2013.10.30 UP
自分の未来は自分で切り拓け!自分のあら探しはもうやめよう【後編】
友人Tちゃんのお話
私の友人にTちゃんという子がいます。小動物のようなカワイイ子ですが、ものすごく完璧主義者で、かつ、極端に寂しがり屋です。
寂しいくせに、男には妥協ができないものだから誰でもいいというわけにもいあかず、いつも「寂しい」「彼氏ほしい」と涙ぐんでいました。
「たった数か月彼氏ができなくて泣くくらいなら、私なんてもう全身の穴という穴から血を噴き出してるわい!」と言いたいところでしたが、なんだかかわいそうなのでよく相談に乗ってあげていました。すると、彼女は驚愕の事実を教えてくれたのです。
「うちは両親が厳格だったから、友達すら自分で選べなかった。両親が選んだ人しか友達になちゃいけなかったの。だから彼氏も両親が納得する人じゃないと作れないの」
それを聞いて、私は確かにかわいそうだなあと思いました。
そんな人生を数十年送ってた中で、急に「両親のことを関係なしに自分の好きになった人と付き合えば?」と言ったところで、自分で自分がどんな人が好きなのか分からない、と言って戸惑うばかりなのです。
まるで生まれてはじめて鳥かごから出た鳥のように、どこをどう飛んでいいのか分からないのでしょう。
でも、でも、ですよ? 大事なことをひとつ。

メルヘン可憐子
(コラムニスト/エッセイスト)