2015.09.25 UP
今度の十五夜は中国風に月餅を食べながらオシャレなを過ごしてみない?
季節の移ろいを感じる年中行事。今月27日は中秋の名月を鑑賞する「十五夜」です。豊作の願いを込めて、秋一番の美しいお月様を愛でながら、お供え物とともに祈願した……というのが、そもそもの意味合いだそうです。
はからずも今年の十五夜は日曜日にあたります。ススキとお団子を用意して、中秋の名月を大切な人と眺めてみませんか?
中国から渡った「お月見」の習慣とは?
この「十五夜」、元をたどれば中国から伝わったものです。十五夜は中華圏では「中秋節」と呼ばれ、旧正月に次ぐ大切な行事とされています。中秋節には家族が集まり、月餅を食べながら美しいお月様を眺めるのが一般的。
「月餅」ということに、驚かれた方もいらっしゃるのでは? 中華圏の月餅は満月に見立てた「塩漬け卵黄」入りのものが伝統的なスタイルで、英語では「ムーンケーキ」とも呼ばれています。
中華圏では親しい人に月餅を贈る習慣があり、この時期は華やかな月餅が店先を飾ります。
マカロンより可愛い!中華圏のオシャレ月餅
Photo by starbucks.com.sg
中華圏では中秋節の前になると、ホテルやベーカリーのみならず、ハーゲンダッツにスターバックス、そしてなんとマクドナルドまで、オリジナルの月餅が店先に期間限定で登場します。どれも美しく、食べるのが惜しくなるほど!
わたしがシンガポールで暮らしていた時には、スタバ月餅の登場を心待ちにしていました。コーヒーにチョコレート、クランベリー&マカデミア味など、コーヒーとの相性を考えたフレーバーが魅力。
この時期にはクッキーよりもマフィンよりも、月餅! ブラックコーヒーの味が引き立つおいしさなのです。国内未発売なのがとても残念。
半生!カラフル!今季限定のスノースキンは?
さて、そんな中華圏では、月餅の種類も豊富です。一般的に知られている茶色い皮の月餅は「トラディショナル/ベイクド」、求肥で満月に見立てたトリュフを包んだものは「スノースキン」と呼ばれています。
とりわけオシャレなのが「スノースキン」で、マカロンのようにパステルカラーで華やかな見た目の月餅です。今季限定のスノースキンの一部をピックアップしてみましょう!
Photo by ritzcarlton.com
「リッツ・カールトン・ミレニア・シンガポール」のマティーニをモチーフにしたスノースキンは、月餅の域を超えたアート作品のよう。アップル、ベリー、コーヒー、ライチのマティーニ風味だそうです。
Photo by singapore.intercontinental.com
「インターコンチネンタル・シンガポール」からは、とってもキュートなスノースキンが登場。アールグレイ&ベイリーズのトリュフや、バラとピスタチオのトリュフ入りの4種類です。
オシャレすぎる!! かわいすぎる!! トラディショナルなタイプの一部は、昨今のニーズに合わせて砂糖控えめだそうです。
中華圏の月餅は季節の食べ物なので、いつでも味わえるわけではありません。この時期に中華圏へ旅行もしくは出張の予定があれば、ぜひ月餅にも注目してみてくださいね!
今週の日曜は上記の小ネタを披露しつつ、どうぞ素敵な十五夜をお過ごしください。

鈴木 香穂里
ライター/編集者/パティシエ/レシピクリエイター