ハピネス

2013.07.29 UP

素敵な女性になるために ―大人になるとはどういうことか?【1/3】―


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上手に「あきらめられる」人とは?

ある女流作家さんが、ご自身のエッセイの中でおっしゃっていました。

「大人になることは、あきらめることを受けいれることだ」と。

 

少し前までの私は、この意味がよくわかっていませんでした。

負けずギライの性格のせいか、何事もあきらめたくなかったというのもありますが、それ以上に、あきらめなくてはいけない状況というのがとても少なかったのかもしれません。

 

若いからというだけでチヤホヤされて、多少のワガママや無礼も、むしろそれが可愛いらしさにすり変わってしまうような環境の中で、この世のすべてのものが自分の味方かのように錯覚していたのだと思います。もちろん、そのことに気付いたのはごく最近ですが。

「あきらめる」という言葉は、一般的にはネガティブワードとして使われます。スポーツの世界で使ったら、まずバッシングされるでしょう。

でも私は最近思うのです。上手にあきらめることができる人こそが、強く生きることができるのではないかと。

 

たとえば恋愛。昔の私は、フられてしまったり、浮気をされてしまったりしようものなら、その相手に、泣いてわめいてすがりつきました。「なんで私だけを見てくれないの!?」「私の何がいけないの!?」

 

今になって思えば、とりたててその相手のことが好きだったようにも思えないのですが、「自分以外の他の女がいて、何らかの要素で負けてしまった」ということを、素直に受けとることができなかったのでしょう。

 

もちろん今だって、失恋は悲しいです。できれば避けたいし、浮気だってされたくない。

 

個人的な話になりますが、最近になって、自分の恋人だと思っていた人が、実は私よりも前から仲むつまじくしていた女性がいたことが分かりました。

 

知ったとたん、髪が逆立つかのような衝撃が全身に走りました。

正直仕事どころではなかったのですが、こんなことで仕事を休むわけにはいかないので、重い体を引きずって打ち合わせに行きましたが、その途中の電車に揺られているうちに、なぜか自然と、「こういうこともあるよなあ」と思えてきたのです。

 

一度そう思ってしまえば、あとは本当に些細なことのように思えてくるから不思議です。

 

そう、それは本当に自然と思えてくるのです。

そのとき私は思いました。「大人になるってこういうこと?」

 

うまくあきらめる。

一見難しいことのように思えますが、それはきっと、年齢とともに積み上げてきた今までの経験から、自然にできるものだと思うのです。

 

【画像】

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メルヘン 可憐子

メルヘン可憐子

(コラムニスト/エッセイスト)

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