ライフスタイル

2014.05.26 UP

すがりつく恋と「余裕で愛せる」ゆたかな恋の違い


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ここ何年かのあいだで、ライターで食っていきたいひとが食えるようになりました。下は1文字0.1円で記事を買取りますという業者があるそうです。原稿用紙2枚分くらいの原稿だと80円くらいで買い取ってくれるんですって!

 

もっともそういう業者さんは、文字の量り売りのようなかんじで、句読点などは「1文字」とみなしませんという、ちょっとぼくには信じがたいことをやっているので、だいたい1記事50円ちょっとらしいです。

上は名だたる出版社が豊かな原稿料を提示してコラムを募集していたりします。

ものを書いて食っていきたいひとには、またとないチャンスなのかもしれない。

 

ときどきクリエイティブで食えるとはどういうことか? ということを考えます。

ぼくの先輩たちは、バブルがはじけてから、ギャラが下がって、クリエイティブから遠ざかっているひともいますが、バブル最盛期に中高生だったぼくからすれば、それでも「まだまし」なほうで、広告の企画書を書いて売ったり、広告コピーを書いて売ったりしていました。

ここ何年かで(リーマンショックの頃から)、企画書を書いても、コピーを書いても、たいしたお金にならなくなり、そういう仕事から遠ざかり、いま、比較的自由に文章を書いてどうにか食っているといったかんじ。

 

食えないでもいいので志の高い文章を書くのか、食えることに照準を合わせて書くのか? いろんな葛藤があるものの、総じて、時代的には文章を書いて飯を食いたいひとにとっては追い風が吹いているのかもしれません。

 

クリエイティブがタダになって久しい。

フリーペーパーが「情報はタダ」ということをやって、各社、広告収入でどうにか運営していたわけですが、広告収入が思うほど入ってこないフリーペーパーは、カメラマンもライターも泣いていました

いまはフリーペーパーの数も減って、こういう無料で読めるWebコンテンツが幅を利かせています。

Webコンテンツは写真はタダという発想が根底にあるので(写真はグーグルの機械が評価しないのだろうか?)、カメラマンが冷や飯を食っていたりします。文章を書くひとたちは、数を書かないといけないので、ちょっとしんどそう。

 

無理のない範囲でじぶんたちの歌をうたうということを先人たちはやっていたはずで、こういう業界における「無理のない範囲」がどこなのか、あいかわらずよくわからないままです。

もっとも冒頭に書いた「1文字0.1円」というような世界は、この『ANGIE』からすれば「ぜんぜん別の世界のこと(似て非なる商売)」なので「無理のない範囲」がどのへんなのか、まったくわからないわけではないのですが……。

 

無理をしている商売は続かないと先人が言っているわけで、無理のない範囲がどのへんまでのことを指すのかを考えることが、豊かなクリエイティブにつながるのだろうと思います。

Webにクリエイティビティは必要ないという意見もありますが、誰かが身を削って文章を産んでいる以上、考える必要があると思っています。

 

Photo by Pinterest

ひとみ しょう

ひとみしょう

(小説家/作詞家/ANGIEシニアライター)

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