ライフスタイル

2014.01.20 UP

売れない時代のキャバレーまわりを支えた夏木マリの生き方


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スッと伸びた背筋、ヒールを履いた脚を左斜めに伸ばして、魅力的に微笑んでいる。

かっこいい!

文句なしに、そう思う。夏木マリのことだ。

キュートで優しい女の人も素敵だけど、こんなにポジティブで芯が一本通っていて、クールな女性に憧れる。年齢的にはロクマル(60)だけど、全然そんな感じがしない。「じゃあ、いくつ?」と聞かれても、年齢なんて超えてしまうものを持っている。

私は私よ

言葉にはしなくても、雰囲気が自分を物語っている。「さすが、夏木マリ」って、納得してしまう。年齢的には、おばさんって言われてもおかしくはない年だ。それでも、女現役って感じを忘れてはいない。

 

かきくけここ」マリさんが、言っていた言葉だ。

「か」は感謝、「き」は気品を持って、「く」は苦労もたくさんして、「け」は健康で、「こ」は好奇心を持って、という意味で、最後の「こ」はおまけでつけたとのこと。

 

微笑みながら話していたけれど、20代後半から30代にかけての8年間、キャバレーまわりをしていたと言う。レコードがまったく売れなくなり、ヌードにもなった。それでも売れずに、様々なキャバレーをまわった。そして、そこでたくさんの人たちとの出会いがあった。その人たちから、いいと思ったことは取り入れて、時には人に言えない苦労もして、今の「夏木マリ」になったのだった。

 

そう考えてみると、かっこ悪い20代、30代っていうものが必要なのかもしれない。長い目で見てみると、それは人が生きて行く上での栄養になる。40代からの人生をしっかりとした足取りで、かっこ良く生きて行くためにも、20代、30代のうちに恋をしたり、泣いたり、笑ったり、傷ついたり、傷つけたり、ということも必要なのだ。

そこをうまく乗り越えたからこそ、「夏木マリ」はあんなにも自然に笑っていられる。そんなことくらい、どうにでもなるわよ、と言った感じで、艶やかに笑っているのだ。

 

もちろん、私たちは「夏木マリ」になれるわけじゃない。どうがんばったところで、美貌も才能も財布の中身さえも劣るけれど、「かきくけこ」は、アンジー読者の皆さまも、実践できるんじゃないだろうか。

10年後の私を見ていて、という願いをこめながら、夏木マリ的に微笑んでみよう。そこから、何かが始まるかもしれないし、何かが変わるかもしれないのだから。

 

photo by 夏木マリ ホームページ

かわの ももこ

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