんであと30年も働かないといけないの?

今回の特集は、こういったことを見ていこうと思います。次項に続きます。

 

photo bysophiea

ひとみ しょう

ひとみしょう

(小説家/作詞家/ANGIEシニアライター)

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