ライフスタイル

2014.01.04 UP

お腹を温めると幸せになりる「女性の心ってなんですか?」vol.4


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橘: 女性は守られたいと思っているし、男性は守らないといけないんですよね。でも守ってくれる人が最近ちょっと少ないですね。自分のことで精いっぱいという男の人が多くないですか?

だから女性の方が強くならなくちゃいけなくなるということもありますね。でも、こころというのはどんな状況であっても……そうだ! ひとみ編集長、自分のこころってどこにありますか?

 

ひとみ:ココ!(と、胸に手を当てる)。

 

橘:大体、みなさん胸のあたりと答えるんです。私は全国で美容セミナーをしたり、生き方のカウンセリングをしたりしていますが、なかには頭に手を置く人もいるんです。こころってどこにありますかって聞くと、大体IQの高い人達がそうしますね。

でも本当はこころは腹にあるんですね。腹で決めたことはブレない。だから腰というのは要と書くんです。

物事を決めるときには、こころというのは裏腹なので、胸ではなくてね、お腹で決める。だから腹をくくるという言い方があるわけで。お腹、つまり丹田でしっかりと意を決するということがこころのあり方において、ものすごく大事なことなんです。

 

ひとみ:腹をくくるということですね。お腹を温めるということから始めればいいのでしょうか? 冷やし過ぎ的な女性って多いですよね。

 

橘:そう。お腹を温めてあげる。するとこころだけではなく、体も健康になりますしね。

 

ひとみ:そもそもお腹を温めると 落ち着きますよね。

 

橘:体が温まると心もほぐれますし、お風呂から上がった後ってふっと力がぬけませんか? だから温めるということが1番の健康法です。

また、温めることで自分なりの気持ちがちゃんと見えてくるんじゃないですかね。

 

ひとみ:こころを大事にすべき2014年は、お腹を温めることから始めようと。なかなかいいところに落ちましたね。『ANGIE』らしいオチだと思います。

 

橘:だからね、女性はね、料理ができないといけないと思いますよ。食べるもので満足すると、男の人が離れないとよく言いますよね。お料理が上手な人っていいと思いますよ。

 

ひとみ:こころは腹にあるということですから、胃袋を満たすということですね。非常に明快な答えですよね。

 

橘:女性として生まれてきて、料理ができないというのは残念ですね。勉強ができる以前の問題です。食は一生ですからね。健康を司ることですから。

食文化もだんだん乱れてきていますから、気を付けて食べるというのがこれからの時代じゃないかなと思います。

あとは、挨拶をきちんとできる人って素敵だなと思いますね。挨拶はその人の第一印象が決まってしまいますからね。「こんにちは」というのは、今日様(こんにちさま)ということなのよ。

 

ひとみ:ん?

 

橘:これは太陽神という、太陽を表す「今日様」ですね。これは太陽のように明るく、輝いていますか? という意味なんです。夏目漱石の『坊ちゃん』にも、「そんなことしたら今日様に申し訳ない」という一節があるんです。

 

ひとみ:今日様というのはお天道様ということですか?

 

橘:そういうことです。ですから「こんにちは」という意味は、明るく輝いていますか? という意味の「こんにちは」なんですね。

「こんにちは」って気持ちい挨拶をする人とお会いすると1日のスタートがすごく気持ちいい。「おはようございます」もそうですし、「ありがとう」という言葉も大事ですね。

 

ひとみ:そうですね、「ありがとう」はね大事ですよね。

 

橘:「ありがとう」の意味も、いろいろとあるんですけど、自分が和んでいく言葉なんです。日本語は言葉を発する人のこころが豊かになっていく言語なんですね。

 

ひとみ:腹八分で腹を温めて自分のこころを落ち着かせて、「ありがとう」とか「こんにちは」など当たり前のことを言おうと。それが非常に大事なんだということですね。

 

橘:あとは「わきまえる」に戻りますけれど、足りていないことにも感謝すること。

 

ひとみ:そこは先生なりの人生観をお聞きしたいところです。わからない人が多いですよ、きっと。

 

橘:なにかが足りないから努力をしたり勉強をしたりしながら、知らないうちに自分が形成されていくわけですよね。目標を持って努力をするというのもすごくいいんだけれど、足りてないことに感謝できる自分がいたとしたら、人としてもっと素晴らしくなっていくんですね。

だから何事も「すぎる・過剰である」ということは良くないです。愛もそうです。何事も「すぎる」ということは、そこで摩擦が起きてしまうわけですから。

 

物事というのは八分目の力を出して二割を残す。失敗したときって精一杯やっていることで許せなくなってしまうんですね。だから精一杯攻めることよりも足りることを知ることが大切。

そこには「仕方がないわ」と許せる自分もいると思うんですね。今の世の中は「仕方ない」という言葉には、どこかしら「負け」「諦め」というマイナスのニュアンスがくっついてきますが、本当は、何事もある程度のところで「仕方ない」と思うことも大切なんですよ。

 

ひとみ:橘先生は30代の頃から、こうやってちょっと達観した人生観をお持ちだったんですか?

 

橘:いえ。そんなことはありません。力を抜くことが駄目なことのように思っていました。

今になって思えば、あれはあれで良かったと思いますけど、とにかく止まるということができなかったんです。

立ち止まれば周りの状況がよく見えますよね。忙しいというのは、心を亡くすということですから、周りが見えていないということなんですね。だから間違えることが多いし、行き詰ってしまうんですね。

忙しいことがいいことという世間の風潮もありますが、ゆっくり歩いてみたり、ちょっと立ち止まってみたり、そしてちょっと走ってみたり、歩いてみたりっていうのが人生の中でとても大切なんだと後から学びました。

 

ひとみ:そうですよね。ぼくも編集長を拝命してから、街を歩くときも、あえてゆっくり歩くようにしていますが、もう、見える風景とか感じることとかが、以前とまったく違うんですよね。オレはなにをせかせかしていたんだろうって。

 

橘:忙しかったり、ひとつのことに必死になっていたりすると、ゴールが見えなくなってしまうんですね。それで病気になってしまうんですね。ですから、「過ぎる」ということは危険なことじゃないかなと思います。

 

ひとみ:「力を抜く」というのは力を入れすぎた後にわかるから厄介ですよね。「あー、こういうふうにすれば力って抜けるんだ」っていうね。他人にはそのコツを教えられないし、力を入れすぎないと「抜く」がわからないですよね。

事故ってはじめて、カーブってこのスピードだと曲がりきれないんだなとわかるし、車ごとにその「抜き加減」ってバラバラだし……というようなことですよね。

 

橘:そう。だからそのための勉強を、若いうちはたくさんさせられるんじゃないかなと思います。

 

ひとみ:男女ともに30代は修業ですね。

 

橘:迷いも後で考えると夢みたいなものですね。だから迷うことはとても大切でね、みんな迷いながら大人になるわけで、私たちのような年上の人達というのはみんないろんな経験をしているので、敬うということが大事だと思います。

時代が変わっても、その時代その時代を一生懸命考えて迷って生きてきた先輩たちであり、だからお年寄りというのは経験値が優れている人達と思えば、いい関係が作れると思います。

 

ひとみ:今は、どこの企業も、なにかことを起こすときに「本社からデータをお持ちします」とか「データによると今の30代の女性は」とか、もうとにかくデータですが、データに表せないことこそに、物事の本質があるって、なぜみんな思わないのか、本当に不思議で仕方ないんですよね。「経験」をデータ化してみやがれと悪態をつきたくなる。

 

橘:パソコンをずっと見ていると外に出なくなってしまうし、パソコンの中の世界でシミュレーションしている感じになってしまうから、自分で空気感を感じたり温度差を感じたりという、そういう感性に乏しくなっている時代だと思いますね。

ですからなるべく外に出て、データに頼らず自分で感じ取って、それを仕事や人間関係に活かすということができるようになると、こころの病はなくなると思います。体を使わないからおかしくなる。行動してはじめて自分の力がわかるわけでね。

 

何もしないで考えてばかりだと悩んで迷って落ち込んでしまいますよね。それよりも一歩出て何かやってみたら意外とうまくいく。なぜ駄目だったかもわかります。原因がわかれば努力の仕方も変えられますから。原因をあまり認めたくないのかな。

 

ひとみ:原因はパソコンの中にあると思っているんでしょうかね。原因は自分にあるのに。

 

橘:そう。物事の原因はすべて自分にある。だから、季節の移り変わりを感じて、美しいものや素晴らしいものもたくさん「見る」。自分の目で確認しながら生きることが真の幸せなんですよ。

日本には四季があるので、自然をきちんと感じて、現実をちゃんと見て、自分を改め、こころを動かしていくことが大切ですね。

 

つづきます

 

【取材協力】

橘瞳子(たちばなとうこ)

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美創家(美容家/カウンセラー)

27歳で美創家として独立。大手化粧品メーカーのビューティーアナリストとして、日本全国でサロンを展開。社員教育やブランド育成に関わる。

美容と人生相談を融合させた「人をより良く導く美容法とカウンセリング」を確立し、男女ともに人気を博す。

企業のブランド育成や、社員教育、個人カウンセリングともに、必ず良い結果が出ると、業界内外から高く評価されており、面談希望者が後を絶たない。

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photo by Pinterest

ひとみ しょう

ひとみしょう

(小説家/作詞家/ANGIEシニアライター)

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