ハピネス

2014.05.02 UP

日本人の数十人にひとりはNTTからの給料で生活をしている?


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この『ANGIE』の編集長を拝命してから1年と少しが経ちました。フリーランスの物書きとして仕事をいただいて、おなじ仕事が1年以上続くというのは、ぼくはあまり経験がないので、じぶんでも1年以上続いていることが奇跡のように思えます。

『ANGIE』はライターさんだけでも40名以上おり、営業のスタッフや編集者を入れると、50名近い人々の支えがあって成り立っていますが、それだけの人たちとうまくやらせていただけているという事実にも、我ながら驚いています。

 

先日、『ANGIE』の編集長としてインタビューを受けました。そのなかで「これだけたくさんの人をどうやって束ねているのですか?」という主旨の質問があり、各方面にご迷惑がかからないように、なにやら玉虫色の答えをしてお茶を濁しましたが、ここで正確に答えるなら「寝ること」です。

 

ときどき24時間寝続けます。

毎日、40人からの人々が、いろんなことを言ってきます。極端に言えば、毎日、分刻みで編集長としていろんな判断を求められます。文章表現に関することであったり、タレントの**さんと対談やインタビューをしませんか? という申し入れに関する判断であったり、いろんなことがあります。

 

それらすべてに対して、公平な判断をしつつも、『ANGIE』らしい答えをし続けないと、媒体は長持ちしない。媒体は、どんな媒体であっても、媒体である以上、公共性を帯びているので、公平性と独自性のバランスを絶えず判断する必要があります。

 

でも、ひとの頭には限界があり、とくにぼくの頭はそう賢い方ではないので、判断が鈍るときがあります。そういうときは、とにかく寝る。先日は、なんと36時間ぶっ通しで寝ました。

 

日本の首相は1億人以上の日本人を束ねています。中国の最高指導者は10億人以上の人を束ねています。日本の国会議員は、声に出して言わないまでも「地元の有権者たちを束ねている」と考えていると思われます。

NTTグループは、日本人の数十人にひとりはNTTからの給料で生活をしていると言われているように、従業員の多さで知られています。

 

でも、そんなもの、誇大妄想だろうと思います。人を束ねることができるという考え方じたいが誇大妄想。

日夜、大勢のひとのためにはたらいておられる一国の首相に「誇大妄想」と申し上げるのも失礼千万だと思いますが、それでもねえ……。

 

束ねているのではなく、人々がある種の好意を与えてくれているから、編集長という仕事が奇跡的に成立しているのだと思うのです。

読者も含め、みんながちょっとずつ好意を持ち寄ってくださる集団。長く続けたいなあと思います。

 

Photo by Pinterest

ひとみ しょう

ひとみしょう

(小説家/作詞家/ANGIEシニアライター)

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