ハピネス

2014.05.10 UP

「デカイ声のヤツが勝つ」という気に食わない現実について


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サラリーマンをやっていたときに「またかよ」と思っていたことのひとつに「声がデカイヤツが勝つ」というのがあります。

なにか問題が起こったときに「声のデカイヤツが勝つ」。なにか決め事をするときに「声のデカイヤツが勝つ」。

 

ぼくは文章を書くことで屁理屈(?)をこねるのは、そう苦手ではないものの、喋ることで論破するというのは非常に苦手で(だから文章を書くことを生業とした)、サラリーマン時代にあまりいい思い出はない。

 

声のデカイヤツが勝つというのがイヤなひとは、旧態依然とした日本の古い企業に勤めることなく、実績重視のベンチャー企業や、実績重視の外資系企業に就職するという選択肢もあると思いますが、ベンチャーや外資系は、実績を重視するあまり、社風が「フルコミッションの営業会社」みたいになってしまって、人がいつかない……というアンバランスなことになっていたりして、集団における「声のデカイヤツ」の問題は実績重視という方法論では解決しないのだろうなと思ってみたり。

 

そんなこんなで我が『ANGIE』で行っている橘瞳子先生の交換日記と、個別対面セッション(カウンセリングですね)のサービスに、お陰様で一定のニーズがあるようで、ホッとしています。

とくに仕事や人間関係の悩みをご相談なさるひとが多いと聞いています。具体的な相談内容は橘先生しか知らないのですが、ざっくり仕事のことや会社の人間関係の相談が多いとの情報は入ってきています。

 

みんながじぶんの仕事を粛々と静かにやっていれば、それなりに会社の雰囲気も良くなり、人間関係にも困らないのかもしれません。

実績が出ないひとは、一定期間、もがき苦しみ、ちがう仕事に転職することが「社会全体の一般的な選択肢」になれば、はたらくことは、もっと楽しいことになるのかもしれません。

 

ぼくはこのようなことを踏まえて「多様性を認めない組織は崩壊する」と以前から主張していますが、なにぶん喋って論破することが大の苦手なもので、誰にも伝わっていないようで……。

 

でもまあ、多様性を認めることじたいが、非常に大きなストレスを伴うこともあるので、この世の中は、これからもずっと多様性を認めない方向に進むのだろうと思いますが、それに対して若い人がデモを起こさないのも不思議だなあと思ったり思わなかったり。

 

みんな、こころの奥では「デモを起こすくらいなら、じぶんと身近なひとたちだけがしあわせであればそれでいい」と思っているのだろうか?

少なくともぼくはそう考えているので、デカイ声でごちゃごちゃ喋るまくるひとがじぶんの周囲にいない今の環境に非常に満足しているわけですが。

 

Photo by Pinterest

ひとみ しょう

ひとみしょう

(小説家/作詞家/ANGIEシニアライター)

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