ライフスタイル

2013.09.13 UP

【第4回】35歳。理想と現実の折り合いのつけかた ~切なさの種類~


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35歳の「理想」と「現実」とは、たとえば「35歳になっても、こんな職場でツマラナイ仕事をしているとは思っていなかった」とか「今頃は、とっくにイケメン医師と結婚しているはずだったのに」という、わりと現実的なことが多いように思います。

 

努力・根性・辛抱という言葉が、世間で語られなくなって久しいですが、人一倍の努力をすることでどうにか埋めることができる「現実と理想のギャップ」というものもありますよね。

 

でも、努力をしてもまだ届かない「理想」がある。こういう気持ちを「切ない」という言い方で表現したりもします。

 

切なさにはいろんな種類があります。

 

たとえば、救急車のサイレンの音が遠くに消えていくのを聞いて「切ない」と感じる女性は、「遠くなること」に切なさを感じる人です。夕陽が沈んでいくのが「切ない」とか、彼と別れるのが「切ない」と感じる女性もこのカテゴリに入りますよね。

 

あるいは「届かなかった」ということに切なさを感じる女性もいるでしょう。意中の男性にじぶんの思いが届かなかったとか、亡くなったおばあちゃんに最後のメッセージを届けることができなかったなど。

 

水面に映る月をすくえない(手にすることができない)ことに感じる「切なさ」もあります。
35歳の理想と現実のギャップは、努力で埋めるといい。でも、努力をしてもなお手にすることができない「理想」。
20代や30代前半のうちは「努力でどうにかなるだろう」と思っていたけれど、努力だけではどうにもならないことを知って「切ない」と感じる。

 

感じたからといって、そのギャップが埋まるわけではないですが、切なさ(じぶんの力だけではどうにもならないこと)を知ることこそが、華麗な40代を迎える「準備」でしょう。

 

なぜなのかは、40代が教えてくれます。いま強いて答えを述べるとすれば「人生とはそういうものだから」ということです。

 

もっと言えば、何事につけ、「理由」がないと気がすまないとか、「意味」を追求するのは、もうよしたほうがいいのではないか? ということです。

仕事をしている女性はわかると思いますが、今の世の中はすべてにおいて「理由」がないと通らないようになっていますよね。なにかトラブルがあれば「原因(理由)」を徹底的に探し出すとか、理屈を並べてもいいので、「それなりの」稟議書がないと企画案が通らないなど。

 

でも、理由などなく、ただただ切ない。
こういう「ありのままの気持ち」を真正面から受け止めることが、意外と「現実」と「理想」のギャップを埋めてくれたりします。それはなぜか? だから理由などないのですヨ。

photo by pinterest

ひとみ しょう

ひとみしょう

(小説家/作詞家/ANGIEシニアライター)

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