ライフスタイル

2014.05.08 UP

アラサー女子と熟女の「人生のウンチク」


5aef42f5ac48ba0af2da6bc62230d8e0

Web上にある軽妙な恋愛コラムは、おそらく出版の歴史のなかにないジャンルのものではないかと思う。恋愛コラムと言えば、ハウツー的なコラムはその昔、秋元康さんとか、中谷彰宏さんが書いておられた。過去に何冊もベストセラーになっている。

人気脚本家である北川悦吏子さん大石静さんなども恋愛コラム的なものを書いておられるけれど、こちらはハウツー的なコラムではない。「**の特徴4選」なんてコラムにここまでニーズがある時代は、これまでなかったのではないかと思う(これから先もないようにぼくは思っている)。

 

「**の特徴4選」というコラムを書くのをそろそろ卒業しようかなとぼく自身は思っているものの、「**の特徴4選」で出世させていただいた我が身。じぶんから卒業するのも、どことなく違うなと思って、しつこく書き続けている(数字が出なくなったときが卒業のときだ)

 

そんなわけで、今でも月に1~2回は、キャバクラに取材に出かける。

小学館の連載でお世話になったキャバ嬢も、この春、無事に大学を卒業した。大学4年間のいい思い出のTOP5に、じぶんが取材を受けて出したネタが、Web上に掲載されたことを挙げている女子で、彼女にとっては、非常に楽しかったようだ(ぼくはしんどかったけど)。

 

キャバクラに行かないときは、スナックに行く。女性のお客さんもいらっしゃる。年齢層はキャバクラの倍ほど……。

女性で人生に迷っているひとは、一度、スナックに行ってみてはどうかと思う。あそこは人生の見本市みたいなところだから。

 

70歳を過ぎた女性が昭和40年くらいにヒットしたであろう歌を歌っている(カラオケに行って「りれき100」を押せば出てくる「夜霧よ~」みたいな歌)。歌を聞いている同年代くらいの男女は社交ダンスのようなものを踊っている。

50代の女性もいれば40代の女性もいる。ぼくはカウンターの隅で黙って飲んでいる。

 

おそらくひとの人生には、持って生まれた星というか、決められた枠があるのだろうと思う。

若い頃によく恋をしてこられたとおぼしき女性は、いくつになっても楽しくお酒を飲み、楽しく踊っている。20歳くらいで出産して、すでに子どもが成人し、孫もいるという40歳すぎの女性は、これからやっとじぶんの時間が持てるといって嬉しそう。

 

決められた枠のなかで(決められた星のもとで)精一杯生きてきた人たちの「酔っぱらいのウンチク」は、そう悪くない。人生、お金がある/ないではなく、品格をどれだけ身につけることができるかだと、ウンチクは教えてくれる。ウンチクを語る姿を見て、酔っぱらいのぼくはそう感じる。

 

酒場は人生の縮図。

そういう場所に、縁あって仕事で足を運べることに感謝している。

 

Photo by Pinterest

ひとみ しょう

ひとみしょう

(小説家/作詞家/ANGIEシニアライター)

≫このライターの記事を読む


アプリで、ANGIEがもっと快適に。

  • お気に入り機能で便利に読める
  • プロライターによる最新情報が充実!
ページの先頭へ