ハピネス

2014.05.25 UP

「素直に吸って素直に吐く」意中の彼に思いっきり告白する方法


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何年か前に、大企業のマーケティング部にお呼ばれして、商品開発のお手伝いをしました。30代くらいの女性をターゲットにした商品開発でした。

最近の企業のマーケティング部はどこもおなじだろうと思いますが、「いまの30歳くらいの女性はなにを考えているんでしょうか? なにが好きなんでしょうか? こういうものはお嫌いですかねえ?」というところから話が始まります。

もちろん大企業なので、ぼくのような下っ端の物書きに尋ねる前に、自前で膨大な調査データをプリントアウトして持っています。一見して、プロジェクトと関係なさそうないち個人のブログまでプリントアウトしていて、とてもひと晩では読みきれないほどの量の資料がありました。

 

その資料に書いていないことがあるとすれば、メーカーとして、誰に、なにを、なぜ買ってほしいと思っているのか? という、いわば「熱い気持ち」のようなもので、いまの時代はそういう「熱いもの」は必要ないのかもしれません。あるいはメーカーとして持っている「熱い気持ち」を再確認するために、ぼくにお声がけくださったのかもしれません。このへんのことはメーカーの方に聞かなかったので、今でもよくわかりません。

 

ぼくのような物書きは、もちろん書いたものを読んでいただけないと意味がないので(あらゆる創作物はひとに届いたときにはじめて完結する)、あるていどは読者のことを考えて書きますが、それもていど問題。

まず最初に「これを伝えたい! ねえ、これを聞いてよ!」という気持ちがないと、そもそも創作ができないのです。ゼロからものをつくるって、そういうことだよね?

 

翻って恋愛をみたときに、世の中には「意中の男性はこういうことを考えています!」というようなことを書いてある本(いわゆる男研究の本)はたくさんありますが、好きなら好きで素直に告白してごらん! ということを書いてある本はわりと少ないものです。

 

楽器をやったことのあるひとはご存知かと思いますが、曲の頭から大きな音を出さないといけない曲の場合、しっかり息を吸い込んで、楽器を通してしっかり息を吐きます。

曲のド頭から、大きくて綺麗な音を出さないといけないし、大きすぎても困るから、どうやって息を吸おうかな」なんて、むつかしいことを考えていると音を外します。

素直に吸って素直に吐く

恋愛において、こんなシンプルなことが、なぜぼくたちにはできないのか、ときどき不思議に思います。

 

Photo by Pinterest

ひとみ しょう

ひとみしょう

(小説家/作詞家/ANGIEシニアライター)

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